ちゃんと伝えるのレビュー・感想・評価
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"ちゃんと伝える"
知り合いに起きた“ある出来事”を題材にして、極めてエンターテイメントに徹して走りきった前作の『愛のむきだし』から一転。今度は“ある人物”に捧げられた、園子温監督のプライベートフィルムに近い作品と言えるでしょうか。
その作りは、『愛のむきだし』とは真逆なシンプルな作り。
普通に撮影すると40〜50分程度で終わってしまうかも知れない話を、主人公の感情の揺れ動きを中心としてじっくりと描く事で、観客の1人1人が「もし自分が同じ立場になったら…」と考えさせられて目が離せなくなって来る。
だからあの“むちゃくちゃな”行動さえ、その気持ちが分かる。但し冷静に考えて見れば、映画だから許される事なのだか…それでも、観ている間は目頭が熱くなって来る。
主人公役のAKIRAは『山形スクリーム』の時は演技があれ…だったが、この作品では一転して悩める青年役を好演している。
そして、恋人役の伊藤歩がとても美しい。大袈裟に例えると、神々が宿った様な雰囲気すら感じられ、映画に於ける奇跡的な表情を浮かべるショットが時折見られる。
釣り好きで故人にボソボソと語りかけるでんでんや、如何にもこんな葬儀屋さんいるよな〜と思わせる佐藤二朗も面白かった。
父親はその思いを心に残したまま○の脱け殻に“死の無常”を感じていたのだろうか。
そんな主人公の目の前にもあるものが飛び込んで来る。
“ちゃんと伝える”
愛する人の為にも、今伝えなければならない事があるのだ!
全編で流れるシンプルなギターの調べがまたとても良かった。
(2009年8月30日シネカノン有楽町1丁目)
「温めておきました・・どうぞ」「おじゃまします」
映画「ちゃんと伝える」(園子温監督)から。
主人公と父親が、同じ時期にガンを宣告され、
タイトルのように「ちゃんと伝える」ことの大切さは伝わった。
物語としては、主人公の想定外の行動や、
キーワードとなっている「セミの抜け殻」が意味するもの、
なかなか理解が難しい作品だった気がする。
しかしながら、私が選んだフレーズは、
父親役の「奥田瑛二」さんと、母親役の「高橋恵子」さんが
死ぬ直前に、病室で交わした夫婦ならではの会話。
いつもいつも、ベッドの横で夫を見守る妻に、
なぜか、ガンで横たわっている夫が、突然
「たまには隣にいろよ。一緒に寝ようよ」と切り出し
「温めておきました・・どうぞ」と布団をめくり、妻を誘った。
そんな夫の気持ちを察してか、病院にも関わらず、
狭い病院のベッドに添い寝し、2人で幸せそうな顔をする。
「おじゃまします。・・久しぶりだわね」と呟いた妻。
きっと、布団の下では、手を握り合っていたに違いない。
夫婦って関係、2人以外にはわからないことも多いはず。
主役の若い2人には申し訳ないが、
「好きだよ」「愛してる」より、気持ちが通じていることを
このシーン、この会話は教えてくれた気がする。
えっ!このロンブー淳似の役者、EXILEなの?
えっ!このロンブー淳似の役者、EXILEなの?
これがこの映画の感想の8割です
元浦和レッズのMF10福永泰のほうがより似ているかも
あとの2割は
サッカーやるとき、普通メガネはかけないよ
と
棺桶から死体を出しちゃいけないよ
です
EXILEは普通の役者に見えます
かなり地味ですが大胆な行動もとります
重いお話なのですが、
子供役が元気すぎるのと親があまりにも早く急死していまうので
クライマックスを期待するタイミングが合わず、あれっ?って感じで
終わりをむかえてしまいます。その辺で、うまく泣けないと思いますよ
エンディングもいまひとつだし
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