「哲学的で難しい」空気人形 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
哲学的で難しい
人形が心を持ったことで、恋をし、また自分の存在を悲しみ、製作者に会いに行くが、悪いことばかりでなく、良いこともあったことに改めて気付く。しかし、愛する人との愛情表現のすれ違いから、腹を裂き、殺してしまう。そして、ごみ捨て場で空気を抜き、死んでいく。悲し過ぎる。救いがない、そんな世の中なのだろうか。ペ・ドゥナは本当にお人形さん?という位スタイルが良く、表情も素晴らしかった。寂しい独身中年男を板尾が怪演。アラタは何がしたかったのだろう。生死をかけた究極の愛情表現なのだろうか。しかし、自分はかけてないわけだから、卑劣な気がする。むしろ愛情を毎日かけていたことによって人形に心を持たせた板尾の方が好感持てる気がするが、本人が望んでいなかったのは驚きだし、これが現代なのだろう。
コメントする