ゴールデンスランバー(2010)のレビュー・感想・評価
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ゴールデンスランバー
これは文句なく面白かったです。主役級の俳優さんがそろってて、皆さんの個性がいい感じでぶつかりあって、笑いが自然と出てしまう。見にいけて本当に良かった!そして、見終わると、いろんなシーンが後でつながるっていうか、そういう心理からそういう行動があったんだねって。これって、いい映画を見た後の楽しみなんですけど・・・良かったです。『痴漢は死ね』って書初めを両親に送ることで自分が生きていることを知らせた青柳、それで分かる両親、いい親子なんだな~って思いました。冷静に考えると、この先の青柳さん、大変だなぁ~って思うけどね。
逃げる・逃げる・・
全く身に覚えのないのに
「首相暗殺」なんていう重大事件の犯人に仕立て上げられ、
堺雅人(青柳)が仙台の街を走る、走る、走る・・・・
日本の警察のくせに平気でバンバン撃ってくるし、
テレビはどのチャンネルでも指名手配の自分の写真が映っているし・・・
ピ~ンチ!!!
これって完ぺき「冤罪もの」なんだけど、怒りを前面に出したり、
影の黒幕をじわじわあぶりだしたりする、
ガチなクライムサスペンスじゃないんですね。
こんな題材だというのに、
肩の力を抜いて、くすっと笑える洒落た映画になっています。
自分に残された道は「人を信じること」
「人間の最大の武器は習慣と信頼」
甘っちょろいとお思いでしょうが、
世の中捨てたもんじゃない。
彼を信用してくれる人たちの力を借りて、
さらに逃亡劇をつづける青柳なのです。
「結局一番利口なのは、逃げることだ」
「死んだら負けだ、逃げた事にはならない」
「雅春!、ちゃっちゃと逃げろ!」
あはは・・・誰も「自首しろ」なんていわないんです。
今の日本で警察が信用できなくなったらかなりキツイと思うのですが、
まあ、それもアリかなぁ・・・
勧善懲悪のラストではないけれど、
エンタメ映画として楽しんでください。
そんなに込み入った作りにはしていないので、
読んでなくても全然OKだと思います。
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