劇場公開日 2009年11月14日

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「ロマンチック」きみに微笑む雨 kokkoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ロマンチック

2009年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

映像の美しさと抒情的な雰囲気は、
さすが「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督の作品
季節感や雨も効果的に描写に生かされていました。
互いに思いをよせながら、伝えられないまま10年の月日がすぎたあとの再開。
非常にゆっくりとした時の流れに似て、チョン・ウソンとカオ・ユアンユアン二人の
穏やかな感情の波長が、見ていて心地良い作品でした。特に竹林の緑の色とパンダが印象的でした。
映画全編、ラストも含め、物足りなさを感じるかもしれませんが
やはりそれはメイの気持ちを思いやる表現というか演出だと思います。それゆえに
日差しのやわらかさにホッとできたように思います。
どんなに愛し合っていても、タイミングが合わないこともある。
もうきっと逢うことはない、と胸の奥にしまいこんだ愛に
ふいに出会ってしまったら・・・・
きっとあなたにも「あの時別れてしまったあの人に、もし偶然出会ってしまったら・・・」
と考えてしまう誰かがいませんか?
秋の夜長に思い出の中の恋人を想うのにピッタリの映画です。
見終わったあとに愛による癒しと前向きに生きる勇気、
そして希望が感じられるはずです。

kokko