劇場公開日 2010年5月22日

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「じわじわ優しい気持ちに…」パーマネント野ばら puccinoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0じわじわ優しい気持ちに…

2010年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

幸せ

まともな登場人物は主役の菅野美穂だけだと思ってました。
ラストまでは…

原作も作者の事もよく知りません。
前情報は “女性が共感する女心”…みたいな?評判のみ。

期待は全然していませんでした。
ただ男性が観て面白いと感じるのか?
理解できるのか?
客の中に男性はいるのか…
どうでもよい不安を少し抱えながら
平日の昼下がり一人で観に行きました。

客は15人程度。
やっぱりカップルの客が目に付きました。
若いカップル2組。中高年カップル3組。
どう見ても80歳代に見える老夫婦が遅れてゆっくり1組。
残りは自分を含めて30歳代以上のお一人様の男女がちらほら。

それはともかく映画の感想は…

「そーゆー事だったのね」

全体的に派手な演出は無いのに
ゆったりとした田舎の空気感が映画全体を占めているのに
菅野美穂を取り巻くまわりの登場人物の個性が強烈で
クスッと少しあとから来る小さな笑いがバランスよく出ていて
気がつけば展開にのめり込んでいました。

「私がいるから大丈夫でしょ?」
男に逃げられた母親に言った子供の頃の主人公の言葉。

そして現在。
未だに好きだった男のことを忘れられない主人公に
幼い娘が同じ言葉を抱く…

愛するオトコのことを忘れることは出来ないけれど
いなくてもオンナは強く生きていける…

なぜか優しい感情がじわじわ湧いてくるのに気づきました。

幼なじみの一人を演じている、池脇千鶴さん。
少しふっくらしていたのでちょっとびっくりしたのですが
可愛いですね。いい演技してました。

puccino