「怖いけれど、笑える。」スペル(2009) りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
怖いけれど、笑える。
どこかで、読んだ。
≪老婆とクリスティンのバトルは、おぞましいけれど笑える。恐怖を感じながら、同時に笑いを巻き起こすという演出が、実に妙味だ。≫
そのとおりの作品だった。
その老婆は一見の価値あり!
いきなりの登場シーンから、インパクト大きすぎ。
魔女のように黒くて尖ったキタナイ爪。
片目は病気のために、変色(義眼かな?!)している。
いつも握りしめているらしいハンカチは、綺麗な刺繍がしてあるにも関わらず、汚らしい。
しかも、上下の入れ歯を出したり、入れたり。
とにかく、一見の価値ありの老婆です!!
ヒロインのアリソン・ローマンは、ヘタだな~と思うシーンがあり、そこは興醒め。
でも、全体的に、老婆からの得体の知れないキタナイ&不気味な液体を口から受け入れたり、
ハエを鼻や口から入れたり出したり、
泥だらけになったり、
血みどろになったり、
また、おぞましいウジ虫らしき虫を顔で受け止めたり。
もちろん、CGありでしょうけれど、体当たりの演技に拍手。
アメリカの事情などを、うまく取り入れた脚本。
でも、あれだけのことで、逆恨みされたら、たまらんわ。
終盤、ラストの予測ができるけれど、ライミ監督のたたみかける映像のおかげで、予測をしっかり考える余分なヒマもなく、最後まで楽しめた。
それにしても、「え~!それがそう刺さるか~!」
「え~! それが飛ぶか~!」
うふふ~~~。
ディリ―プ・ラオはいいな~。
スティーブン・キング原作の「痩せゆく男」を思い出しながら、映画館に向かったのだけど、恐怖感は、「スペル」の方が圧勝。
B級ホラーの傑作!! ということは、A級作品ってことになるのかな。。。
ぎょっとするシーンが多いので、苦手な方は見ない方が良いと思う。