ゴールデンスランバー(2010)のレビュー・感想・評価
全160件中、21~40件目を表示
ご都合主義的なストーリー。。
中村義洋監督の作品。
この監督の作品は観たコトないので、初鑑賞。
映画のトレーラー観た感じだと「ミステリー」っぽい作品。
・・なんだけど、見終わった直後の結論を言っておくと、全く面白くなかった。
まず、物語のジャンルとして、「ミステリー」ではない。
謎は謎のまま話が終わる。それは良いとして、自分がミステリーが好きなのは、ミステリーの場合脚本がしっかりしてないと物語として成立しないからだ。中途半端な脚本だと、細かいところで矛盾が起き、エンディングを迎える前に破綻する。なので、良作と駄作の違いがはっきりわかる。
ミステリー以外、特に人情話だと、ご都合主義的な展開ばかりでストーリーに脈絡が無く、観ててイラついてくることがある。この映画はまさにそれ。+コメディ要素も加わってるから、脚本の妙なんて期待できるわけもなく。。
さて、ここから先は少しネタばれ要素あり。。
まず最初の事件発端、首相暗殺なんて大事件が起こり、かつ主人公にその罪を周到に着せる計画でありながら、主人公があっさりと逃亡できるとこ。そして、通り魔犯人が都合良く協力してくれるとこ。何で協力してくれるのよ?しかも、何で漫画喫茶で都合よく隣にいるの??こいつ、主人公がピンチのときにほんと都合よく現れすぎだし。それと、最初の登場は何で車??こいつ自転車が行動手段じゃなかったっけ??
で、主人公の父親。都合よくあのタイミングで息子にTVメッセージ??くだらねぇ。。。ヒロインの行動も意味不明。別れた男なんだよね?しかも、良くわからん理由で。。「よくできました」で終わりそうって…なんじゃ、それ。。。
最後のオチもくだらない。
エレベーターで偶然出会うのはいいとして、これもまた都合良くヒロインの娘さんが「大変よくできました」のハンコ持ってる。何で持ってんの??
「ゴールデンスランバー」は「黄金のまどろみ」という意味とのこと。
なんとなーく、昔の思い出を引きずった30~40代の人間が、昔は良かったねー的なノリで作った映画(脚本)っぽい。ほんまにくだらない。。ちょっと前に流行った「三丁目の夕日」ブームみたい。。
こういう失望が続いて、徐々に邦画を観る気がなくなってくるんだよねぇ。。
もちろん、映画は人によって受け取り方も違うし、映画館の帰りで「面白かったね~」ってしゃべってる人達も居たので、それぞれ観た人が判断すればよい。
けど、自分としては全く評価に値しない映画だった。
映画というのは「何を期待するか?」で全く評価が変わってくる。
自分が映画に期待してるのは「話(脚本)の絶妙さ」。
「こう来たかーーっ!」と期待を裏切るような展開に楽しさを感じる。
期待は「ハッピーエンド」でもいいし、「役者の演技」でもいいし、「演出の新しさ」でもいい。それは観る人それぞれ。この映画に対しても、自分とは全く違う期待をもって観れば、面白いと感じることもあるんだろう。
(原作読んでれば、違う期待をもって観ただろうなーとも思うし。)
そのコトを改めて気付くきっかけになったという意味では、映画観た甲斐があったかもしれないな。
これは面白い終わり方だ!
最後は結局どうなったのか、死んだのかまだ生きているのかは、個人それぞれが違う解釈で良いという感じで良いと思った。堺雅人さんの演技も素晴らしい…あのなんとも言えない喪失感?凄いな〜
原作も映画もばつぐんにおもしろい
渋川清彦は、この映画やフィッシュストーリーで見せた演技でブレイクした、はずである。
その持ち味が理解されていない──と思う。
キャスティングされると、まず間違いなく、だらしない人間、ダメ男、チンピラとして使われる。
いったいこの紋切り型の発想はなんなのか、というくらい、一本調子のキャスティングを被る(こうむる)。
クレジットされていると、ほぼチンピラ役なのである。
この国の演出家は何を見ているんだろう。
青柳(堺雅人)に会ったときの岩崎先輩(渋川清彦)のセリフは「どうせおまえじゃねえんだろ」だった。
「どうせおまえじゃねえんだろ、ちげえだろ」
その無雑な性根に青柳はおもわず涙する。
有名人の青柳をだしにしたらキャバ嬢とヤレた。それを恩義にするほど小市民で、竹を割ったように単純な善人が渋川清彦の持ち味だった。
ロックだなが口癖で、僅かな登場回数と時間なのに、すがすがしい好感を残した。
国中を敵に回そうと、あなたを知っている人は、あなたを知っている、のである。これは伊坂幸太郎がもっとも言いたかったポイントだった。──と思う。中村義洋監督はそれをしっかり酌んで、爽やかさを渋川清彦に充てたわけである。ところが、他の演出家ときたら、渋川清彦をぜんぜん生かせていない。
余談だが、演出家としての素養が不確定な作家を、きょうびこの国では鬼才と呼ぶ。
反して(ざっくりで網羅性はないが)是枝裕和、中島哲也、李相日、原田眞人といった監督たちは、演出力をそなえた堅実な映画監督──と認識している。
なかでも中村義洋監督は、手堅さが秀でている。
演出力の裏付けがある映画を、日本映画では滅多に見なくなったのに相反して、国内マーケティングでは鬼才が、まるで天才のように、もてはやされている。
フィッシュストーリーやアヒルと鴨やこれのように、とうてい映画化できないはずの伊坂作品を、いったいだれが映画化できるというのだろうか。
優劣は主観である。
が、せめて凡百の鬼才とは区別してほしい。と思う。
最後に笑える
この映画を3回ほど見たんですが何回見ても面白い!途中でゴールデンスランバーが流れたとき、ぐっとこみ上げてくるものがあって感動しました。
全部が幸せに行ったわけではないけどこういうオチも面白いと思いました。所々クスッと笑えるところがあって最後の伊東四朗さんのところもとても好きな場面です。
現実味が無い部分もあったりするけど、そういうところも含めて面白かったです。大好きな作品です。
てっきりビートルズ絡みだと・・・
冒頭のデパートのエレベータの中のシーン。これが最後に出てきて、なるほど!と納得させられるのが気持ちいい。“伏線回収”ということが絶賛されているけど、それ以外は軽いノリの作品だ。
青柳はアイドルを強盗から救った宅配業者という一風変わった設定。謎めいた主人公たちの関係もミステリアスなところに興味引かれながら進むが、単なる仙台市内での鬼ごっこ。それでも堺雅人の平凡な青年の演技が光るため、ストーリーに引き込まれる。
〈2010年1月映画館にて〉
説得力なさ過ぎ
話の流れに説得力があまりにもなく、頭をひねりながら見る映画です。もちろん、才能ある役者がたくさん出ていて見どころはありますが、映画の出来はどう見ても悪い。
説明し過ぎの映画はつまらないですが、説明不足というか辻褄合わせを放棄した映画はもっと嫌いです。
自宅(民間放送)にて鑑賞。オープニングとエンディングのカット揃えて...
自宅(民間放送)にて鑑賞。オープニングとエンディングのカット揃えていた。柄本明演じる“保土ヶ谷康志”が物語に絡み始める頃から寓意的になり興醒めしだす。整形後、伏線を順に消化する下りも展開が読めてしまい全体的にご都合主義的な印象が強く残る。恐らく版権の関係で使えなかったであろうタイトル曲はビートルズの方が数倍良かったと思う。ヒロイン“樋口晴子”役の竹内結子あざとい演技が鼻に付く。“佐々木一太郎”の香川照之も活かされておらず他作の方が魅力的。そんな中“小野一夫”役の劇団ひとりの演技が光っていた。55/100点。
・原作は知らないのですが、本作を観る限り、種明かしやソレを匂わす描写も弱い。一方、ハリウッドならこの先に黒幕への復讐へと繋がって行くと云った展開が多い。ハリウッド的展開に馴れてると、逃げ切る事だけに焦点を合わせた本作では、謂わば受動的なカタルシスしか得られず、物足りなく感じてしまう。
・鑑賞日:2011年10月1日(土)
愛すべきお人好し、逃げろ逃げまくれ!
"土曜プレミアム" で鑑賞(地上波初放送)。
原作(文庫版)は読了済みです。
原作の疾走感はそのままに映像になったことでダイナミックさがプラスされ、画面に目が釘付けでした。首相暗殺犯に仕立て上げられた普通の男。権力とマスコミに包囲され、理不尽な逃亡を余儀無くされる様がスリリングでした。
伊坂幸太郎原作作品らしい細やかな伏線とその回収が素晴らしい。その鮮やかさに痺れると共に、爽快感が堪らないと思いました。パズルのピースが嵌まっていく快感に似ています。
大学時代の友達。昔の恋人。行く先々で出会う人たち。主人公を取り巻く人々との絆が胸に迫って来ました。
生きていく上で人との関わり合いはめちゃくちゃ大事だと思いますが、それを改めて実感させられました。
※修正(2023/12/26)
結構何だったんだ?
大統領暗殺の容疑者に仕立て上げられた男が逃げ回る話。
.
伊坂幸太郎が原作だから伏線回収はいつも通り見事。でもメインが逃げることだから大統領暗殺の原因がこじつけっぽいし、そもそも香川照之の存在がずっと謎。
.
その中に中途半端に主人公の同級生が加わってその友情のエピソードも混じってくる。ビートルズの名曲は事件のカギを握ってるんじゃなくて、逃げるためのアイテムだしな。
.
でもやっぱり、濱田岳みたいなキャラクターがいるのは映画ならではの救い。濱田岳のおかげでこの映画は少しだけ良くなる。
原作に忠実に
韓国版を見て面白かったので、原作も読もうと思い、それならその前に日本版もと本を読む前に見た。なんと結末が違うという驚きと、韓国版が終始切ないやるせなさが漂い、人を信じることに焦点が当たっている対してこちらはコメディタッチが強くて、うっかり巻き込まれた悲劇で、本を読まなければ今一つ訳がわからない展開。本を読んでしまえば、前後がわかるけど、原作に忠実なあまり肝心なところが抜けちゃったという印象。とはいえ、本も欧米や南米の世知辛い物語をよく読んでる私には、主義主張のためでもなく、見返りもないのにこんな親切あるのかな?となかなか信じがたい人々の手助けが多くて納得はいかないものの、これが日本なのかと思ってみたり。日本の俳優も頑張っていたと思うけど、肝心の森田くんがあまりに担った役とかけ離れていた印象で今一つでした。エンターテイメントとしては韓国版の圧勝、かつ原作にある人々がそっくりそのまま出てきたような俳優たちがまた素晴らしかった。日本版は話は大きいのにこじんまりしていたな。
ロケ地が地元なので見ました。 なんか興奮して夜なかなか寝られなかっ...
ロケ地が地元なので見ました。
なんか興奮して夜なかなか寝られなかったぐらい面白かった。けど結局首謀者は誰なのかなんのためにやったのかわからんし、堺雅人は逃げ切ったかもしれないけど世間的には死んだことにされて、これは解決なのだろうか?原作読めばわかるのか?ラジコン女の相武紗季、最後ちょっと出てくるかと思ったら出てこなかったからあいつは真っ黒なのか。また濱田岳はいい役だったのでもう少し出番欲しかったなぁ。劇団ひとりも結構良かった。
全160件中、21~40件目を表示