銀色の雨のレビュー・感想・評価
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ハチャメチャな舞台挨拶に、映画館が大爆笑
「水曜どうでしょう」(HTB)
鈴井貴之監督みたさに、公開初日の舞台挨拶日に鑑賞してきました。
10月31日、
ロケ地の鳥取で先行公開。
今年は例年になく地方発信作は
良作が多いので、かなり期待をしていました。
入口で初日のプレゼントかな?
「銀色の雨」のシールが貼られた
雨を意識したのか水色の飴をもらいました
(おもいっきりオヤジギャクですね)
今、袋を開けてなめてみましたが、
ラムネの味かな、よくわかりません(苦笑)
☆彡 ☆彡
なんだ、コレ?
これは、ナシでしょう・・・。
上映終了後に
拍手がおこりましたが、私はしませんでした。
ところが、舞台挨拶で話した、
鈴井監督のコメントで感想は一変します。
〈 本当に地味な映画。なにもおきません 〉
〈 人生の雨宿り。頑張るだけでなくときには、
ジッと時間が経つのを待つトキがあってもいい 〉
以下、私の勝手な想像で、
鈴井監督が話したコメントではないのですが、
もしかして鈴井監督、あることに挑戦したのではないかと。
あることというのは、
“アート系映画とテレビ系映画の融合”
作品。本当に何もおきません。
ここで、アート系だと、セリフも
少なくして、今回だと、雨とか、
列車の走る音とか、通り過ぎるタイミングとかを
符丁にして、お客様に作品の世界を理解してもらおうとします。
ところが、今回、
何もおきないとは言いつつも
少しはおきることがあります。
それを、符丁でなく、セリフで表現していきます。
つまり、これこそ勝手な想像なんですが、
鑑賞ターゲットを「水曜どうでしょう」などで
鈴井監督に興味を持ち、普段映画は見ない、極端な話、
映画館に来るのが初めて、という人に定めたのかな、と。
そして、初めて訪れた人に、
こういうわかりやすい映画を
上映しているのなら、また映画館に行こう、
と思ってもらえるような作品づくりを、心がけた。
映画人口そのものを増やしに行ったんじゃないのかな、と。
そう考えると、
「なんて大胆なことに挑戦したんだろう」と感想が一変したのです。
◇ ◇
ただ、鑑賞中は、
そんなこと気づいていませんから、イライラしていました(苦笑)
なにもおきないのに判り安すぎるし、
主役の男の子の演技が、残念なデキ(泣)
特に、中村さんと絡むと、
差がありすぎて、中村さんが浮いてしまっていました。
対照的に、
AKB48の大島優子さん。
前田敦子さんに人気投票では
負けましたが、演技力の面では勝っていました。
映画初出演のサンドウィッチマンのお二人も
登場シーンは少ないのですが、演技も上手かったですし、
笑いもとっていて、なかなかの存在感を示してくれていました(笑顔)
☆彡 ☆彡
え~、今回の
クライマックスは映画じゃなく、
上映後の舞台挨拶だったかも(苦笑)
お客さん作品の中身知っている
マスコミの取材はいっていない
もう、気を使う要素ゼロ。
ここまで動いて喋ってお客さんを
爆笑させた映画監督を私は初めて見ました。
しかも、一緒に登壇をしていた
マスコットキャラクターの空気が
絶妙のタイミングで抜け始め舞台挨拶
どころではなくなるハプニングもあり、
静かな作品がウソのような爆笑が連発。
映画で残った不満は一気に解消。
逆に、お釣りがでるほどでした(苦笑)
「水曜どうでしょう」キッカケで
初めて映画を見る人には、大泉洋さんなども
本当にチラッとだけですが出演しますので、お薦めできます。
ただ、
毎月映画を観ているような人には、
ちょっと、物足りないかもしれません。
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