劇場公開日 2009年10月16日

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「どうしても美人に思えない」あなたは私の婿になる うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0どうしても美人に思えない

2021年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

サンドラ・ブロックって、どうもハリウッド女優らしくないというか、魅力を感じない女優さんで、彼女が「美女」扱いで出ている映画は、どれも共感できない作品ばかり。それは、彼女の美しさに説得力がないからで、はっきり言えば不細工な女が美女を演じていても、不自然さばかりが強調されるだけだ。

この映画の本来の狙いは、美人で有能な上司が部下をアゴで使い、とっても嫌味のある性格の女が、弱みを握られたことによって立場が逆転する面白さにある。主演女優が美人であればあるほど、面白さが際立つはずだ。ところがサンドラが、どちらかというと庶民的なキャラクターであるがゆえに、嫌味な上司の部分が強調されずに、痛々しさが出てしまうのだ。

かつて部下であった男にひざまづいて結婚をお願いするシーンがその典型で、あまり笑えないのはサンドラが美心じゃないからだ。

そのことが主な原因で、彼女の主演作は今まで敬遠してきたけれど、「ゼロ・グラビティ」で、すっかりサンドラの評価は変わってしまった。

同じことがライアン・レイノルズにも当てはまり、若くて地方出身のナイスガイの役は、いかにも屈折してそうな彼には似つかわしくない。この作品、本当はマット・デイモンにあて書きされたんじゃないかと思えるくらい、マット・デイモンっぽい役になっている。

ところが彼の評価も「デッドプール」ですっかり変わってしまった。

そんな二人がいつの間にか共演していたのだ。完全にスルーしていたけれど、今や私にとって2大スターの競演だ。これは見ずにはいられない。

ま、見てみたら、ごく普通のラブ・コメディでした。それ以上でも、以下でもない。

2020.9.4

うそつきカモメ