ゴールデンスランバー(2010)のレビュー・感想・評価
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ありきたりの日本映画かと思ったが・・・。
普段は日本映画を見ない私が久しぶりにお金を払ってスクリーンで鑑賞した。
というのも日本映画は、やたら叙情的で登場人物の人間性や感情を全面に出す作品などが多いように思う。洋画のように練りに練った脚本で見せるといった作品が少ないように思う。
もちろんこれは私の主観であり人それぞれ好みがあると思うが。
この作品は予告編で見たとき日本映画に珍しくアクションものか?と思い、見てみることにした。
案の定、映画の前半は台詞で見せる日本映画独特の雰囲気・・・。
ああ~、やっぱりはずれか・・・、と思いきや「キレオ」なる人物が登場してからが面白くなりいい意味で裏切られた。
完全な笑いではなく、クスッと笑うようなシーンも多く、結構楽しめた。
結末はあっさりでちょっと物足りないが話の筋としては成り立つと思うので有りだと感じた。
原作本があるのは知らなかったが、久しぶりに見た楽しめた日本映画の一作品だと思う。
辛い話なのに笑わされました
個人的にほぼ100点に近い出来(あの原作として)
逆風下でも・・・
何もわからないまま、暗殺犯人に仕立てられてしまった男の逃亡劇。
タイトルの「ゴールデンスランバー」は、皆さんご存じと思いますが、ビートルズの名曲。
その出だしは、
Once there was a way
To get back homeward
Once there was a way
To get back home
homewardとは・・・
homeとは・・・
故郷にいる、息子のことをよく知ってくれて信じてくれる、年老いた両親であったり。
あるいは、学生時代の、一緒にバカやって過ごした気のおけない友人であったり。
ROCKな職場仲間であったり。
今は一児の母となっている、元恋人であったり。
警察や世間の声よりも、自分の人となりを知り、信じてくれる人がいるということ。
また、どんなに逆風下でも、助けてくれる人がいるということ。
温かくて、優しくて、過去のことを思い出すと泣きたくなるような・・・ 笑いたくなるような・・・
とても居心地が良い場所であり、人達。
追いつ追われつの緊迫感が良くて、時々入る過去の思い出の「笑い」もちょうど良い。
えっ?!と思って、ニヤッとして、ホロッとさせられる作品でした。
最後まで、目が離せない。
追う警察側の香川照之さんと、永島敏行さん。
逃げる堺正人さん。
元恋人の竹内結子さん。
配役も良い。
中でも、若い頃の火野正平さんに少し似ている濱田岳さん演じるキルオが、良かった。
原作に「習慣」を生かしたエピソードが、前半にあったと思うのだけど(その頃、伊坂作品を何冊か読んでいたので、ごっちゃになっているかも知れませんが)、それがなかったのが残念。
気楽に楽しめる作品だと思います^^
「演技」をしている俳優の少ないこと(笑)
主演の堺雅人はまだしも、竹内結子なんて「素」なんじゃないかと(笑)
吉岡秀隆も「あのまんま」だし、出てくる俳優陣は普段のイメージそのまんまのあの人たちでした(笑)
その点では意外性も無く、面白味に欠けますが、安心感は抜群(笑)
特筆するならキルオ役の濱田岳かな?
あのキャラは主役を喰ってましたね、完全に。
彼の生涯を描くドラマが成立するんじゃないかと言うほどに。うん。
香川照之は悪役の方が合ってるね。そんな気がしました。
主役が堺雅人というキャスティングな時点で、派手な映画では無いと思っていましたが、その通りでしたよ(笑)
だけど、原作とは別の頭で観たら、それなりに楽しめる映画なのではないでしょうか?
「何を訴えたいのか?」とか「本筋は?」とか、そういったことは抜きにして、気楽に楽しめる映画だと思いましたよ。
充分楽しめます
シリアスな犯罪映画として観たら大間違い
根幹はマジな話なのだが、そこにいろんな枝葉がつく。それもかなりいい加減で、粗雑で、乱暴で、・・・と思って観ているうち、この作品が60年代から70年代にかけて作られたニュー・シネマのような匂いを感じてきた。
そうして思えば、ビートルズのアルバム「アビー・ロード」に収録された同名の歌を口ずさむシーンにも納得がいく。時代も歌詞の『かつては帰る道があった』も、この作品が放つ人が人との繋がりを大事にして生きていた時代の懐かしさに符合する。そして、日本国民が自家用車を持つ時代になった象徴的なクルマ、カローラと当時のCMソングも生きようというものだ。
気づくのが遅かった。まどろんでいたわけではないが、携帯やiPodといったデジタル機器を絡めた展開で思いが及ばなかったのだ。中村義洋という監督、センスがいいと思うよ。
私のように原作を知らずに観ると、シリアスな犯罪映画を期待して裏切られる。無実の罪を被るが、なんでもありのサポートを受けながら逃亡する、不器用な男の物語として観れば、これはかなり面白い。いたるところに隠し味や仕掛けが施されている。
逃亡の過程で少しずつ逞しくなっていく姿を演じた堺雅人はさすが。
この作品でも竹内結子がノッている。演技も容姿も見ていて気持ちがいい。ますます可愛く美しくなってきたが、それってまさか仙台の病院で○○したんじゃないよね? もちろん冗談です。
新年早々、2010年私的ワースト候補作
原作未読者の意見である。
冒頭の、緊張感に乏しい首相暗殺のシークエンスからイヤな予感はしていた。
この映画は巻き込まれ型サスペンスがやりたいのか、友情物語がやりたいのか。
たぶん両方をやろうとしたんだろうが、結果的にはどちらも中途半端で薄っぺらい。それどころか両者が互いの邪魔をしているようにさえ見える。
この映画では、主人公が困った時に必ず適材適所の人物が現れる。
それが一度や二度ならまだ許せるが、この映画の場合はあまりに都合が良すぎて白けてしまう。
特に「びっくりした?」が決め台詞のあのキャラは……主人公を助ける動機も不明なら存在理由も不明。御都合主義もここまで来るとギャグだ。
そもそもこんな辻褄合わせに終始したようなヒドい脚本をよくそのまま撮る気になったもんだ。
主人公自身も常に受け身の行動しか取らない。自発的に窮地を脱するシーンはほぼ皆無。
かつての友情と元来の人間的な魅力が彼を救う、という物語なのだからそれも仕方ないかも知れないが、『人の良さ』以外の魅力はひとつも伝わらないし、唐突に挿入される回想シーンを見たところで大学時代の友人達との固い信頼みたいなものは見えない。
薄っぺらな登場人物たちを、力のある役者陣の演技が辛うじて救っている印象。
特に、短い出番ながら味のある伊東四朗や笑顔の不気味な永田敏行とかは悪くない。
あと、斉藤和義の音楽も良いし、一万歩譲ってメチャクチャな展開に目をつぶれば、後味も悪くない。
という訳で、辛うじてのC。
邦画のメジャー大作で出来の良いサスペンスなんてもう観られないんだろうなと寂しくなった。
違和感はあるが、鬼ごっこが堪能できる快作
原作未読につき映画だけの観点でしか記せないが。
花マルのスタンプを押してもいいほど、よくできました!巻頭から考える間も与えない展開で、文字通り疾走感が溢れる。とにかく動き回るのがよい。走る!走る!走る映画に悪い作品なし。曲者をそろえた贅沢なキャスティングは、それぞれキャラクターがうまく生きていて、幅も厚みも感じられる。2時間20分の長さを飽きさせない、見ごたえのあるエンタテインメントだ。
細かい疑問は多い。なぜ犯人に仕立てられたのかなどの説明はほのめかされるに留まるし、思わせぶりに繰り返される「イメージ」というな言葉は結局投げっぱなし。謎はまったく解明されないまま。ミステリとしての興趣は、ない。
しかし、そんなことはよいのだ。そういった背景は状況作りのためのお膳立てに過ぎないのだから、ここは素直に受け入れておけばばよろしい。素直にチェイスを楽しもう。
しかし、何か物足りない。・・・そうか、軽いんだ。緊張感がない。映画があまりに整理され過ぎているので混沌としたテンションの高まりに欠けるのだ。幸運な偶然の積み重ねも、偶然ではなく必然として描かれているため、どうせうまくいくんだろうという雰囲気が醸成されてしまう。また、捕まれば殺されるという状況にもかかわらず、主人公の行動が案外軽率だしね。これは堺雅人のアッサリサッパリした飄々さが、今ひとつ危機感を感じさせない理由かもしれない。もっともそれがこの映画のいいところでもあったりするのだが。
「ゴールデンスランバー」という題名が表している青春、友情、信頼といったテーマも、なにか軽い。主人公に力を貸してくれる人たちの親切心は「袖摺り合うも他生の縁」といった程度の、行きずりの人の気まぐれにしか見えないし・・・。
もひとつ、決定的に違和感があるところ・・・、やられっぱなしのままで終わるということだ。とりあえず逃げおおせてまずはハッピーだが、犯人でもないのにどうやらこれからも逃亡者として生きなければならない予感。誰しもが、復讐しろ~!!と思ったはずだ。逃走劇の面白さだけを追及した結果、なんともカタルシスが得られない結末となってしまった。
とはいえ、焦点を逃走劇だけに絞るなら文句のない娯楽作だ。鬼ごっこの面白さを堪能できる、邦画には稀な作品といえる。
脇役の方が印象深い映画・・・かな?
原作を1年以上前に読んで、大変面白かったので1日で読みきった。(図書館の本)
今回この映画を観てもうっすらとしかストーリーが思い出せず。
老化現象だといえばそれまでなんですけど、
東野圭吾作品なんかにもよくありがちで、面白くって一晩で読み切った小説は大概忘れる・・・読むのに四苦八苦した方が記憶に残るのは私だけ?
濱田岳くんのキルオが秀逸だったかな。
良い意味で原作キャラを裏切ってましたね。良かったです。キュートで。
堺雅人の父役の、伊東四朗もとっても良かったです。
ついホロリときちゃいました。自分もこんな風に親に信じていてもらいたいな、と思いました。
ほんと、相変わらず何をやってもいいですね。 『痴漢は死ね!!』
(関係ないけど、木内みどり久しぶりに見た!年取りましたね・・・。)
「ロックだぜ」キャラの先輩役、渋川清彦さん。
もっと「ロックだぜ」を強調してほしかったです。個人的に。
竹内結子の学生時代の髪型はあんまりだ!ほかにあるだろ!
誰も反対しなかったのか?フォン◎ーヌの実力不足か?
堺雅人は予想通りです。
良かったけど、それ止まりって感じかな。上から目線ですみません。
ずっと同じ服装で逃げ回っているので、「速く着替えろ!」
ってずっと思いながら観てました。
現実のテレビでも、犯人の服装は必ずゆうやん!いっつもこんなん意味ないんちゃうの?って思いながらみてるのでミョーに気になりました。
岩松了が最後のクレジットで名前出ていたのですが、整形外科の役?
声だけ使うなんて、ある意味贅沢かも。びっくり。
永島敏行が二枚目じゃない役を怪演してましたね。印象的でした。
この映画、仙台知ってる人は2倍楽しめそうですよね。
知らなくても楽しめましたけど。
1/30ロードショーだから混雑覚悟で行ったら、ガラガラだった。そんなもんなんでしょうか。
面白かったけどなぁ。観て損はないと思います。
・・・が、思いっきりは薦めません。
伊東四朗....泣けますね!
「よく出来ました」止まりでも面白い
面白い
宮城県人なら1.5倍楽しめる作品です😃
仲間の手助けや父の信頼や最後の主人公からの贈り物や告げ口に涙ですね😃
内容的に警察から逃げ切ってしまうのはどうかと…、疑いをはらせてない、遺体は誰😱などの疑問点はありますが面白かったから良し✌
パラレル日本でのお話?
首相公選制が実現している時代が舞台。当選後初めてのお国入りの首相を暗殺した濡れ衣を着せられた男の二日に渡る逃亡劇。原作の舞台は、仙台市。映画も、全編仙台での撮影を敢行しています。
映画化を知ったのが先だったか、原作を読んだのが先だったか忘れてしまいましたが、面白い原作を上手く脚本化した映画だと思います。原作の面白さが、上手く脚本に落とされています。良い原作を、脚本化に際してズタズタにした映画とは大違いです。とは言っても、脚本化に際して簡略化された設定もあって、原作では「キルオ」逮捕の為と言う口実で導入されている監視カメラシステム「セキュリティポッド」の件が完全に省かれていました。それと、井ノ原小梅と青柳雅春の絡みはもう少し有ったと思うんですが、映画ではほんの少しに成っていました。とは言え、肝心のところは抜けていないので、かえって良かったのかもしれません。
原作を読んだときはあまり気にならなかったのですが、時代背景が少しバラバラ?な感じがします。現実の世界と比べると、何時の時代なのか時代感がイマイチ不明なんですよね。首相公選制も実現しているので、もしかしたらパラレルワールドの日本と言う設定と考えた方が良いのかもしれません。警察もムチャクチャやってますしね。
さて俳優陣ですが、劇団ひとりはまだギリギリ大丈夫かもしれませんが、堺雅人や吉岡秀隆に30歳の役は、ちょっとキツイのでは・・・(失礼)。お二人とも良い俳優なので、彼らの実年齢に物語の設定を合わせた方が良かったのではないかと思いました。そうすると、竹内結子が辛くなってしまうんですけどね:-p。それにしても、堺雅人は、「南極料理人」のゆるい系の役も良かったんですが、何と言うか、こう言う怒れる必死系・熱血系の役も良いですね。「クライマーズ・ハイ」とか「ジェネラル・ルージュの凱旋」での熱演も思い出してしまいました。
日本の映画も、こう言う面白い作品が生み出せるようになったんですね。原作を知っていても、知らなくても楽しめる作品だと思います。
事件のカギを握るのは、ビートルズの名曲って・・・
痴漢は死ね
物語の終わり方はとてもよかったと思います
特に「痴漢は死ね」の部分がとってもよかった。
お勧めといえばお勧めできる映画ではあります。
でもね、
「最後の武器は人を信じること」というわりには、裏切る人多すぎだし・・・
ここあそこに、突っ込みどころが満載で、
気になる人は気になるかもしれません。
ストーリーを進ませるためなのか、脇役の捌け方がとっても雑で、
あれ、その人、どうなっちゃうんだよ。みたいな置き去り感が多数あり
おじさんは、気になりストーリーに集中できませんでした。
原作の伊坂幸太郎さんは重力ピエロの人だったんですね。
どうも、重力ピエロの時も感じた、不完全燃焼的な感じがこの作品にも・・・
最近、おじさんのお気に入りになっている 堺雅人
とても悲しいシーンでも、なんか、南極料理人的な微笑み顔に見えてしまいました。
この微妙な泣き笑い顔がこの役にあっているようなあっていないような・・・
友情っていいな
原作を読んでいないのでなんとも言えませんが、たぶん原作がとてもいいのでしょうね。
映画ももちろんとても面白かった。ただの逃亡劇なのにあれだけ見せるというのは、監督の力量と俳優の演技力なのかな。
ビートルズの主題曲もよかった。私もなんとなく、学生時代が懐かしくなりました。友情っていいね。
真犯人がはっきりしていないけど、想像はつきますね。
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