「おかえり!サム!」スペル(2009) dobubobaさんの映画レビュー(感想・評価)
おかえり!サム!
はあああ・・・。幸せ・・・。
サムが帰ってきた!本当におかえりなさい!B級ホラーワールドへ!
スパイダーマンもシンプルプランもギフトもみんな彼の作品は大好きですが、やっぱりEvil Deadに出会ったときの衝撃は忘れません。(Evil Deadの邦題、「死霊のはらわた」も大好きでした。今回の邦題「スペル」って何ですか?馬鹿にしてるんですか、映画会社の人は?Drag me to hellのままにするかもしくは「死霊の黙示録(案)」とかにするべきでしょう。彼の映画をなんと心得る~!!ぷんぷん)
とにかく本作品は本当にすばらしいです。笑いと恐怖は紙一重という彼の信念を貫きまくり、さまざまなアイデアを盛り込みまくり、意味もなくゲロや粘液や鼻血が噴出しまくります。
そして今回素晴らしいのが音。冒頭のあの気持ち悪い入れ歯を出し入れする音から、ハンカチが舞いながらささやく音。そして、蠅の音!!突然、鳴り響く悪魔の爆音。すべての音が印象的でした。これは劇場で見ないと!!
主演のアリソン・ロウマンを起用したのも当たりです。本当に地味でコンプレックスの塊の暗い役を熱演。(彼の映画の主役はいつもコンプレックスの塊です。)現代のカルトホラークィーン誕生。そして、今回、以外によかったのが恋人役の「マック男」ジャスティン・ロングです。彼のクライマックスの演技が脳裏にこびりついて離れません。
そして、たぶん誰しも度肝を抜かれるおばあさん役のローナ・レイバー。死霊のはらわたのエレン・サンドワイスと並んですごい怖がらせ役です。
本当に素晴らしい映画です。B級ホラーの世界を堪能してください。そして、ちょっとでもこの映画が面白いと感じたら、彼のデビュー作「Evil Dead 死霊のはらわた」を一目見てください。