「ちょっと不思議な映画でした」ゴールデンスランバー(2010) ringoさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと不思議な映画でした
かなりネタバレです。
原作は読んでいません。
私の感覚でいうと、ちょっと不思議な映画でした。暗殺犯仕立て上げの話なのに、その真犯人が捕まらないどころか、誰なのか明らかにもなりません。こういうストーリー展開は初めて見たかも。ミステリーの肝心の背骨が抜けているようで、「あれ?」という感じ。おそらく、真犯人探しを語る作品ではないのだとは思いますが…。
あとは、逃亡する主人公のかなり軽率な行動と、それでも結局うまくいってしまうところが、ちょっと都合がよすぎるような。
最終的に、逃げ切った主人公。でも、真犯人は捕まっていないし、整形までして、これまでの人生を全て断ち切って生きることになるわけで、これってハッピーエンドなんだろうか?と、ちょっと考えさせられました。
学生時代の回想シーン以外では、主人公とヒロインが一度も直接会わないというのも不思議。
でも、部分的に面白い要素は沢山あるし、役者さんも上手。特に香川照之と永島敏行の演技はコワかった。ただ、ちょっと主役級を揃えすぎなところはイヤミな感じがしました。
コメントする