「思い出は海の底」つみきのいえ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
思い出は海の底
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海底から上へ上へと伸びていく家。水面が上昇する度に孤独な老人はレンガを積み重ねて階上に部屋を作っていく。テレビはあるし、ワインもある。時折船も通るし、食糧などの生活必需品には困ることはないようだ。なぜ、そこまでして住み続けるのか・・・
ROBOT制作だし、安心して観ることができる。デフォルメされた曲がった背中のおじいさん。パイプを落としたために船長に潜水服を借りて階下へと潜り・・・
小さな家族の幸せが詰まった家だからこそ住み続ける老人の姿。多分陸地に引っ越すことも出来るのだろうけど、離れるわけにはいかないのだ。
12分という短い作品ながら、思い出は走馬灯のようによみがえる。微笑ましく、温かくさせてくれるけど、同時に自分の将来をも想像してしまい怖くもあった。
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