「勝新は天国で怒っているにちがいない」座頭市 THE LAST 広谷賢次さんの映画レビュー(感想・評価)
勝新は天国で怒っているにちがいない
勝新が死んだ時点で座頭市はすでに終わってるのに、なぜ余計なものを作るのだと言いたいし、なぜSMAPの大根が市なのかと小一時間問い詰めたい気分。映画は大方の予想通り、主役が全体をぶち壊す内容。阪本順治お得意のケレンのないアクションも健在で、見ている方はイライラさせられるばかり。それでも名キャメラマン笠松則通の撮影は、イーストウッドの名作「ペイルライダー」を彷彿とさせるもので、山形の庄内映画村で撮影した時代劇の中では上出来の部類。でも勝新は天国で怒ってるだろうなあ。
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