「政治家と金融・経済関係者は全員必見!!」キャピタリズム マネーは踊る めぐ吉さんの映画レビュー(感想・評価)
政治家と金融・経済関係者は全員必見!!
これ、すごい!! おもしろーーーい!!!
絶対、政治家と金融関係、経済界の人は全員観たほうがいいっっっ…というより、観てくれっっ!!!
一時期「グリーンスパンのやってることだから大丈夫」とかしたり顔で言ってた
親米派のエセ経済通も絶対見たほうがいいな、うん。
それにしても…
アメリカの資本主義(というより拝金主義)の真実にびっくり、、、
たった数パーセントが90%以上の富を独占していて、「貴族階級」と堂々と銀行からの手紙で呼ばれてるなんて、、、
これじゃあまったく、ジェーン・オースティンの映画で描かれていた19世紀のイギリスとおんなじ。
法律や政治は、「一部の金持ちの資産を貧乏人から守るためにある」という論理ですね。
あー、サイアク・・・
さらに今、日本でもJALの再建問題が話題になっているけれど、
まだ甘いかもと思わず思ってしまうほどの、アメリカ航空業界の厳しさ、、、
だって、パイロットの年収が2万ドル??
だからみんなバイトしなくちゃいけなくて疲れきってしまい、それが事故の原因ってどうゆうこと???
そして、そういった元凶=銀行やら証券会社やら政治家やらに
アポなしでがんがん取材に行ってくれるマイケル・ムーア、あっぱれです。
しかも、こんなテーマながらちっとも説教臭くならず
ちゃんとエンターテインメントになってる!!
と「アメリカ(の資本主義)最悪!」と思いながらも、
「こんな映画を撮って無事に公開できるだけ、まだマシになったのかも…」という思いもふとよぎりったり。
おそらく「くーーーっ、マイケル・ムーア殺してえぇぇぇ!!」と苦々しく思ってるアメリカの政財人はゴマンといるはず。
なのでCIAやらFBIやらには、当然ばっちりマークされているでしょうけれども、
ひとまず今は、「赤」のレッテルのもとに上映禁止にもなってないし、
かつてのチャップリンのように国外追放もされてないし、まして暗殺もされてないのですから。
まあ、アーロン・ルッソの例もあるので、不安はぬぐいきれませんが、、、
でも「不安」とばかり言って、ことなかれ主義でいるのが一番よくない!というのがこの映画で言っていることだと思うので、
まずは石川啄木や蟹工船あたりを読んで、意識を高めたいと思いますー