「カーペ・ディエム「今を生きる」・・・濡れタオルの戦い」愛しのベス・クーパー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0カーペ・ディエム「今を生きる」・・・濡れタオルの戦い

2019年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「ホラー映画だと、2階に逃げたやつは死ぬぞ!」などと映画オタクぶりを発揮する親友のリッチ。色んな映画のセリフを覚えてるみたいで、つい確かめたくもなる。

 ベスの運転するヴィッツに乗り込んだデニスとリッチ。彼女たちは自宅にからかうためにやってきたのに完全に意気投合。一夜限りのドタバタ劇だけど、80年代のジョン・ヒューズ監督作品をも想起させる。

 冒頭のデニスによる卒業式スピーチはベス・クーパーに愛の告白をするだけでは収まらず、摂食障害のある女の子や、性格の悪い女の子や、ベスの元彼についても話しだすのだが、それらが全て伏線となってストーリーの中盤に生きてくる。最も印象に残るのが、巨体で暴れん坊だったグレッグについてであり、彼が性的虐待を受けていたとか、つい本音を暴かれてしまうのだ。それが逆にデニスを慕うようになり、乱闘シーンでもデニスを助けてくれる。本当に乱暴者なのはベスの元彼ケヴィンなのだが・・・

 大した作品じゃないけど、爽やかに終わるところが良かった。すぐに忘れてしまいそうだけど、ベスの名前が両親がハードロック好きなためキッスの曲「ベス」から命名したというエピソードくらいかな。

kossy