「そうか、中国故事が作品タイトルの由来なんだ」千年の祈り septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
そうか、中国故事が作品タイトルの由来なんだ
父と娘で鑑賞にこられたかたは
お一人様の料金が1,000円。
そんなサービスが実施されていました。
しかし、劇場側のサービスマインドとは裏腹に、
女性同士かカップルだらけで、父と娘らしき姿はなし。
まぁ、
たしかに
今作を鑑賞する年頃で
父と娘が連れ立って映画館に行く
シチュエーションって浮かびませんよね。
パパと女子○生なら
あるかもしれないけど。
コラコラ、発想が危ない方向に行っとるぞ(苦笑)
★彡 ★彡
いやぁ、静謐な映画だった
だから、逆に睡魔と激闘を繰り広げてしまったよ
鑑賞後、
劇場に貼られてある
解説を読んでみました。
なるほど、監督。
セリフだけでなく、
沈黙にもこだわったそうです。
静かに感じた理由がよくわかりました。
一方で、
睡魔がやってきてしまった訳。
今作、中国語と英語が飛び交います。
また、作品の特徴として英語で話した内容を
直後に中国語ではなしたり、その反対もあります。
だからか、必要以上に
字幕が省略されているのです。
中国語と英語を完全に理解できるはずも
ありませんから、途中ついていけず、疲れてしまったのです。
いやぁ、ここまでバトルをしたのは久しぶりです(苦笑)
◇ ◇
原作は短編。
今作、脚本は原作者が担当されています。
脚本を執筆されたのは初めてだそうですが、
そんなこと微塵にも感じさせられませんでした。
父と娘の関係修復を
オーバーに表現せず、
日常生活を舞台に淡々と描かれていく。
父が持つ隠し事。
娘が持つ隠し事。
娘は父が隠し事、
嘘をついているのを察し、
胸のうちを開こうとしない。
そんななか、
お互い距離を離れたり、
近づいたりしながら、互いの溝を埋めていく。
話の概要はこんなところでしょうか。
父と娘といっても、
娘は離婚をしているような
年代ですから、諍いをしているとはいえ、
双方とも大人だな、と思いスクリーンを見つめていました。
まぁ、娘が大人になったとはいえ、
父親から見れば、まだまだ子供で、
心配でしかたがないのは当たり前。
時には、そこまでやったらウザがられるよ、と
いうことまでやっちゃいます。さすがに、そんなときは
劇中の娘も、父に対し露骨に嫌な顔を見せていましたが。
ただ、字幕に、
“お父さん、ウザイ!”とは出ませんでしたけどね(苦笑)
★彡 ★彡
大人の映画
この言葉がピッタリな作品ではないでしょうか。
しかし、
睡魔と激闘を繰り広げてしまったのも
事実ですので、Bとさせていただきます。