劇場公開日 2010年3月20日

  • 予告編を見る

「【真面目に働く人をモノのように馘首する現代社会の雇用環境を痛烈に皮肉った作品。現在の在宅勤務、オンライン会議の時代が来ることを予見していたのでは、と思えてしまう作品でもある。】」マイレージ、マイライフ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【真面目に働く人をモノのように馘首する現代社会の雇用環境を痛烈に皮肉った作品。現在の在宅勤務、オンライン会議の時代が来ることを予見していたのでは、と思えてしまう作品でもある。】

2020年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波、VOD

悲しい

知的

難しい

ー何度観ても、前半のライアン(ジョージ・クルーニー)の愚かしき姿に立腹する作品。けれど、中盤を経て、後半になると毎回イロイロ考えさせられる作品。-

 ・ライアンが新人、ナタリー(アナ・ケンドリックス:コノヒト、トシトラナイナア・・)の発案で、全米各地に飛行機で飛び、多くの人に雇止めをするシステムを”経費の無駄”と言う理由で”オンライン解雇システム”導入のトライに”アドバイザー”として同行することに・・。
 ーライアンは1000万マイルをためる事が人生唯一の目的という、かなり”空虚な”人生を送る男で、内心焦る。ー

 ・ライアンは旅先で良く合う女性アレックス(ベラ・ファーミガ:コノヒトモ、トシトラナイ・・)に惹かれるが・・。
 -ライアンが、講演を中断して、アレックスの家を訪ねるシーン。そしてその結果、自らの生き方が如何に空虚なモノかを考えるシーンは印象的である。-

<終盤、雇用を打ち切られた人達が、”何に”助けられたかを述べるシーンも印象的である。
 久しぶりに見ると、現在の在宅勤務、オンライン会議の時代が来ることを予見していたのでは、と思えてしまう作品でもある。>

NOBU