「本能丸出しの痛快さ! そして名もなき役者たちに拍手!!」ゾンビランド マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
本能丸出しの痛快さ! そして名もなき役者たちに拍手!!
アメリカ人ってゾンビ好きだよなー。毎年何本かある。私は観ない。グロいの好きじゃないから。でも今回は予告編観て面白そうだった。
ゾンビに立ち向かうルールが面白い。ラストは、このルールのひとつを破ることで、気弱な青年が一皮むけた男となる。
中盤のゲスト、ビル・マーレイ、久々にコメディアンとして愉しませてもらった。
この作品、社会風刺なんか完全無視、ゾンビをひたすらやっつける。誰もいなくなった店は片っ端から壊す。人間の本能丸出しの痛快さだ。
気弱だが憎めない青年、ちょっといい女、頭はいいがこまっちゃくれたガキ、それに頼れる男がひとり、この組み合わせでつまらない映画ができるはずがない。メンバーに足りないとしたら、むく犬くらいだ。
限られた空間に閉じ込められての死闘ではなく、ロード・ムービーのカタチをとったところもユニークで、そのため極度な恐怖感もなく、ラストの遊園地での決戦なんぞは、もうアトラクションに迷い込んだ気分だ。ただひたすらに面白い。
全篇通して、必死に逃げ惑う男や女、凄い形相で追うゾンビの大群。名もない役者たちに拍手!!
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