「友達以上恋人未満の関係」(500)日のサマー 鯨さんの映画レビュー(感想・評価)
友達以上恋人未満の関係
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サマーと出会ってからの500日を、時系列を飛ばしながら脳内補完して進んでいく。
恋人にありがちなラブラブ期と倦怠期、付き合うに至るまでの微妙なかけひきとか、甘酸っぱい感じ、あとは突然態度が冷たくなる相手に対してのモヤモヤとか。
でも、トムとサマーは恋人ではない。
サマーは"本気にするつもりはない"から。
トムはサマーのことを好きだが、拒絶されたり今の関係を壊すのが怖くて、"友達"として、デートしたりセックスしたり。
いわゆる付き合ってるけど片思い状態で、でも気まぐれにサマーもトムに愛情を見せたりするもんだから勘違いするのも仕方ない。
サマーもトムを嫌いではないけれど、"本気にするつもりはない"というか、"本気になるまでの好きではない"んだと思う。好きは好きでも、そこそこの好き。デートやセックスはできる程度には好きだし、それも、愛といえば愛。
サマーがトムをキープ(聞こえは悪いけど)して、トムが連絡を取らない間に、結局別の人とあっさり結婚してしまって、ビッチとか言うけど、
もともと恋人ではない関係でトムもそこを積極的にどうにかしようとしなかったんだから、責められないよね。
でもサマーが結婚したことで、トムが一念発起して仕事を辞め(というかヤケクソ)、新しい一歩を踏み出すところは、少し見直した。
今までのトムなら、妥協して、ぬるま湯に浸かるように会社に居続けただろうから。
そんなところは、サマーの影響だと思う。
理想と現実の二分化・ラストの夏から秋に、という演出も好きだった。
少女の方が女心わかってるあたり、男の人ってダメなんだなあと苦笑。
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