「【”心から愛して結婚した女性は、子供も含め一生の宝。”37歳の駄目親父が17歳になった奇跡が齎したモノ。笑える作品であるが、オジサンには沁みる作品。若きザック・エフロンの魅力満載作でもある。】」セブンティーン・アゲイン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”心から愛して結婚した女性は、子供も含め一生の宝。”37歳の駄目親父が17歳になった奇跡が齎したモノ。笑える作品であるが、オジサンには沁みる作品。若きザック・エフロンの魅力満載作でもある。】
■バスケ部のスター選手として活躍した過去も遠い昔、今や妻スカーレット・オドネル
(通称、スカー。マイクはスカーレットの名で呼ばない。)(レスリー・マン)や娘マギーや息子アレックスには上手くコミュニケーションが取れないし、昇進も見送られる37歳のマイク・オドネル(マシュー・ペリー)
妻には愛想を尽かされ、離婚調停の途中に出会った、用務員の姿をした守護霊に、「高校時代からやり直したい」と打ち明けて、17歳の姿に戻されて・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作の基本スタンスは、コメディであるがオジサンには可なり沁みる作品である。特に現在の境遇に満足していなくって、過去の自分に郷愁に浸る人には沁みるかな。
ー 私は、娘から”過去の栄光男”という、甚だ失礼な事を言われていた時期があったが、今作のマギー程、親子関係は悪くないぞ!けれど、きっと”昔の父さんはなあ・・、とか酒を呑むたびに言っていたんだろうな・・。”反省。-
■結婚している男子諸兄は身に覚えがあると思うが(ちょっと、偉そうでスイマセン。)結婚前のラブラブ時代と、結婚して子供が出来てからの夫婦関係って微妙に変わると思うんだよね。
それまでの愛情対象が一人の女性だけだったのが、同じくらい大切な小さな小さな宝物が生まれるんだもの。
今作で、若返った17歳のザック・エフロン演じるマイク・オドネルが、同じ教室に居る自分とは口もきいてくれなかったマギーに対して”こんな小さな、可愛い宝物が・・。”と語るシーンは可なり沁みたなあ・・。
・17歳になったマイク・オドネルが知った事。自分の息子のアレックスがバスケ部のスタンに苛められていた事。娘のマギーの彼氏がスタンであった事。
ー ここでの、ザック・エフロン演じるマイク・オドネルの行動は痛快である。アレックスに対し、スリーポイントシュートを鍛えて、バスケ部に入部させ、マギーに対しては見かけだけのスタンと別れさせるようにイロイロと仕掛ける事。
私がもし、若返ったら間違いなく万が一子供達が同様の状況であれば、同じことをする。スタンには更に後ろ回し蹴りを見舞うね。-
<今作がオジサンにとって沁みるのは、離婚調停の場に現れた17歳のマイク・オドネルが37歳のマイク・オドネルの心情を綴った手紙を読み上げるシーンであろう。
そして、離婚調停を一時中断させたスカーレットが17歳のマイク・オドネルを追っていくと、そこには37歳のマイク・オドネルが居て・・。
今作は、とても素敵なファンタジー映画だと思います。
離婚を否定する気は毛頭ないが、心から愛して結婚してくれた女性とは、一生仲良く過ごしたいモノだよな、と改めて思った作品である。>