「先に知り過ぎていた」ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 jellyfishさんの映画レビュー(感想・評価)
先に知り過ぎていた
最終話のネタバレはほとんど知っていたのに、最後だからと期待し過ぎてしまった。
これまでのタイトルは先に内容を知っていてもそれほど問題なく楽しめて、むしろ理解しやすく良かったけど、この回だけは情報を入れずに見るべきだった。まっさらな気持ちでラスト1時間にようやく明かされるセブルスの正体やハリーの運命に純粋に驚きたかった。
知らなければ、すごく面白かったと思う。知り過ぎていたせいでこれだけで終わってしまうのかという感想が残った。
誰より先にネビルがヴォルデモートへ声を上げたこと、ナギニ(ヴォルデモート)を殺す一撃が彼だったことは凄く良かった。
私の中では誰よりも誠実でグリフィンドール生らしいのはネビルだと思ってた。
全て終わったあと、ルーナが隣に座ってお互いに何も言わないのも可愛くて良かった。
また、マクゴナガル先生が石像の兵を動かしてこれやってみたかったのと話していたところ、あの状況の中であえて少女のような面を見せたことが何だか素敵だった。最初から最終話まで、何の濁りもなくハリーを見守っていたように見えたのはマクゴナガル先生が唯一の人だった。
好きなキャラクターが活躍していたのは嬉しい。
マルフォイについてはもっと何かあって欲しかった。
前話でハリーから杖を奪われる時に必死になりきれず渡してしまう感じが凄く上手くて、複雑な迷いの感情を丁寧に演じてると思ってたのに。今回の会話から、あえてハリーを差し出さなかったことをハリーも気づいていたと分かり、火の中からマルフォイの手を取って救い出したのが凄く熱かったのに、、最後はただ一家3人で戦場から逃げてしまうなんて。迷いながらもやっぱり家族の元へ帰るのはリアルだけど、最後に体を張ってハリーを助けるような場面があれば物凄く感動したのになと思った。
ヴォルデモートは、結局何を望んでいたんだろう?永遠に生き続けたかった?何のために?
それが深く解説されていたら更に面白かったかもしれない。
とりあえず、考えていた期限中に(2月まで)ギリギリ全て見られたことに達成感がある。これでハリーポッター見たよ、知ってるよと言えそう。
世界的に有名な「ハリーポッター」がどういうものなのか知ることができて良かった。