「動けば動くほど。。」クヒオ大佐 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
動けば動くほど。。
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…もちろん、期待していた作品。
なんなんだ、こいつ~^^;
冒頭の第一声からしてそう思ってしまう。
バカらしくて情けなくて、それでも本人は懸命に
誇らしげに闊歩していく。あの制服姿…。爆笑。
騙される女たちが悪いのか。いやいや。
このヒトどう見ても日本人だし、英語ヘタクソだし、
おそらく普通の女性なら見抜けたはず…。
あ、あと同業者系か?(中村優子、新井浩文etc)
自分の悲しい過去をひた隠し、アメリカ軍人に
なることで、なにか途轍もない夢への一歩を実現
…していたんだろうか。このクヒオさんは。
いや~自分に置き換えると、怖い話なんだけど
これが実話というのだから(詐欺の意味では)凄い。
なにかこう…心に隙がある、穴があるというか、
そのポッカリ感をイスラエルの上空から狙うのか?
しかし、あのラジカセには大笑い^m^
あらゆる小道具、シチュエーション、のすべてが
「できていない」感、まる出しなのだ。
それなのに…どうも憎めないのは、この大佐を
演じた堺雅人の愛らしさ?なんだろうか…。
彼が懸命に騙そうとすればするほど、ボロが出て、
どツボに嵌っていくのに、まだめげない。まだ次。
制服を変えて、両腕を肩からあげてフリフリ、
堂々と闊歩する彼の後姿は毒キノコより逞しい!!
騙された女性たちが可哀相とか、
そんな風に微塵も思えないところもなんか笑える。
私はヒロインの弟とのやりとりにいちばん笑えたが、
笑うに笑えない切なさがその悲哀度を増している。
鑑賞後に某サイトで御本人の写真を拝見。
え?このジジイが^^;と思ったらさらに切なくなった。
(ところで松雪泰子は弁当屋専門女優になったの?)
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