「映画にするべき題材じゃない」パーマネント野ばら 広谷賢次さんの映画レビュー(感想・評価)
映画にするべき題材じゃない
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西原理恵子の漫画の映画化は難しい。本作も舞台となる漁村や美容室に集まる面々のキャラクター等、細かいディテールの部分では西原ワールドを再現できていて楽しめるかもしれないが、トータルではまとまりのない映画になった。とにかくストーリー全体を貫く主人公のエピソードが弱い。前半は美容室に集まる楽しい面々の紹介と併せて、主人公の彼氏の存在をちらつかせて、物語を引っ張っているが、結局、劇中で何も事件が起こらず、最後に彼氏は幻でした、ではお客は喜びません。結局、映画にするべき題材じゃなかったということでしょう。
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