「音楽映画に必要なのは。」BECK ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽映画に必要なのは。
原作をまったく知らなかったので(いつものことですが^^;)
最初「BECK」という音楽映画と聞いて、あ~歌手のベックを
あつかう映画なのか~と本気で思っていた(爆)
アレ?にしちゃ~人数多いし、おかしいと思ったら全然違く、
予告や劇場のお試し冊子などで、犬の名前からと分かった。
よくこれで映画を観ているもんだと思いながら^^;それでも
映画となればカンケーなく楽しめるのがいい作品の条件。
(なんかすごく必死の言い訳^^;)
で…。結果からいうととても楽しめた作品だった!…のだが、
だからこそ「エェ~そんなぁ!?」な部分も否めないところ。
この気分は残念、、というより無念に近い。(爆)
どうやら原作者たっての希望で最後までああしたらしいが、
(だから原作ファンならば、納得いくのだと思いますけれど)
う~ん…私はすんごく期待したぞ!歌声をとっても期待した。
知らぬが仏。とはいえ^^;映画の完成を観るのなら、
あの高揚感を最後に思いきり昇華させて欲しかった1人だ。
あそこまで引っ張って、引っ張って、エ…?のまま終わった。
原作のイメージは守られるべきかもしれないが、映画には
映画としての役割も必要だ。音楽映画なら音声あればこそ。
監督は、ならば思いきりバックの音で、楽曲の正確さで、
観る者の想像を喚起させようと試みたそうだ。それは正解。
他の部分では文句のつけようのない演出だったと思う。
コユキの分、千葉がラップで頑張った(お疲れ)とも言える^^;
お試し冊子ではあまり惹かれなかった(すいません^^;)絵が、
スクリーンではとても面白いキャラに変貌し、観やすかった。
それぞれの持ち味を生かした役作り、コユキはイメージに
ピッタリだし、水嶋ヒロも堪能な英語でさすがにカッコイイ。
向井も冷静でカッコよく、蒼くんはかなりドラムが巧かった。
敵対するバンドのメンバーも、そのプロデューサーも、
どこぞやに…モデルがいるんでは?^^;的な描かれ方をして、
なんかその、裏事情が見えたようで…怖くも面白かった。
ロケも相当な頑張りようで、ロックフェスにつきものの天候、
雨の中のライブってなんでこう盛り上がるんだろう!?的な
エンターテインメント性に長けたつくりだったと思う。
あ、余計なことですが、もちっと犬を見たかったかな…^^;
(レッチリとオアシスが聴けたから、自分の中では由とします)