劇場公開日 2010年6月5日

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孤高のメスのレビュー・感想・評価

全56件中、1~20件目を表示

4.5【”医は仁術也。そして彼のメスは純粋に医師としての役割を果たした。”今作は素晴らしき“脳死肝移植”というタブーに挑む1人の医師の信念を描いた医療ヒューマンストーリーなのである。】

2024年11月6日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

ー 私が、名匠成島出監督作品を映画館で見始めたのは、2011年の「聨合艦隊司令長官 山本五十六」からである。
  故に、今作は初鑑賞作である。
  今作では幾つかのオペシーンが描かれるが、主人公の当麻鉄彦医師(堤真一)のシーンの美しさは比類がないと思う。-

■1980年代。ある地方都市の地方病院が舞台である。
 看護師の浪子(夏川結衣)は、大学病院に依存し、外科手術ひとつまともにできない地方病院・さざなみ市民病院に勤務していた。
 そこに外科医・当麻鉄彦が第二外科部長として赴任し、患者のことだけを考えて行動していく。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・それまでの旧弊的な病院を代表するかのように描かれる野本第一外科部長(生瀬勝久)の姿と、ピッツバーグ大から赴任して来た当麻鉄彦医師との対比が巧い。
 悪役と言っても良い野本の姿が、当麻の高潔さを際立たせているからである。

・又、当麻を支える看護師の浪子が、日記に書いていた文章が、当麻の手術シーンに抑制したトーンでモノローグとして流れる構成も良い。

■当麻のオペシーンは、生体肝移植を執刀している医療チームの監修の元に描かれたそうであるが、流れるようにメス、クーパーなどの医療器具を使用し、冷静に身体の悪い所を直していく当麻のオペシーンは美しい。
 特に、浪子の隣人武井静(余貴美子)のボランティアを一生懸命に行っていた息子(太賀)が交通事故に遭い、脳死状態になり”脳死肝移植”と言う、当時としては医師が殺人犯になる可能性のあるオペに臨むシーンの描き方が素晴しい。
 静は、息子の肝臓をさざなみ市民病院に当麻を呼んだ市長(柄本明)への移植を許諾し、当麻がオペをする前に深々と静にお辞儀をする姿。そして、取り出した肝臓に対し”美しい肝臓でしたよ。”と伝え、市長の肝臓がんに近いボロボロの肝臓を取り出し、綺麗な肝臓を体内に入れ、血液を流し込むシーンの、新しい肝臓がピンク色になって行く様の美しさは比類がない。

・野本第一外科部長の愚かしき数々の行為と、それを本人に告げる大病院の医師であり、当麻の親友(松重豊)の姿にも、溜飲が下がる。

<そして、年月は過ぎ、浪子の看護婦時代の日記を読んでいた息子(成宮寛貴)は、医者になるのである。
 今作は、名匠成島出監督が”医は仁術也。”という言葉を見事に描いた医療ヒューマンストーリーなのである。>

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NOBU

4.0まさに孤高のメス

2024年9月22日
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ただ患者を救いたいだけの、
まさに孤高のメス。信念の強さに感動しました。

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光陽

3.5手術描写はリアリティがあった。臓器とか吐き気が来るほど(笑) 反面...

2024年9月2日
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手術描写はリアリティがあった。臓器とか吐き気が来るほど(笑)
反面、私的には人物描写が今ひとつだった。医師、ナース等々、なぜかあまり魅力的には感じられず。
こんな素晴らしい医師、世の中にどれくらいいるのだろう。出会えるかは運次第。自分の強運を願う(笑)

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はむひろみ

4.0患者の寿命は医者次第

2024年9月1日
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堤真一扮する外科医当麻鉄彦は田舎町のさざなみ市民病院に赴任した。当麻は慣例を破り通常たらい回しになっていた患者の緊急オペを行った。

やはり医者にはヤブもいれば名医もいると言う事かな。患者の寿命は医者次第とな。でも下手に立派な手術なんかやられたら困る人たちもいる訳だ。しかしピッツバーグ仕込みの外科医が手術室に演歌をかけるとはね。さらには医者生命をかけて大手術をしようとは。頭が下がるね。

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重

4.0死ぬも生きるも医者次第‼️

2024年8月29日
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楽しい

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死ぬも生きるも医者次第という言葉がありますが、「命を救うことを諦めない」という主人公の外科医・当麻と、腐敗と不正にまみれた彼以外の外科医の姿を通して、その言葉を痛感させてくれる作品ですね‼️1989年には日本で認められていなかった生体肝移植を、患者を救いたい一心で敢行する当麻‼️そんな彼の医者としての姿を、一番近くにいた看護婦の日記による回顧という形式で描いた作品‼️まぁ、可もなく不可もなくフツーに良い映画ですね‼️都はるみを聴きながら手術する当麻先生のキャラはナイス‼️

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活動写真愛好家

5.0一言「なぜ見てなかった(知らなかった)私!」

2024年8月29日
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原作・ドラマともに知らず、新鮮に見れました。
舞台は平成に年号が変わった頃の話なので、古臭いところあるけど。
「命を救う」病院なのは、変わりない。

出てくる内容。
・地域医療(大学病院に依存)のレベルアップ
・脳死肝移植
・命を繋ぐ
・病院内の移植反対派の動き

映画では手術室ナースの日記目線で進むので、わかりやすい。
手術という人の手で直接治療するって、ある意味ギャンブル(褒めてる)。
随所に開腹手術のシーンが出てきて、そのリアルさがきつかったけど。
だからこそ、その重要さが感じられる。

堤さん出演しか知らなかったので、豪華すぎるメンバーに驚き連続。
みなさん総じて若い(仲野太賀さんが、子役で出てたし)。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「医者で居続けることは、医者になることより難しい」

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ゆき@おうちの中の人

4.0皆さん有難うございます

2024年8月28日
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odeonza

3.5現在の日本の法整備は?

2024年8月28日
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りか

3.0まあ面白くはある

2023年12月31日
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プライア

3.5金も名誉も関係なく、ただ目の前の患者を救うことだけを考える医師。 ...

2023年4月29日
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金も名誉も関係なく、ただ目の前の患者を救うことだけを考える医師。
手術中に演歌を流し、都はるみが大好き。
都はるみの曲を流すことを反対され、むくれてしまうという人間っぽいところがあるのもおもしろい。
日本の法律では認められていない脳死肝移植に挑むのがこの医師らしいところか。
刑事訴追されるかもしれないし、患者を死なせてしまったら殺人の罪を問われるかもしれない。
そんな難局も淡々と乗り越える。
間違いなく良作だ。

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省二

1.030分で映画が終わってしまっている

2022年6月12日
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ふてくされたような、感じの悪い主人公・・・ある日、赴任してきたヒーローの行動によって目から鱗が落ちる・・・という部分で映画が終わってしまっている。 後は単なるエピソードの羅列。 クライマックスに登って行くクライシスも 内面的葛藤もなく、 ただ主人公たちの周辺のエピソードの積み重ねで語られているだけ。 映画脚本として大失敗している。 退屈で見ていられなかった

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タンバラライ

4.0堤真一が良すぎる

2020年11月3日
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作品の内容は最高傑作という訳ではないけれど、堤真一の医者が最高過ぎました。

静かで優しい。

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MAMI

3.5日本の臓器移植事情

2020年6月3日
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鑑賞方法:VOD

難しい

日本独特の倫理観から、脳死=人の死として受け入れられず、日本では(腎臓以外の)臓器移植自体がなかなか広まらない状況が長く続いている。
この映画の舞台になっている昭和、法整備も出来ておらず移植をした医者が殺人罪に問われる事例もあったので、医療界全体が臓器移植に消極的だった。その時代の空気みたいなものを知らないと、決断の重さが伝わりにくいかもしれない。
気になったのは、当麻の孤高ぶりがあまり伝わってこない事。寡黙なキャラを映画の尺で表現するため看護婦の日記という方法を使っているものの、それでもまだ足りていないと感じる。

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佐ぶ

4.0最近はドラマでやってるような内容

2019年12月16日
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kossy

0.5良い話ですが、それがどうよ

2019年9月26日
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映画としての品質がね。
ありきたりな展開でどうかなと想いました。

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アサシンⅡ

3.0成島出が映画化した医療ドラマ。主演に成島と3度目のタッグとなる堤真一。

2019年9月14日
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鑑賞方法:映画館

成島出が映画化した医療ドラマ。主演に成島と3度目のタッグとなる堤真一。

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てかる

2.5WOWOWと全く違う

2019年4月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

タッキー主演のWOWOWでの同作の出来が良かったので映画の方も見てみたが、脚色のあまりにも違いに驚いた。話の骨子は脳死肝移植なのだが、映画の方は夏川結衣演じる看護師の目を通して物語は進行し、堤真一演じる当麻医師は都はるみ好きの変人医師のような扱いだ、何かで問題を起こして干されている成宮寛貴も出ていた。話としては良くある話でわざわざ原作を読もうという気は起こされなかった。

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kohei1813

3.5地方医療のリアルと夢を描いた作品

2019年2月12日
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鑑賞方法:DVD/BD
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ふぁーびー

3.0ありきたり

2018年6月10日
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単純

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もりり

3.5繋がる

2015年6月5日
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奥嶋ひろまさ