サロゲートのレビュー・感想・評価
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設定が面白い
サロゲートと呼ばれているロボット
面白い設定を生かせてない
人間の堕ちた姿
ブルース、ハズレの一本
ロボットとの五感共有
仮想の現実は人類には扱えない
2010年公開でディズニー製作のスピルバーグならば日本でも公開されると思っていたが、結局日本で公開は無く、飛行機の中でしか見れなかったのは謎だった。
映画AIでも感じたがスピルバーグはネットや仮想世界、仮想人格的な物には否定的な人だと思う。
それはこの映画にも描かれているが、その【技術が嫌い】というわけではなく、その技術を人間が正しく扱えると思っていないのだと思う。
理想の形を、仮想の自分を手にする事は夢のある話のようで実は違う。
サロゲートに没頭し偽りの自分と人生に愉悦を感じながら、罪悪感と劣等感にストレスに悩まされサロゲート中毒となっていく。
現実を捨てる事で人生を楽しむだったはずが、楽しもうとすればするほど現実の自分を追い詰め出す結果に繋がる。
人間が人間である内は、このようなコンテンツや技術は人を追い詰めていくだけだとスピルバーグは警鐘をならしていたように思う。
雰囲気◎
ブルース・ウィリス主演のSFと聞けばアクションてんこ盛りの作品に思えるが、本作は技術革新に飲み込まれる社会の闇を描いたサスペンスだ。どうも「ダイ・ハード」的要素を想像してしまうが、アクションはかなり控えめだ。役者が同じ役ばかりをやりたがらない理由はそれだろうか。
ネット社会と呼ばれる現代と通ずるものもあり、現代社会の未来を描いた作品そのものに思えて怖い。ロボット(AI)やVR技術もここまで世の中に影響を与えるかはその時にならないと分からないが、そんな世界に警鐘を鳴らす作品としてはなかなか的を得ていて良いと思う。
この製作スタッフの作品だとなかなか心配になるが、本作に関しては次第点だと思う。メッセージ性が強いため、エンターテインメントとして観ると地味すぎて万人受けしないだろうが、綺麗な映像と見事な世界観で表現出来ている。結局サロゲートを作った人物が自らそれに終止符を打とうと手を尽くしていた訳だが、「レディ・プレイヤー1」でもそうだった様に、天才が変な気を起こすと大変なことになるのだろう。
なんとなく、攻殻機動隊。
世の中、全員ニート(笑)
全てがバーチャルで世間を動かすのはロボットだけ。
そんな世界が繰り広げられる今作品サロゲート。
痛烈な社会風刺とも言えるテーマに望むは
我らがマクレーン刑事、もといブルース・ウィリス。
しかし、今回はアクションはなりをひそめ、
人間としての心の葛藤や苦悩を見事に演じています。
作品としては深みが足りず、いまいちですが
彼の円熟味が増した演技は素晴らしい。
テーマは面白いのですが、幅や広がりを感じ無い。
何か重厚さが足りないと言うか、大作にまで
なりきれていない気がします。
ストーリーも中間中弛み。
ただ、面白かったのはサロゲートを使わない
人間で犯罪情報の監視をする太ったオッサン。
コンピューターオタクで容姿からして、
まるで今で言うニートなのだが、彼が
ニートの象徴でもあるサロゲートを
否定していることが面白かった。
そして重要な役を担います。
それは見てのお楽しみ。
映画館でみる程ではないが、
DVDではみる価値あり。
そんな作品でした。
便利だから?いや本心を誤魔化したいから
この映画のスタッフ陣であまり面白かったためしがなかったのでぶっちゃけ不安でしたがこの作品はそうでもありませんでした。
この近未来設定はなかなか面白くそれなりに魅力があります。しかしその世界観だけで楽しもうとすると物足りないと感じるかもしれません。サスペンス映画としてもそれほど驚くトリックでもありません。
しかしこの映画、「サロゲート」を使用している人々を見てるととてもありえそうな話で興味深いものでした。確かに何かと便利ではあるだろうが、本当は現実逃避に使う道具に過ぎないのではと思ってしまいます。ただでさえ現代がネットなどで現実逃避をしている人がいる中こうした「サロゲート」のようなものが誕生したらこうなるんだろうなと思いながら見ていました。現代と照らし合わせるといろいろ思わせる内容ではないでしょうか。
あとブルースウィルスさんですが髪の生えた彼は違和感がすごかった(笑)しかしやっぱり名優だけあって感情のこもったシーンはとても輝いています。彼のおかげもあってか、ラストのシーンの決断は共感できるものになってると思います。
全体的に丸く収まってる作品になってると思います。この作品を見逃してると思っているのならば見てみてもいいと思います。
もう少し深みがほしい。
サロゲートは熟年夫婦の再起の物語である
今年はアバターな世界観に個人的にどっぷりである。
キャメロンが文字通りの作品を世に出して
話題になってるとおもいきや
こちらでもアバター的なロボット社会のお話である。
ぼくはと言えば、年明け早々、
FF13目当てに買ってしまったPS3でホームに
どっぷりはまってしまっているが、
セカンドライフなどのアバターを活用した仮想現実世界を、
現実生活に持ち込んだ世界観が、このサロゲートの舞台だ。
自分は家にいて身代わりロボットが代わりをやってくれる
という未来社会での代替ロボットによる生活は、
SFのモチーフとしてよくあるが、
今回のは代替ロボットをアバター的に活用している点が旬である。
ロボット開発の飛躍的な進歩で、人間は自宅以外の生活を
サロゲートという代替ロボットに委ね、自分は自宅から
遠隔操作をして生活するというライフスタイルが確立する。
それにより、人間は直接的な危害を加えられることがなくなり、
犯罪が激減することになる。
そのような設定の中で、ブルース・ウィルス扮する主人公
FBI捜査官のトムもまた自分よりずっと若作りした、
サロゲートで捜査にあたっている。
しかし彼の悩みの種は、息子を交通事故で失って以来、
心を閉ざしてしまった妻との関係である。
妻はサロゲートでしかコミュニケーションを取ろうとせず、
ずっと部屋に閉じこもっている。
そんな家庭内別居の状態に対してトムはこのサロゲートが
もたらした社会に対して疑問を抱き始める。
そんな矢先に、捜査中自身のサロゲートを失い、
そして再び社会の中で生身の自分として行動するとき、
サロゲートが本来の人間らしさを見失わさせたことに気づくのだ。
監督はジョナサン・モストウだが、彼が「ターミネーター3」を
手懸けたことはこの作品に活かされていると思う。
アクションシーンはまんまターミネーターである。
ぼくも仮想空間で感じる既視感にも似た現実との曖昧さが、
人間の本来的なコミュニケーションを鈍らせているのではないか、
と感じるのだが、まさにそのことを警告するような作品である。
結果的にこの作品は、熟年夫婦の再起の物語であるのだけど、
それは文字通り仮面夫婦というものにも通じる、
非常に現代的な問題も提起している、と付け加えておこう
リアルアバターが何でもしてくれる世界
ある意味アバター的?
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