「命とは、綺麗な心かも知れない。」空気人形 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
命とは、綺麗な心かも知れない。
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内容は、ピノキオの様に人間に渇望されることにより心を持ってしまった空気人形🧜♀️の話。童話と詩歌を織り交ぜた映像に凝った作品で面白かった。原作の漫画は20ページと短いが、是枝監督の作家性が溢れ出して物語を醸し出している全く別物の映像作品。何と言っても主演の韓国人女優の凄さには驚かされます。登場している役者にも全て繋がりがあり、考えずに見ていると面白さが分からないので好き嫌い分かれるかも知れません。持ってはいけない心を持ってしまった人形と持ってはいけない無関心を持ってしまった人間の対比で描かれる優しくも残酷な世界はキレイなのかもしれません。最後の空気を入れ合う暴力的な場面は優しくもキレイでアラタの自業自得が表現され腑に落ちた。アラタは無意識に相手を痛めつける性癖があったのだ。そして最後のゴミ置き場は自分の死と再生の儀式で解っていたが胸につまされ良かった。原作の短編漫画をここまで膨らませる作家性に嫌悪と尊敬の念を抱く作品。是非観て見ては如何でしょうか?!
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