千年の祈りのレビュー・感想・評価
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千年の祈り
中国映画は 叙情深いので、とてもいい。好きだ。
絵もいい。静かでしょ。やはり 歴史が深いというのは
複雑な情感を うまく表現する人を育てるのかなぁと思う。
中国のことわざもよい。タイトルもことわざに由来する。
父と娘の確執。
無口だった父。
その父が浮気してたという近所の噂。
父は娘を想っているが・・・。
娘も父には孝行したいと思っているが・・・。
文化大革命は 文化的な知識人を
ずいぶん ひどい扱いにしたのは 有名な話だけど
このお父さんもそう。
なんとか、生きていくために 娘はアメリカへ渡る。
父は 娘を アメリカに尋ねる。
世間一般の多くがそうであるように、父と娘の間はぎこちない。
母が亡くなっていれば、なおさら、難しい ものだ。
父は娘を想う。
幸せになって欲しい と。
娘は実りない 不倫の恋に悩んでいる。
娘は煩わしいし、詮索もされたくもない。
不器用で 父同様に不器用だ。
また、小さいころ聞いた 近所の噂も 父に対して、わだかまりを残す。
お父さんは アメリカの生活を 素朴に疑問に残ったことを
メモに残す。その姿が かわいらしい。
インディアン・サマーって何?
公園で、イランからの亡命未亡人とも たった2-3日だけど
片言の英語で会話が通じる。
身振り手振りと 目と単語で 言葉は通じるものだ。
イランと中国。イランにとって 共産圏は敵だ。
未亡人は 幸せな人生を語った。
娘を戦争で亡くしたことを 深く悲しんだ。
ある日行くと、未亡人に会えない。
未亡人は 息子夫婦に大切にされて、孫の世話をするのよと
語っていたが
せいいっぱの 夢物語だったようだ。
老人ホームに入ったのだ。と その未亡人の友人から聞かされる。
・・・・ という感じで、
じーんとくる。(-_-;)。
娘とはどうなっていくのか・・・ (映画をご覧ください)
人の手をにぎったときのように 頼りなくあったかい。
霧雨のように ほのかに冷たい。
いい映画じゃったのう。 ズズ。 満足ー。
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