劇場公開日 2010年1月30日

「原作ファンでも大満足」ゴールデンスランバー(2010) るいさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5原作ファンでも大満足

2010年3月25日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

この作品、原作をたまたま最近読んだんですが、
構成の巧さ、キャラクターの魅力、そしてハラハラドキドキするストーリー展開が素晴らしくて、
めちゃくちゃはまり込んで読んだんですよね。
それ以来、伊坂作品を読みふける日々を送っています。

なので正直、
「もう自分の脳内映像でお腹いっぱいなのに、わざわざ映画を見る意味あるのかなあ?」
なんて思っていましたが…

見て大正解!!すっごく面白かったです。

配役、ストーリー含め、映像化としては100点満点じゃないでしょうか?
大変よくできました💮

まず、始まり方からしてニクい。
あれは、原作読んだ人ならすごく思い入れのあるシーンの一つだと思うんですよね。
その他にも、ここははずさないでほしい、と思っていた場面のほとんどがきちんと入っているし、それも自分が思い描いていた通りで、ほんと見ていて楽しかったです。

堺雅人さんは…今更言うまでもないですが、ほんとにいい役者さんですね〜。
「南極料理人」の時も思いましたけど、本当はすごく2枚目なのに、なんでかあんまりかっこよくないんですよね。というか、ちょっとダサい?
でも、その姿があんまり一生懸命だからか、こっちも一緒になって笑ったり、泣いたり、ドキドキしたり。
見ていて飽きない俳優さんです。

竹内さんも、お母さん役がすっかり馴染んでいましたね〜。
やっぱり実際子供がいると、何か違うのかな。
でも学生時代もまたかわいくて、堺さんとの雰囲気もすごく微笑ましかったです。
テレビでの報道を見た時の
「何やってんの?青柳くん。」
の言い方が、晴子らしくて好きでした。

濱田岳くんのキルオも、個人的に原作でかなり好きで泣かされたキャラクターなんですが、
キルオの不思議な存在感を上手く出していたと思います。
そう、キルオって犯罪者なんだけど、憎めないヤツなんですよね…。

そして見事に涙腺を刺激されたのが、伊東四朗さんと木内みどりさん演じる青柳父母。
カメラに囲まれての、息子を励ますお父さんはもちろん(原作同様、警官のおじさんもよかった)、
最後の「痴漢は死ね」はもう…ズルい!

子役の女の子の、変にいい子してない普通っぽさもよかったし、まだまだ書き足りないですが、
とりあえず見てよかったでした!あったかい気持ちになれました。

るい