「収穫はエヴァ・グリーンの妖艶で積極果敢な魔女ぶり」ダーク・シャドウ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
収穫はエヴァ・グリーンの妖艶で積極果敢な魔女ぶり
年代を現代ではなく、70年代に設定したところがいい。ちょっと風変わりなヴァンパイアと、姿を変えながら生き延びてきた魔女の、カラフルな対決が70年代のポップな色彩によく合っている。
そういう意味では色彩感覚と画作りはティム・バートンらしいが、ジョニー・デップの成り切りメイクと演技に頼り過ぎで、このコラボによる作品もやや鼻についてきた感がある。
コリンズ家のトボけた執事ウィリーと無口な老メイド、ミセス・ジョンソンが流れにアクセントをつけているが、ティム・バートンのストーリーを見せる技量に限界を感じた。
収穫は、ジョニー・デップのヴァンパイアを惑わすエヴァ・グリーンの妖艶で積極果敢な魔女ぶり。大きな瞳は、ときに冷たく、ときに怪しく誘い、ぞくっとするほど美しい。「007 カジノ・ロワイヤル」や「パーフェクト・センス」の時とは違った爽快な魅力が出ている。
このところ出ずっぱりのクロエ・グレース・モレッツ。今回はそうきたか。いろいろと忙しいことだ。
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