チェイサー(2008)のレビュー・感想・評価
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鬱映画好きにおすすめできる?できない?
サスペンスドラマにありがちな警察の無能さが
ひどすぎてリアリティに欠けるのでは?
韓国警察って2000年代が舞台でもこのレベルなの?
役者は巧いし、スリルはある。
一回希望を持たせてからのこの結末は予想を裏切るという意味では悪くない。
しかし、とにかく終始警察にイライラしてしまって
胸糞展開が胸に沁みる、、とはなりませんでした。
クズばかり出てくる作品だが面白い、実話なのが驚きではあるが。
僕が好んで観るような韓国映画にはクズが沢山出てくるがこの映画のクズ連中も凄い。そして(これも韓国映画ではよくある話だが)実話がベースとのこと。後で知って驚いたのが、こんなグロい映画が国内で500万人もの観客動員数を記録したということ。"哀しき獣"主役の2人か全く同じ俳優だが、2人ともメイクもあるのだろうが観終わるまで気が付かなかった。実話ベースなので辛いが、この作品でも警察の無能さと人権派弁護士のクズさが表現されている。最後だけ少し救いがあったが、あの女の子はこの後どういう人生を送ったのだろうか?
展開読めんかった
犯人がすぐ逮捕されたり死なないと思っていた人が死んだり展開がまったく読めませんでした!今までに見たことがない映画。
ただ、割と的を得た行動をする主人公に対して警察が無能すぎてちょっともやもやしました。
ラストシーンの主人公が殴られて空間認識できなくなって朦朧としている演技はすごかったです。ああやって視界の定まらなさを表現できるのかあと感動しました。
実話が1番残酷
2004年に韓国で実際に起こった連続殺人事件が
元になっているというのだから韓国の闇の深さよ😫
シリアルキラーヨンミン→ハ・ジョンウ🤣
ずいぶんとほっそりしているから見過ごしておりました。
あの不気味な表情と行動が怖すぎて
あとからハ・ジョンウだとわかれば
さすがとしか言いようがありません🥶
とても悔しく悲しい結末、無念😭
こんなにハラハラする映画中々ない
元々何回見たか分からないぐらい好きだが今更になり感想をまとめる
寡作ではあるものの全作とてつもないパワーで満ち溢れているナホンジンの一作目。
ぶっ飛んだ韓国映画は数あれど、この映画はやはりその中でも最上級に凄い。
最も素晴らしい点は端的にいうと 次どうなるのか、次の瞬間何が起こるのか というほとばしるハラハラ だろう。
何回見ても鳥肌が立つのは 主人公側 と 犯人側 で別れて展開されていたストーリーが突如交わるあの車の衝突シーン! 音の使い方とか間合いとかもうとにかく全てがワンダフル過ぎる。
二つの切り離された物語が一つになり映画がドライブし出した瞬間のカタルシスはまさに 映画のマジック と言える。
サイコキラーの正体を追う主人公 という、そこまでの話から観客が予想していた物語構造が崩れ去って以降はもうとにかく どーなんの! どーなっちゃうの! というハラハラヒヤヒヤパワーが溢れて出てもーうたまらん!
犯人が警察署でツラツラと脈略もなく自白し出すところとかも本当に度肝を抜かれる。
テンポの悪い映画だとここで
犯人の正体に気がつかない警察と信じてもらえない主人公
みたいな構図で引っ張りそうなものを、そういう ダルい 展開に行かずにグイグイ行くのも本当に好み。
そしてヒヤヒヤがピークに達した先に待ち受ける
最も勘弁してほしい展開
の数々の切れ味も最高で
韓国ノワールここにあり!!
という佇まいは圧巻の一言。
ナホンジンはせめて3年に一本ぐらいは作ってほしいものです。
二度見てもドキドキ
ナ・ホンジン監督のクライムサスペンス。長編デビュー作とのこと。
同監督の『哭声 コクソン』がなかなか気に入ったので、期待しながら見ました。始終ドキドキ感あって、なかなか良かったです。犯人はわりと早くに判明しているのに、証拠不十分ですぐに釈放され、展開から目が離せない! 『暗数殺人』で刑事役のキム・ユンソクssiにやられた私ですが、この映画はまだ若い時で、ぽちゃぽちゃしています。(^^)
最初、主人公のジュンホが悪役なのかな?と思っていたのですが、とんでもないサイコなシリアルキラー(ヨンミン)登場。元刑事で売春斡旋の元締めジュンホは商売道具の「女を売り飛ばされた!」と、ものすごい勢いでお金を取り戻すためだけに、犯人を追跡。でも、ラストに至るまでに、ジュンホの心が少しずつ変わっていき、ミジンを助けるために命がけで突進。その心の流れ(変化)が自然な感じ。特に説明的なシーンがあるわけでもないのに、すーっとわからせてくれるというか。ラストも余韻が残ります。雨がしっぽり降るソウルの街の映像もちょっと切なくて、ガラス越しに雨に打たれながら、ミジンの娘が涙を流すところも見逃せないシーン。
韓国ではR18+だけあって、バイオレンス描写も激しく、グロい残虐なシーンがあります。そしてミジンのつらい最期。でも、この救いようのない結果だからよかったんだと思わせてもくれます。
ミジンは、元締めのジュンホに忠実で、「オッパー」とも電話で言ってました。風邪で熱があってもジュンホに従います。娼婦は何人か登場しますが、生意気だったり蓮っ葉だったり。でもミジンは格別、しおらしい。ヨンミンの家でも、遠慮がちに「シャワー浴びていいですか?」と聞いたり。後の留守電メッセージには胸が詰まります。これもうまい持って行き方だなと思ったりしました。
シリアルキラーのヨンミン。神共の、あのカッコイイ黒いロングスーツをまとった地獄の使者ではないですか!?
とぼけた感じの「えぇ?」は、くせになりそう。 恥ずかしそうに笑みを浮かべて小さな声で「殺した」と言うところが、本当に怖い狂った野郎でした。早速お仕事といった感じで、黒い鞄を持ってミジンが横たわる風呂場に入っていったときの、ヨンミンの白のブリーフ姿が妙に印象的で、サイコな感じ。
韓国で実際にあった連続殺人事件がモチーフになっているようですが、ドキュメンタリー感はあまりないように思いました。役者さんにも恵まれた作品だったと思います。
<備忘録>
元刑事の売春斡旋元締め:ジュンホ(キム・ユンソク)
普通の青年風連続殺人犯:ヨンミン(ハ・ジョンウ)
ジュンホの元で働く女性:ミジン(ソ・ヨンヒ)
ミジンの娘ウンジ:(キム・ユジョン)
人怖い
韓国の映画っていつも思いますが
撮り方がすごくなんというか、生々しいから
みていてとても恐い気持ちになりますね。
実話を元にした作品とのことで
本当にこんなことが現実で起きてたと思うと怖いです。
逃げ切れたと思ったらタバコやで殺されてしまいます。
あんな偶然あるなんて誰が思うか。
どうして何度も釈放されてしまうのか。
あそこまでことが大きくならないと
どうして警察は動き出さないのか。
元刑事の間の鋭さがえげつないです。
最初から最後までずっとハラハラします。
ハラハラするシーンじゃなくても撮り方でハラハラさせてきます。
後半での、ミジンさんの伝言メッセージで、心がやられました。
最後、あの家で犯人と対面した時は、鳥肌ですね。
お願いだからおじさん負けないでって思いました。
水槽の中に誰かの死体があるのは分かりましたが
まさか、ミジンさんの首だけが入ってるなんて。
残酷すぎるし、本当に頭おかしいです。
最後、とどめをさせるところまで行ったけど
ささないところは、人間の心がある元刑事だからですね。
これで殺してしまったら同じになってしまう。
って思ってたら、葛藤の中でよぎったミジンさんの顔で
怒りから殺すとこまできてしまったが
タイミングよく警察が来て取り押さえられました。
人が怖い作品でした。
本当に怖い。
なんだか本当にスッキリしない映画でした。
サイコ映画は好きですがとてもモヤモヤする作品でした。
とりあえず人怖い
苦しい
一気に見て何とも見終わって疲れる、全てハッピーエンドには終わらせない重い作品。韓国映画の激しさ、怖さ、圧を感じ、日本映画にはできないと感じた。元刑事のキム・ユンソクは格好良くないが、次第に娼婦の娘に心を開く様がいい。ラスト、娼婦が殺され、何とも救いがないが、キム・ユンソクまでサイコのハ・ジョンウに殺されずに済み、最高に後味悪く終わらなくて良かった。ハ・ジョンウのサイコぶりも恐ろしい。警察の無能ぶりや、ちょいちょい笑わせるシーンが、映画のバランスを取っている。
鍵の束を早く警察に・・・
韓国のバイオレンス作品は何本も観てきたけど、これは痛い、苦しい、憎たらしいという言葉だけで表現できそう。中盤、呆気なく逮捕されるミンヨンだったが、「人を殺した」と仄めかす程度で決定打に欠いていた。おかげで12時間以内に釈放しなければと検事からくぎを刺される始末。ほぼ自白はしてるのだが、死体遺棄した場所などを言わなかったためだ・・・せめて現住所さえつかめればミジンまで殺されずに済んだのに・・・。
拘留時間の違いもあるせいか、日本の刑事ドラマとは違った展開。市長にクソを投げたことで男が逮捕されていたが、犯罪の重さはあれども、そういう現行犯じゃなきゃ拘留は難しいのかと思ってしまう。
こんなシリアルキラーが実話だなんてのも韓国の闇。海外にも公開させているところが凄い。ただ熱血漢の元刑事ジュンホにしても、暴力的すぎる点も含め、完全正義ではないところも痛い。鍵の束は序盤で手に入れていて、犯人が立ち寄る先はすべて掴んでいたはずだった。この時点で警察に鍵の束を渡していれば、また違った展開にならなかったのだろうか。タバコ屋のおばさんも憎々しくなるのだが、手を上げても止まらないタクシーも乗せていたら最悪の結末は避けられたかも・・・
ミジンの娘のカットの挿入などのわざとらしさによって、ジュンホが彼女とともに暮らしていくことになるのかもしれないと予感させられる。ただ、風邪をひいてる彼女に無理やり仕事に出させたのはジュンホ。この贖罪をも含め、一生育て上げることはできるのだろうか・・・。
この脚本は駄目でしょ
韓国サスペンス映画を観たくなり鑑賞。
元刑事でデリヘル元締めが主人公とあって予想してた通りのエグイ展開に。胸糞映画は臨むところだと思っていたのだが…
警察の介入が思いのほか早く、犯人もあっけなく自白。なのにグダグダ展開で(なんでそうなるわけ?)と興醒め。自宅に踏み込んでそこで終了となるような地点から1時間続くんだよ。韓国警察はそこまで無能ではないと思う…
しかし、ハッとするようなショット・雨のシーンなど良いところも無くはない。犯人役のハ・ジョンウの死んだ目も悪くなかった(ちょっと高橋一生っぽさある)
だが、サスペンスとしては骨子ガタガタ、役者も活かせてないし、はっきり言って下手くそ。期待していただけに残念でした。
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自宅で鑑賞。脚本・監督のナ・ホンジンのデビュー作で、'04年“殺人機械”と呼ばれた犯人による実在の事件がベースらしい。まずまずの出来。喪失感・挫折感はP.ジュノの作品群を髣髴させるが本作の方がシンプル。痛みを感じさせる冗長気味のバイオレンスシーンはP.チャンヌクの『オールド・ボーイ('03)』を想起した。“ジュンホ”役のK.ユンソクは次長課長の河本もしくは甲斐よしひろ、或いは若かりし長門裕之に見えた。特典映像内、追われる者と追う物ドチラが悪者なのか判らなくしたいと云う発言が本作のキモか。70/100点。
・鑑賞日:2011年8月8日(月)
そりゃ辞めたくもなる
ナ・ホンジン監督オールナイト上映、苦行の夜の二本目。
サイコパス兄さんと元警官で風俗店長のおじさんの重い重い追いかけっこ。
とにかくストーリーが面白いし、キャラクターが魅力的。
最高のサイコスリラーだった。
主人公のジュンホ、ガラ悪くて人をすぐ殴っちゃうけどなんか憎めなくてかっこいい。
ミジンの娘、気が強くて生意気な普段からの車内での大号泣にはやられた。
ザ・サイコパスな兄さん、尋問に「え?」って言う時のとぼけた表示が最高にゾクゾクした。
今まで見た中で一番怖くて嫌な感じのサイコパス兄さんだった…
無能な警察と商店のクソババアに本気で腹立つ終盤。
せっかく頑張って逃げ出したのに…
ミジンの生首を水槽に入れちゃうあたりのヤバすぎる。悪夢すぎる。
ああーでもこの絶望感たまらない。
サイコパス兄さんが捕まって、ジュンホと娘が生きてることがほんの救いかな。
ぜひあの二人には不思議な絆を結んでこれから強く、できれば幸せに生きていってほしいな…
濃厚!
意外な早さで殺人を告白したときにえっ!と思ってから、完全に引き込まれました。
いろんな出来事が絡み合って、さながら魚介のいーい出汁がでてる鍋を食べてるような感じ。お腹いっぱいです。
主人公がただの商品だったデリヘル嬢に子供を介して変化して行く心理描写が丁寧にされていて感情移入できたし、犯人の普通の青年が普通に人を殺すのが怖かった!
取り調べの時の草食から肉食にかわる表情の変化はぞくっとしました。
駄菓子屋みたいな店での絶望感たるや。いやーっと声が出そうになりました。
気になったことは、老夫婦のおじいさんは怪しんでる風なのになぜ入っちゃったのかな?と留守電は普通に助けを求めて場所を言ってた方が自分的には絶望感が増したかなと思いました。
警察はいろいろ雑で、んなあほな、とおもわないでもないですが、過去に見たいくつかの韓国映画が割りとそんな感じだったので、実際雑な部分があるんですかね?
ともあれ、すごい映画でした。
元刑事VS猟奇殺人鬼
この映画は元刑事の主人公が猟奇殺人鬼に拉致された女を捜すというのがおおまかなストーリーです。
物語もほとんどが一夜の出来事が中心です。
それなのにとてつもなく濃厚な内容です。125分間画面に夢中でした。
こりゃ凄い!!(^w^)
演出も徹底的にダークな感じでしたね!!
一見の価値ありです。
ありきたりな映画を見飽きた人必見
怖い映画は絶対無理!!!と思って見れなかった。
でも、ハ・ジョンウの評価が本当に高い作品なので、どうしてもみたくて見てしまった(怖いとこは申し訳ないけど音消してみてみた)。
ぐいぐいと引き込まれて、終わった後呆然とした。
ハ・ジョンウ目当てでみたけど、元刑事役のキム・ユンソクが最高!
罪悪感から犯人を追いつめていく姿が切なくて、そして、自分への怒りを犯人にぶつけるような暴力も痛々しい。
ハ・ジョンウは、飄々と無表情にちょっと僕怒ってます程度の雰囲気で躊躇なく鉄鎚やらのみを人に振り下ろす姿が、衝撃だった(最初のブリーフ姿もかなり衝撃)。しかも、感情の起伏なく人を殺してるとこを見てるので、途中の展開でほかの登場人物と絡むだけでまた殺すんじゃ・・・とやたらドキドキした。この役に躊躇なく取り組んで、自分のものとして消化しているあたりが、真剣に俳優をしている人なんだと思えて好感(そうじゃなくても好き)。
犯人が最後まで分からない部分がサスペンスだったりする作品は多いけど、待ち合わせ場所とかで隣に立ってる普通なお兄さんが12人殺しまくってるかもと思わせることのほうが怖いと思う。
終わり方も救いようがないといわれるが、下手にうまいこと救い出してたら、映画全編の焦燥感とか暗さとかすべて台無しにすることになると思うので、私はよいと思った。ただ、女の子の将来が心配・・・でも、元刑事が責任もって育ててくれるのではないかと思わせ、ちょっと希望を持てた気がした。
怖いのが無理な人にも、dvd音消しながらでも見たほうがよいよと勧めたい。映画としてすごくレベルが高い作品と思います。
おまえが消えても…
インタビューで監督は、母国で起きた大量殺人事件に感じた‘なぜ’という自身の怒りを表現したかったと語る。
観賞後、この‘なぜ’は 犯人に向かってないように私には思えた。
むしろ自問自答。なぜ、これほど犠牲者が積み上がるまで、誰もアイツを止められなかったのか?
日本でも、出会い系や風俗が発端の凶悪犯罪は絶えない。必ず語られる 被害者側の自己責任。確かに事実だ。事実だけれども。
殺人鬼は知っていた。「おまえ(被害者)が消えても誰も探さない」自分と同じく、被害者の痛みを感じない社会の無関心が、発覚を遅らせていることを。
対極が、追跡する元刑事の叫びだ。「誰も(女達を)探さなかったのか」「(女は)生きている」
警察を追われ、今はちんけな小悪党。若さも美貌も金もなく、ついでにメタボ体型。事件の間接的な原因であり、関わりの最初は欲得ずく。そんな男だけがやがて被害者の苦痛に共鳴し、いてもたってもいられず迷路の街を駆け抜ける。
汗まみれ傷だらけの追撃の結末は、あまりに苦い。けれど、こうでなければならなかったろう。間近の怪物の存在に気づけなかった、そのあがないは、単純では済まないはずだから。
疾走
いなくなった女を探すのをきっかけに、連続殺人犯を追っていく話
といっても、犯人は早々に捕まっており、証拠不十分で釈放してしまうまでの十数時間のうちに、女と、証拠を見つけださなければならない。
元刑事の主人公は正義感ではなく、女がいなくなったことによる手付金のために、女を探すわけだが、女の子供を嫌々連れ、また、殺人犯のふてぶてしさなどから、徐々に、女を見つけ出す、ではなく、女を助けるという意思にかわっていく。
路地を疾走し、街を疾走し、走って、走って、汗をかき、でもどうにもならない焦燥感。
刑事達の、何とかしたい気持ちと、上からの命令。
胸の中にもやもやとしたものが詰まる。
けしてハッピーエンドではないけれど、興奮につつまれた凝縮した時間を過ごすことができる映画。
静なる虐待誇示。
かなりの前評判と、その衝撃性からして…どうしようかと迷い
ホラー嫌いの自分はおそらく観ないだろうと思っていた作品。
ところがそういう時に限って、チャンスは巡ってくる^^;
思いきって入った劇場の、入り口に張ってあったポスター。
この二人の表情、すごくいいなぁ。(チラシも同様↑)
申し訳ないけど^^;私は内容よりポスターに見惚れてしまった。
実際に韓国で起きた連続猟奇殺人事件がベースとなる本作は、
冒頭からイヤな雰囲気と気味の悪さが充満し、観ている側の
探究心と拒絶反応を交互に狙うかのような巧みな脚本である。
お国柄特有?の荒々しさも相変らずで、それほどの衝撃性は
私には感じられなかったが、なにしろこちらは主人公と犯人の
やりとりに一寸の脇見も出来ないため^^;けっこうな緊張感を
強いられる。主演二人の好演は(撮影キツかったらしい)見事だ。
女性には散々な話、となるため…観る人を選ぶ内容であるが、
それよりイライラしたのが、韓国警察の超的外れ怠慢捜査だ。
そもそも重要参考人として何度も他警で捕まり、その後
釈放されている奴を、なんでそう簡単に逃がしてしまうのか。
しかもあの安っぽい裏付捜査と、援護すらつかない女捜査官、
彼がどれだけの女性を殺したのか(当り前だけど)把握できない
バカ連中が右往左往している間に、核心部分へどんどん迫る
元刑事。。アンタ、なんで辞めちゃったわけ?なんて思いつつ、
(のちにその理由も判明)最後の人質に、何とか助かってほしい!
早くあの家を見つけてくれ!と息をもつかせぬ緊張感が走る。。
観客もこの結末のチェイサーと化していくわけね。巧いなぁ。
でも、そもそもの話。(これを言っちゃあ)なんだけど、、
デリヘル嬢が怖い目に逢うというのは、統計的にどうなんだろう。
まったく有り得ない話ではないし、そもそも簡単に大金を稼ごうと
(元締めも同じ)そういう精神性が悲劇を招いてるんじゃないのか?
ここでは大変清純そうな顔をしたヒロイン(子持ちの)が出てくるが、
そこで共感を得よう!ってのはあまりに単純だと思ってしまった。
(やってることはみな同じ)
しかも子供まで可愛いので、元刑事が連れ歩く始末…レオンか?
怖い目に逢いたくなければ(携帯の伝言が哀しい)自分で自分を
貶めるようなことはしないに限る。これはデリヘルに限らないけど。
ロケ地は別だったらしいが、実際の地名を使っているため、
その辺りは不気味だという噂が広がり、地価が下がったそうだ。
ヒットはすれども、女性にも町にも災難な映画だったわけね。
(しかしディカプリオ君は、ホントにこういう作品が好きだなぁ~)
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