「【”ラミアの呪い”今作は、気味の悪い老婆のローン支払い延期の依頼を、自分の昇進も考え、拒否した融資係の女性に降りかかる禍を描いた気味悪きシーン満載の自業自得のオカルトホラーである。】」スペル(2009) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ラミアの呪い”今作は、気味の悪い老婆のローン支払い延期の依頼を、自分の昇進も考え、拒否した融資係の女性に降りかかる禍を描いた気味悪きシーン満載の自業自得のオカルトホラーである。】
■銀行の融資担当のクリスティンの下に、気味の悪い老婆・ガーナッシュがローン支払期間延長の申し出に訪れる。
すでに数度、延長をしている彼女の頼みを、自分の昇進も考えた上で断ると、老婆の態度が豹変する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・老婆から彼女の来ていた服のボタンに呪いを掛けられたクリスティンに降りかかる禍のシーンの数々のグロテスクさが、生理的に嫌である。
1.老婆が自分の入れ歯をニチャニチャと、口から出したり嵌めたりするシーンや、
2.クリスティンが、鼻血を出したと思ったら、口から血を吐いたり、
3.クリスティンが、ボーイフレンドのクレイの両親に挨拶に行った時に持参したケーキから、出て来たモノとか、
4.クリスティンの悪夢で彼女の鼻から蠅が入るシーン
など、マア気持ち悪いのである。
・だが、クリスティンも観ていると、マアマア嫌な女で、昇進を矢鱈と気にしたり、そのライバルの男も彼女を蹴落とすために、嫌がらせをしたり、更にはクレイの母親も可なり嫌な女である。登場人物が、皆どこか不快な人物なのである。嫌だなあ。
・祈祷師による”ラミア”の除霊が失敗した後に、祈祷師を紹介した霊媒師の男から、老婆への呪い返しを提案され、呪いが掛かったボタンを、ナント、クリスティンは、死んだガーナッシュの墓を一人で掘り起こして、口の中に”封筒に入れたボタン”と共に突っ込み、悪態を付くシーンは、クリスティンの方が怖い位である。
・そして、呪いが解けたかと思ったクリスティンは、クレイと旅行に行こうとするのだが、クレイの服から出て来たのは、マニアックコインを集めていた彼が自慢げに見せていたコインではなく、呪いが掛かったボタンだったのである。
故に、クリスティンは”ラミア”により、地獄に引きずり込まれるのである。自業自得の気もするなあ。
<今作は、気味の悪い老婆のローン支払い延期を拒否した融資係の女性に降りかかる禍を描いた気味悪きシーン満載のオカルトホラーなのである。>