劇場公開日 2011年4月15日

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エンジェル ウォーズ : 映画評論・批評

2011年4月12日更新

2011年4月15日より丸の内ピカデリーほかにてロードショー

ホントのようなウソよりも、ウソのようなウソのほうが力を持つ場所がある

世界も登場人物も、すべてがあからさまにツクリモノ。なぜならこれは「想像力は最強の武器である」を実証する物語。ザック・スナイダー監督初のオリジナル・ストーリーは、そんな彼自身の信念を直球で描く。

主要キャラクターの美少女5人のルックスがコスプレ風なのは、それが彼女たちの想像力が生み出したツクリモノだから。なので美少女が操る巨大ロボットも、ウサギさんのペイント付き。美少女5人のアクションも、日本の集団少女アイドルの振り付け風だ。装着マツゲの長さと密度は人形並みだが、それもそのはずヒロインの名前はベイビードール。5体セットで入手したいが、製造はマテルではなくAZONEが似合う。

この監督の映画としての新機軸は、ストーリーにギミックがあること。最初からバレバレの仕掛けだが、このベタっぷりもザック流。挿入歌の選曲もベタでザ・ストゥージズやピクシーズなどの名曲カバーが楽しい。

そしてこの監督の真髄、ド派手アクションは、キメてほしいところできっちりキマる。燃え上がる爆発を背景に、ヘソ出しセーラー服のブロンド美少女があり得ない高さに跳躍し、日本刀で巨大クリーチャーを叩っ斬る。その動きの美しさ、タイミングの完璧さ。

ホントのようなウソよりも、ウソのようなウソのほうが力を持つ場所がある。アクションの快感は物理法則とは関係ない。ザック・スナイダーのファンが見たいものすべてが詰まっている。

(平沢薫)

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