コララインとボタンの魔女 3Dのレビュー・感想・評価
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ちょっとシュールなダークファンタジー
ライカの長編劇場アニメ第1弾。
退屈な毎日にうんざりしている女の子が、ある日もう一つの世界に通じるドアを見つけて……。というストーリー。
ストップモーション、色調、美術など、映像がとにかく素晴らしい。
ストーリーの方は、ゴシック調のダークファンタジーで、ちょっとシュールな感じが良かった。
自分の親が何か別のものになってしまったら。という根源的な恐怖を上手く描いてて、子供にとってはかなり怖い作品かも。
不気味だけど面白い(^^)b
人からお勧めされて観ましたが、とても面白かったです!二回も観ました...
怖、可愛い
2002年に発売された イギリスのファンタジー・ホラーが原作のストップモーション映画です。
監督は「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の ヘンリー・セリック。
退屈な毎日にウンザリしていた 主人公のコラライン・ジョーンズが
壁にかくされた小さな扉を発見した。
カギを使って開けてみたけれど、そこにあるのは レンガの壁。
その夜・・・ふっと目を覚ますと一匹のトビネズミが・・・。
後を追いかけると 例の壁の中へ・・・。
中をくぐり抜けるとそこには、ボタンの目をした 母と 父がッ!
2つの世界が描かれている作品の多くは、大抵~人間のもつ 深層心理を描いてる場合が多い。
現実世界は、退屈でつまらないけど もう一方の世界は明るくて楽しい。
でも、そこには必ず「落とし穴」があるんだと教えてくれる。
この作品は、2月に公開されて 勿論~初日に 劇場へ行ってきました。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」と比べて、格段に技術が進歩していることに とても驚いたと同時に
3D映像に 吸い込まれるように観入りました。
創り手の”こだわり”も随所に見られ 素敵に仕上がっていると思います。
今の3Dは、飛び出すというよりスクリーンに奥行きをもたせる効果として使用しいるので、その点も凄く良かったし
CGアニメーションよりも 全然ヨカッタです。
地道な ストップモーションによるアニメーションは本当に凄いな。
隠れた名作
カラフルこそ恐怖!
可もなく不可もなくといったところでしょうか。
テレビ放送を見ました。
原作は児童文学なのでしょうか、怖〜いおとぎ話です。
お化けや幽霊恐ろしさに、子供が人生教訓を学ぶお話しは、万国共通であるものなんですね。
『本当の愛』についての物語に好感を持ちましたが、深い意味は無さそうで、シンプルに受け止めて、考察や推測といった楽しみは少なかったです。
変な住人達は、勿体ないですね。
せっかく時間をかけて描いたのですから、もっと活用させれば、面白さの幅も広がったのかなと思います。
ストップモーションアニメには、凄まじい努力と執念が込められており、どれだけ時間かかったんだ…って、四年!!!
ドミノ倒しを30分で挫折した過去を持つ私には、気の遠くなる話です。
コララインがところ狭しと動きまわる様子は、それが人形である事を忘れさせてしまうほどで、もはやファンタジーを超えて芸術の域です。
表情も豊かで、ヘタなCGよりも魂の宿りを感じます。
背景色彩も見事で、色の使い分けで恐怖を煽るのって、面白い手法だと思いました。
小さい子供だと、トラウマになるぐらいのパンチ力を持っています。
良いところも多いだけに、惜しいです。
もう少し大人目線で唸れる要素を盛り込んでくれれば、傑作なのですが…
でも、頭をかしげる仕草にはキュンと来ちゃいましたね。
家族愛にふれたい方にオススメです。
楽しいけど…
単純な「主人公と悪者」じゃない。
普通のDVDで一回目の鑑賞後の感想。
「これ、映画館で3Dで見ればよかった!」
激しく後悔しました。
私の中では「コープス・ブライド」を超えました。
主人公コララインをはじめとする登場キャラクターの可愛さ、奇妙さ、儚さ、恐ろしさ。
背景の細部まで丁寧に作られたファンタジックな映像、多彩な色づかい、あふれるユーモア。
全てがアニメ特有の美しさを発揮しており、私の好きなツボを完全に押さえています。
この映画は単なる「かわいいアニメ」ではなく、「“世にも奇妙な物語風”不気味アニメ」です。
まず、オープニング。人形がハサミで切られ、糸を抜かれ、綿を出される。装飾を全て剥がされた人形はとても不気味で恐ろしく見えます。
結構リアルな映像なので、余計に怖く感じます。
「別のママ・パパ」は「ほんとのママ・パパ」より身なりがきれいで、優しくて、理想の家族を感じさせながらも、目がボタンなので、「理想だけど、どこか危険なにおい」が常に付きまとっています。
そして「ボタンの魔女」が本性を現した時、「理想の世界」の本当の姿が見えてくる…。
この映画、何度か繰り返し見ていると、「魔女は本当に単なる悪役なのか」という疑問が湧いてきました。
魔女はあの手この手で、最後のほうは力づくでコララインを手に入れようとしますが、果たして魔女は自分の命を保つためにコララインの命を狙っていたのか(単純に「子供の命」が必要だったのか)、それとも他に理由があったのか。
「置いて行かないで!」という魔女の叫び。
コララインの命を食べるという目的なら、この言葉は出てこないと思います。
もしかしたら、魔女は「子供」が欲しかったのではないでしょうか。
魔女自身が「(別の)ママ」となり、「(別の)パパ」がいて、そしてコララインという「娘」がいる。立派な家と、素晴らしい庭もある。
おいしい料理を囲んで、ゲームをして、一家団欒の毎日を過ごす…。
擬似的であっても、そんな「幸せな家族」が魔女の望みだったような気がします。
でも、魔女の世界の一員になるためには目をボタンにしなければならなかったせいで、コララインはそれを拒否した。
もし、目がボタンじゃなければ、結果は違ったかもしれない。
コララインの気を引くために魔女が与えた「贈り物」は、魔女なりにコララインを愛していたから。
姿は恐ろしい魔女ですが、魔女自身も苦しんでいたんじゃないか…、と思います。あくまで、私の解釈ですが。
コララインが、バスルームにウジャウジャいるゲジゲジを素手で潰すところがありましたけど、たぶん彼女は庭いじりが好きなので、虫は平気なんだろうと思います(私にはとっても無理です)。
とにかく見てよかったです。そして迷わず殿堂入りしました。
キャラクターの表情や動きの滑らかさ、豊富さ
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』ではティム・バートンらしさがいっぱい出ていたヘンリー・セリックが、バートンから離れて作ったファンタジー。『ナイトメアー』にもあったダークさは、もともとこの人ももっていたんですね。目だけボタンの人形が動くとか、実は想像してみるとちょっと怖い。
製作に相当な年月をかけているそうですが、それも納得。ストップモーションアニメなんだけど、まるでCGアニメを見ているようなキャラクターの表情や動きの滑らかさ、豊富さ。それでいて、人形のもつかわいらしさや温もりが伝わってくる。日本人アーティストの上杉氏が手がけたという美術も秀逸。
個人的に3D映画はあまり好きではないんですが、この映画は3Dが一番面白く感じられました。まるで人形たちが生きている世界に入り込んだかのよう。とはいえ、やっぱり画面が暗くなってしまうのが残念ですが……。実写映画よりも、こういうストップモーションアニメのほうが、3Dは適しているのではと思いました。
大人も子供も楽しめる怖さと面白さ
映像が綺麗だなぁ
小さいお子さんは
もしかすると怖いかも、これ~~
◇ ◇
『アバター』とは
また違った意味で、
全編通してではありませんが、
芸術的な美しさを感じさせるシーンがありました。
『アバター』以来ですね。
3D映像で「わ~、きれい」と
思わず座席でつぶやいてしまったのは。
心底、惚れ惚れしながら、
スクリーンをキラキラした眼で見つめてしまいました。
◇ ◇
御家族連れで来場されるかたへ。
今作、
絵も怖いのですが、
戸田恵子さん、榮倉奈々さんが、
アテレコについて教えを請うたほどですから、
半端じゃなく上手いため、怖さを倍増させています。
さらに3Dと来ていますから、倍をプラスさせて、怖さも3倍になっています。
私と同列に座っていた女の子、
前のほうに座っていた女の子、
「こわいよ」と声に出したのち、
スクリーンに背を向け親に抱きかかえられていました。
それでも怖いもの観たさで
チラチラと振り返ってスクリーンを観る、
そのたびに「キャッ!」と声をあげていました。
たしかに、ストーリーからして、
子供を連れてくる両親が観ても、
十分に楽しめる&思いを巡らせちゃいますからね。
ラストの終りかたなんて、
あれ完璧、大人向けですよ。
もし、
小学校低学年以下の
お子さんがラストシーンについて、
「パパママ、これこそが映画の終わりかただよね」
そんな感想言っていたとしたら、すごすぎます。
まぁ、是非一度そんな場面に遭遇してみたい気もしますが(苦笑)
☆彡 ☆彡
榮倉奈々さん
戸田恵子さん
劇団ひとりさん
みなさん、とても上手です。
違和感なんて全然なく、キャラクターにもピッタリあっていました。
絵が綺麗
声優うまい
ストーリーもいい
きっと家族連れがメインでしょうが、
大人も子供も楽しめる作品になっていますよ(笑顔)
アニメの中でいちばん!
面白い!
これぞ、映画の魔力。 最高にキュートでブキミな世界へようこそ!
スクリーンの向こうにもうひとつの世界がある——そう信じさせてくれる映画って滅多に無いし、登場人物が生身の人間でない場合は尚更だ。
物を啄む花々、弾かせるピアノ、トビネズミのダンス、犬だらけのシアター、機械仕掛けのカマキリ、月を覆うアレの影、虚無の世界、刺繍の蜘蛛の巣……スクリーンを覆い尽くすブキミでステキなイマジネーションの洪水、魅力的なキャラ達が見せる一挙手一投足。血の滲むような努力で作られたその映像を観ているだけで、背筋がゾクゾクするほどの感動を覚えずにいられない。
つまりは、上映時間の約6000秒間、度肝抜かれっぱなし。
一瞬たりとも目が離せない。
信じられない、これが『実写』だなんて!!
(人形の継ぎ目の線を消す過程や3D化の際にデジタル処理は行っているそうだが、それ以外は実写らしい——けど、スモークや蝋燭の炎なんて一体全体どうやって撮ったんだ?)
驚いたり不機嫌になったり眉を潜めたり、表情のくるくる変わる主人公コララインが最高にキュート。
その他の登場人物たちだってひとクセもふたクセもあり、奇妙だけど堪らなく愛らしい。
怖い怖いボタンの魔女も、その行動の底にあるのは『独りにしないで』という子どもっぽくも切実な願いだ。
なんでも欲しい物をあげるから、私を愛して。私だけの物になって。
“別のパパ”の最後の呟きや、“別の友達”の哀しそうな表情。そして、魔女が作らなかった『家の外の世界』のゾッとするほどの空虚さ。
魔女の作り出した世界は驚きと誘惑と恐怖に満ちているが、時々ふっと、虚しさや淋しさが顔を覗かせる。
きっと見返りを求めてあれこれ与えたところで誰も愛してくれないんだろう。
魔女から綺麗で素敵な物を沢山もらったコララインだが、手に入れて本当に嬉しかったのは、あの人からの謝罪と愛情が詰まった小さな贈り物だったはず。
いつまでも上映時間が終わらないでほしいと思える映画って久々だ。
作り手の愛情によって、物言わぬ人形に本当に魂が宿る魔法の時間。これこそが映画の魔力だ。スクリーンの向こうに、現代の錬金術を見た。
文句無しのA+。
ところで今回観たのは吹替版。俳優参加の吹替版には失望を通り越して怒りを覚える事も多いが、今回は大成功。榮倉奈々も劇団ひとりもなかなかどうして達者なものだった。本当は原語版で見たいけど、3Dで字幕は疲れるし、そもそも上映してないしね。吹替版スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。
好き嫌いはあるかも。
面白い!そして怖い!
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