劇場公開日 2010年2月20日

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「行定監督を再評価」パレード(2010) αさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5行定監督を再評価

2010年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

一見華やかでにぎやかで楽しそうなパレード。この若者たちの生活がそれ。でも、表向き楽しそうなだけで、実はそうではない。それぞれの日常を深く突っ込むわけでもなく、淡々と描いて病んだ現代の若者像を浮き彫りにしていく。

この映画は行定勲監督が以前から企画として温めていたものだとか。行定監督といえば『セカチュー』のヒットで現在のTV局映画のブームの基盤を作った人でもあり、その後もその手のヒット作を手がけてきたのに、再びこうした小さいけれど野心的な作品をキチンと作り上げたところに作家としての矜持を感じた。そういう意味でも評価されるべき1本だと思う(まあ、この作品もWOWOW製作という意味でTV局映画かもしれないけど)。

そういえば行定監督、今年は『今度は愛妻家』も良かったね。

α