十三人の刺客のレビュー・感想・評価
全120件中、61~80件目を表示
戦の世とは、このようなものであったかのぅ
映画「十三人の刺客(2010)」(三池崇史監督)から。
江戸時代末期、明石藩主・松平斉韶の暴政を止めるため、
斉韶暗殺が画策され実行に移された・・。
映画「桜田門外ノ変」や「最後の忠臣蔵」と同じく、
侍魂を堪能するには、面白い作品だと思う。
しかし、私が選んだのは、その暴君・松平斉韶に扮した
SMAP・稲垣吾郎さんの台詞である。
自分の目の前で繰り広げられている戦いを見て呟く。
「戦の世とは、このようなものであったかのぅ」
家臣が「おそらく・・」と口を濁すと
「なかなか良いものじゃ」と、驚いた事を言い出したが
「死が近づけば、人は生きることに感謝が生まれる。
無駄に生きるだけなら、この世はなんとつまらぬところか」
江戸時代末期、天下泰平の世、戦いはほとんど起こらず、
平和ボケしている、現代の日本と同じようだったかもしれない。
このままでは、万民は、生きることへの感謝を忘れてしまう。
最後に言い放った「再び、戦の世にあらしめることとしようぞ」は、
そんな意味が込められているに違いない。
今でも徴兵制度が残っている、韓国をはじめとした諸外国には、
そんな意味を持たせているのかも・・と思ったりした。
戦争とまではいかなくても「死の恐怖」を味わうことで、
「生きること」に意味が生じてくることを、この作品で知った。
全体的には、予想外に戦うシーンが長過ぎて疲れたが、
「武士道」に揺れる男たちの葛藤を教えてもらった気がする。
定番だけど,新鮮なバトル時代劇
ずっと観に行こうと思ってたんですが,ようやく行くことができました。
本当に,映画館で観ることができてよかったと思える作品です。
やはり最大のみどころは,後半の戦闘シーンにありますが,
全体を通して,とてもバランスがよかったように思います。
結構始まる前に眠気もあったんですが,終始いいテンションで観られました。
ただ,主役の役所広司に対して,脇役に松方弘樹を持ってきたのは,少し残念だったかもしれません。
若手のキャストは,とてもいい人選をしたんじゃないでしょうか。稲垣吾朗の暴君ぶりも,予想以上にいい感じでした。
あとは,何といっても脚本が生きてよかったです。
この原作は読んだことないですが,同じ池宮彰一郎の『島津奔る』は今でもお気に入りの作品です。盗作問題であまり正当な評価を得られなかったそうですが,戦闘シーンの臨場感は,同種の作家に引けを取らない迫力あるものでした。
ちなみに,この映画でも,『お前たちの命を使い捨てにする』というセリフがあるんですが,これは『島津奔る』でも出てくるんですよね。薩摩の島津義弘を主人公にした物語なんですが,有名な「薩摩の退き口」と言われた,関ヶ原での正面突破作戦を決意したとき登場します。この言葉には,部下と上司の絶対の覚悟と信頼が込められているんですね。
なかなか,味のある作品だったと思います。
ブラックな時代劇
役者さんの豪華さにつられて観たものの、三池監督のテイストは私にはどうも合わなかった。
役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、伊原剛志、松方弘樹、稲垣吾郎、市村正親etc. 役者陣は挙げるとキリがないくらい豪華。
役所さんの映画を包み込むような安定感や松方さんの冴えた殺陣、ゴローちゃんの意外にハマった暴君役、伊勢谷さんのコミカルな演技などは観ていて楽しめた。
ラスト13人対300人の長ーい斬り合いも、斬って斬って斬りまくれ!のかけ声そのままに、飽きずに観ることができた。
けど映画冒頭から始まるグロい描写がずーっと尾を引きイマイチ痛快さや面白さは感じられず、次々倒れる仲間の最期にも感動の涙…というわけにいかなかった。
眉ナシお歯黒、顔を白く塗りたくった女や蝋燭だけのほのかな灯り、暴君の異常な残酷さ…映画全体をおどろおどろしさが覆い、その合間に斬られた首がゴロゴロ、伊勢谷友介と岸部一徳のあっと驚く展開などブラックな笑いが挟まれ、それらが特徴的で味がある…と言えなくもないけれど。
どうも趣味が悪く感じてしまった。
山の民はどぉよ?
最近観た映画&DVDの中でいちばんの作品だ。吾郎ちゃんの思い切った悪役ぶりも見事。助演男優賞ものだと思った。
見落としがちですが、ラストで生首が厠へ転がっていくシーンなんか、悪役の最期としてホント相応しい演出だと思う。
ただ解せないのが“山の民”だ。岸部一徳を犯しちゃったり、斬られて死んだと思ったら、ラストで出てきたり…??でした。監督のおふざけ?遊び心?
そんな振り幅の広さもこの映画の魅力のひとつなのかもしれませんね。
よい映画かもしれないけど…だれる
終わった後の感想を一言で言えば、まぁおもしろかった!
だけど、売りにしている戦闘シーンにが長すぎです。
コピーには「圧巻」とか書いてあったけど、長すぎです。だれます。
しかもマスの動きが多いので、よく分からんです。
よかったところは…
●室内シーンなど、なかなか風情のある、よい暗さでした
●基本的に、男だらけの映画なのだが、誰某の妻とか、芸者さんとか、時代考証のことはよく分からないけど、おしろいやお歯黒、マユ抜きで、然もありなんてな感じのよい表情でした。昔の女性は、今から見ると怖い。
●暴君・稲垣吾郎がすごい。稲垣吾郎のすごさが話題で、それを見たくてレンタルしました。すごいというから、エキセントリックな、かぶいた感じなのかと思っていたら、クールに残虐!そのクールさが残虐さを際立たせる!冷たい演技させたら、抜群なのではないでしょうか。SMAPの中ではダントツで、一番上手い役者ですな。
●伊勢谷友介の演じる山男がすごい。キーマンになって、生き残るんだろうななどと思っていたら、首に短剣が刺さってしまった!予想と違うな、と思っていたら、なぜか生き残っていて…。よく分からんけど、伊勢谷友介が魅力的でした(岸部一徳とのシーンは要らないかな)。
よくなかったところは…
●人物がよく描かれていませんね。話としては分かりやすくなっているのだけれど、魅力的な人物が、伊勢谷友介以外に見当たりません。なぜ、暴君の暗殺に荷担するのか、なぜそこまで義理を立てるのかなど、よく見えてきません。人物が描ききれていないことで、話が薄くなってしまう。戦闘シーン削って、ドラマをもう少し描いた方が良かったのではないでしょうか。
●役所広司に頼りすぎ。映画の中で、という話ではなくて、映画界全体の話。魅力的な役者であることは否定しませんが、日本映画において、ちょい渋系の役柄って、すべて役所広司が演じている印象。日本映画界に役者が不足しているか、演出力が落ちているか、映画を見る人間をバカにしているか、演出家が手を抜いているか、どれかだと思います。
●(もとの映画にもあるのかどうか知りませんが)話の年代が「原爆投下される100年前」と冒頭で説明されています。まぁ分かりやすいのですが、原爆と絡めたのは意図的なのでしょうか?原爆をこの映画の何かに喩えているのでしょうか?
おまけ…
CMスポットにあった、「12歳未満(以下か?)の人には、指導が必要」ってどんな指導するのでしょう?家に帰って、父や母が子どもに、昔、偉い人が来ると村の女たちは、進んで供されていたのだよ…とか、慰みものにするってのは…とか、いくら人命が失われても大義のためには仕方がない…とか言うのでしょうか。
御免
精一杯生きる
圧巻、侍劇。
やっと見れた「十三人の刺客」。
第一印象に思い浮かべた言葉は、「圧巻」。
終始重圧感が漂う、侍映画らしい映画だったと思う。侍の時代の残酷さとか、汚さとか、美しさとか、いっぺんに見れた気がする。
さすが三池監督というべきか、残酷なところは非情なほどに演出する。大胆で効果的。正義対悪という、爽快感を覚えるシンプルなストーリー。だけど、またしても重圧感たっぷりの演出と撮影と照明。光が火しかない、あの時代の画が目の前に蘇ったと思った。ロウソクの火がちらちらと役所広司の顔を暗闇から浮かび上がらせる。俳優一人一人がよく描き抜かれていたと思う。
ただ、あの山の男(伊勢谷友介)。。。あんまりいた意味がわからなかった。しかも生き返る???喉突かれたし。。。死ねよ!笑
山田孝之はかっこ良かった!妻?(=うぱし?)との別れ際に放つ言葉は鳥肌ものであった。。。
「もし遅かったら、お盆に帰って来る。迎え火を焚いて待っていてくれ。」
かっこよすぎやろーーー!
音楽も合っていて、全体にまたプラスの雰囲気を作り上げていてよかった。
チャンバラシーンは、特に新しいものはないけど、あれこそ侍アクションと思わせるもの。罠の数々は目を見張るものや、サプライズ的なものもあり、考え抜かれていてよかったと思う。「観客を楽しませる」ことは十分成功したと言えるでしょう!
台詞の数々はどこかで聞いたようなものばかりだけど、やはり口にする俳優が違えば、やはり印象も重みも違うと思った。
演技派の俳優がここぞと揃ったばかりに誕生した熱い侍映画になったと思う。
三池監督の「一命」も見てみたい次第です。
稲垣吾郎。
ジャニーズがよく出演を許したな~。
吾郎ちゃんの悪いのなんの。
怖いのなんの。
時代劇だから、どうよ?と思ってたけど最高におもしろかった。
さすが、三池監督。
まさか吾郎ちゃん使うなんて‼
残酷。
冷酷。
月一ゴローとえらい違いだわ。
しかし、時代劇といえば、松方弘樹、役所広司、やっぱり刀さばきがあきらかに若手俳優達と違う‼これも、見どころのひとつかな。
そんなこんなで、何で、伊勢谷くん生き返ってき来ちゃったの?
時代劇って…なんて思っている方でも嫌にならず観れる映画かな。
爽快!!
吾郎ちゃんの鬼畜ぶりが輝きに輝いたからこそ、みてるこちらがつい「いけーー!!」と応援したくなる作品でした。最後悪役殿様にも死んでいただきお見事!「300」の時も思ったけど、一人の持つ力や戦術って大事だなーって。
そして力あればこそ君主に仕える指命だという鬼頭の言い分もごもっとも。現代社会もそうですが徳のあるリーダー(上司)に巡り会えれば幸せに力も発揮できるけど、バカ殿様に仕えている優秀な部下っていーっぱいいるんだろぅなーと考えさせられる映画でした。
志村けんのバカ殿様のリアル版。
劇場で観たかったが、間に合わず、今回レンタルいたしました。
とくに三池監督が好きなわけではないが…
随所に三池監督らしさは感じられた。
骨が砕ける音などは、やたらとリアルな音響だし、飛びすぎやろってなぐらいの血しぶき。
クローズZERO並のジャンプキック!!(笑)
最後の40分は、学ランを着物に変えただけって感じ。
役者はよかった。
稲垣吾郎さんの気持ち悪さは際立ってた。
ホントに、志村けんのバカ殿をリアルにした感じ(笑)
伊原さんや役所さんは、相変わらずカッコイイ。
山田孝之さんや高岡蒼甫さんのクローズ組も頑張ってましたね。
もはや、松方弘樹さんは、遠山の金さんにしか見えない(笑)
お金あるなら、鉄砲使えば?
とか、
その場所で奇襲しなくても?
とか、
もっと爆薬使えば?
とか、
ホームアローンみたいな仕掛けとか、もっと作ったら?
とか、
まぁ、イロイロあるけれど、
きっと、チャンバラを見せたかったんやねってことで。
でも、外国映画にはない、醍醐味がありました☆
山田孝之の映画
名も無き私達の、物語
「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」などの作品で知られる三池崇史監督が、役所広司、伊勢谷友介などを迎えて描く、時代劇。
一本の刀は、人を3人斬ってしまえば脂で刃が汚れ、満足に人を斬ることが出来なくなるという。戦国の世、己の命よりも大事なものとして扱われることの多い一振りの刀。だが、いざ戦になってしまえば、それほど最強の武器として重宝されるとは言えなかったのかもしれない。
本作は、一人の特別な輝きを放つ俳優を軸に展開するスター映画ではない。特殊能力を発揮して悪を倒すスーパーヒーローの活躍する作品でもない。力も、大した地位も無い庶民が命を懸けて一つの目的を果たす、いわば「私達の映画」なのだ。
だからこそ、庶民の代表として集められた十三人の男達に関する人間描写は、最低限の要素に抑えこまれている。本来ならば、死へと突き進んでいく侍たちの抱える現状への想い、葛藤、決意が丁寧に描かれても良い。だが、それでは「私達の」映画にはならない。
目の前の資料作りに、顧客への挨拶回りに壮絶な想いやら決心をもって挑む人間なんてそうは、いない。ただ、無我夢中で課題をやり過ごす毎日があるだけだ。本作は、そんな一般庶民の立場、姿勢を戦国の集団抗争に置き換えて作り出される。
役所、伊勢谷、山田、市村と様々な立場にある人間達が登場する。だが、彼等には一つの共通点がある。それは「誰かのために、自分を捨てて尽くす」自己犠牲を余儀なくされる点だ。決してそれを否定するでもなく、肯定するでもなく、あるがままに使命に生きる人間達の躍動、眼の輝きを淡々と見つめる視線が、観客を大らかに受け止める包容力を生んでいる。
主役級の俳優を多数掻き集め、泥にまみれて血に溺れされる作り手の姿勢。それはそのまま、俳優さえも誰かの駒であり、私達と何ら変わりない庶民でしかないことを露骨に表しているのかもしれない。
ただ、毎日をがむしゃらに生きろ。2時間強の活劇は、雄弁にそう、私達に語りかけている。
娯楽大作!
面白かった!
延々と続く血みどろの殺陣は迫力がある。
赤穂浪士と七人の侍から設定を借りて
十三人:百数十人の戦いの場を作り出したような映画
だが、物足りない
藩主一人を消せばいいんだったら毒殺が一番簡単でしょ?
同じ藩の仲間を何百人も殺していいの?
爆弾や弓で、もう少し人数を減らしてから刀と槍の斬り合いに
するべきでは?
わざわざ村を借り切らなくても、細い山道の方が有利では?
などなど、話に必然性が無い事がどうしても気になる。
そして、ナイモノネダリなのかもしれないが、
松方弘樹と伊原剛志以外は武士らしくない。
伊原剛志は浪人が良く似合っていたが、居合抜きの場面
「剣鬼」で内田朝雄が見せてくれた息を飲むほど美しい居合術と
ついつい比べてしまった・・。
(内田朝雄の剣は、弧を描き煌めいた次の瞬間には
吸い寄せられるように鞘に納まっていた。)
「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」の伊勢谷友介は、
歌舞伎役者を思わせる色気で、ほれぼれしたのだが、
この映画では、コミカルな汚れ役でちょっと残念だった。
オリジナル版も是非見てみたい。
(鑑賞したのは、2010.9.26デシタ)
(オリジナル版見てからレビュー書こうと思ってたもので・・)
少しやりすぎ…?
メリハリの利いてる
大興奮傑作映画
稲垣吾郎が魅せてくれる
三池作品はそんなに観た事ないんだけど、前評判通り良かった
何しろ稲垣吾郎がスゴイ 狂気のある暴君役が見事にハマってる。
このキャスティングが全体の出来に大いに貢献してる感じ。
意外な事に、岸部一徳と伊勢谷友介がお笑い担当(?)だったのもウケた
最後の長ーい戦闘シーンは、ただ切り合うだけじゃなくて色々仕掛けもあって、観てて飽きなかった。
これがチャンバラ映画の面白さ
内容的には、江戸時代を舞台にしたバイオレンス映画。人間の手足も首もチョンチョンと飛び、映像的にも血みどろで泥まみれ。極めて野蛮。ただそこに、サムライの忠義だったり命を投げ出す美意識だったりが加わると、とても深いドラマに思えてくるから不思議。
一応、残忍な殿様が幕府の要職については世の中が乱れるので、それを防ぐためにその殿様を暗殺するという理由づけがあるのですが、どう見ても社会派ドラマではないし、結局は派手なチャンバラを見せるための、ストーリー上のお膳立てだと思います。
最近の時代劇は、現代人にもわかりやすいセリフ回しが多い気がしますが、この作品は、これぞ侍言葉という感じのセリフが多く感じました。女性の化粧も現代的ではなく、はっきり言ってあまり美しくないのですが、現代人に媚びない「時代劇」にしたかったのでしょう。私はいいと思いました。
役所広司は、どちらかというと物腰が柔らかで、刺客のリーダーとしてはどうかと思っていたのですが、その物腰の柔らかさがかえって武士らしい秘めたる決意を感じさせて、これはこれであり。
松方弘樹は殺陣が素晴らしくかっこよかったのですが、それ以外の場面での物腰、ちょっとべらんめえの入った口調、見事な武士っぷりでした。
伊勢谷友介の野人っぷりもなかなか。彼と岸部一徳が、このバイオレンス作品の中でちょっとだけコミカルな要素を加えていて、いい塩梅でした。
稲垣吾郎演じる殿様の残忍さは、映画公開前から話題になっていましたが、本当に思いっきりやってます。他人の痛みがわからず自己中心的な彼の哀れさが、最近の若者像と重なるような気がしましたが、作る側には、そういうメッセージを込めようという意図があったのでしょうか。
刺客が13人もいるので、何人か目立つ人はいるのですが、どうしてもその他大勢になってしまう人もいました。それはちょっと残念。連ドラならともかく、映画一作品で13人はちょっと多いのかも。
ともかくも、時代劇好きでもバイオレンス作品好きでもない私が、ああ、これがチャンバラ映画の面白さなんだな…、とわかったような気がした作品。
全120件中、61~80件目を表示




