ファッションが教えてくれることのレビュー・感想・評価
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雑誌の編集長
以前、雑誌に広告を出稿し編集者やライター、スタイリスト、ヘアメイクなど様々な方々とお仕事させて頂いてました。この事から興味があって観てみました。プラダを着た悪魔も、もちろん観ました。
米・ヴォーグ誌って、ここまで妥協の無い仕事をするんだ、と圧倒されました。アナ編集長の妥協の無い仕事振りが、編集関係者を動かしている。彼女の首を縦に振らせるために必死に仕事をしている。クオリティの高い誌面を作り続け、ファッションの最先端を発信し続けた事が不動の地位を築き上げたんだなと。
雑誌は出来上がって店頭に並ぶまでが本当に大変ですね。本気で作る、だから読者も付いてくる。これって雑誌編集者以外のどの仕事にも共通するところがありそうです。楽しく観れました。⭐️4つです。
■最良の選択かしら?妥協はダメよ
映画「ファッションが教えてくれること」(R・J・カトラー監督)から。
米ヴォーグ誌の編集長アナのドキュメンタリー作品。
このことに異論を挟むことはないが、
時々、これは演技なのか、素顔なのか、わからなくなる。
フィクションなのか、ノン・フィクションなのか、それさえも。
冒頭、こんなフレーズで始まる。
「ファッションのことを恐れる人は大勢いると思う。
不安を感じているからこそけなしてしまう。
ファッションについて、悪く言う人は、恐れや不安の裏返しなのね。
自分がクールなグループに属していると感じて、軽蔑したり無視したりする。
ファッションの『何か』が人々を動揺させるのね」
あぁ、私もファッションを恐れているひとりだと苦笑いした。
今回は「9月はファッション業界の新年なのよ」と言い切り、
「9月号で特集するほど、重要な価値があると思う?
もっと練り直して」と叱咤する。
「(9月は)女性は新たな気分になるの。ストーリー性が大切なの。
なぜ『特集を組む』かという視点や、重要性」とその意味を伝え、
最後は「最良の選択かしら?妥協はダメよ」と念を押した。
このカリスマ的な存在の根源は「妥協しない」という考え方だと知った。
作品最後、彼女のインタビュー。
「強みは?」の問いに、迷いもなく「決断力」と答えた姿、カッコよかった。
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