チェイサー(2008)のレビュー・感想・評価
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ストーリーテリングの上手さ
公開当時に観てたけど再鑑賞。多少ツッコミどころはあるけども、流れる...
何度見ても…
【物凄い残虐描写と、鑑賞後の後味の悪さと切なさが異様な程心に残ってしまう、クライム・サスペンス。脚本は巧いし、スピード感はあるし、哀しいし、イ・ホンジン監督の手腕炸裂作品でもある。】
■元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)が経営するデリヘルの女たちが相次いで失踪した。
怒り心頭のジュンホが捜索を開始すると、ある共通の電話番号に行き当たる。
そして、たった今出掛けて行った女もその電話番号の先だった。
怪しい男に遭遇したジュンホはその男を追う。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・恐るべし、イ・ホンジン監督である。デビュー作にしてこのハイレベルな作品。
・ハ・ジョンウは「テロ・ライブ」を劇場で観た時以降、好きな韓国俳優の一人だが、今作の異常な連続殺人犯を、端正な顔で演じる姿が怖すぎる。(褒めてます。)
・無能な警察と、それに対し警察を首になったジュンホが命懸けで犯人を追い詰める姿はある意味シニカルである。
ー 証拠不十分でもないのに、面子を気にして犯人を釈放する無能な警察の上級職の連中には、頭が来る。-
■殺されかけたミジンが、懸命に犯人に捕らわれていた建物から脱出し、雑貨店に逃げ込んだ時はヤレヤレと思ったが、そこからの展開が怖すぎるし、哀しすぎる。-
<狂気のサイコパスの性的不能者の犯罪動機も納得がいくし、脚本は巧いし、スピード感はあるし、哀しいし、イ・ホンジン監督の手腕炸裂作品である。
けれど、2度は観たくないなあ。ミジンの七歳の残された女の子が可哀想すぎるよ。>
降りしきる雨と共に血が流れる!! 殺害された女性の無念さが語る作品
韓国であった連続殺人事件をベースにしたストーリーでした。
風俗店で働いてる女性を殺害する動機に
青年ヨンミの行為に及ぶことができない
コンプレックスのようなものを感じました。
元刑事のジュンホに警察時代の勘付く感覚がありました。
殺害の方法、鋭く尖った凶器を使う場面は、
死体を軽く運ぶためだけではない、
前職に何をしていたかが伺うことができました。
失踪した女性の娘、ミジンが
なんでママの髪を取るの?
と言う台詞、母親の怖くてこのままでいられないと言う残された音声が韓国の社会の闇を
反映していました。
たばこ屋の女性、買いに来るお客の青年
何も知らない女性に迫りくる恐怖がありました。
降りしきる雨の中、いくつもの死体が発見された!
どうしようも無い気持ちになり、最後まで
追跡、犯人を追い詰めていく緊迫感を感じるストーリーでした。
胸糞悪い
韓国の風俗業界も中々闇が深そうな気がするが、本作はそんな社会の闇をテーマにしたサイコサスペンス。「お前が消えても誰も探しやしない」と言い放ち、ノミで頭に穴を開けて殺そうとするシーン。人を人と思っていない、最悪の1シーンである。
こんなシーンの連続かと身構えたが、拷問等の不快感が高まるシーンは多くなく、風俗の元締めで元警官の主人公と、それを取り巻く人のドラマである。犯人は直ぐに殺害を自供するのだが、どれが真実でどれが嘘なのかが分からない狂気に満ちた青年だ。警官の尋問にのらりくらりと答える一方、自分のハンディキャップに触れられると大激怒をする豹変っぷりだ。
犯人は基本警察署で留置されており、犯行を繰り返して警察を翻弄する様なことは無かったが、その落ち着いた態度と言動で警察を手こずらせる。主人公はカッとなると直ぐに手を上げる暴力的な一面がある一方、犯人の餌食になり拘束されている所属孃の娘を一旦保護したところから、金などの関係を忘れて彼女の居所を突き止めるべく奮闘する。主人公と保護した少女の凸凹コンビの胸が熱くなる展開はさほど描かれていなかったが、警察の無能さと犯人の賢さが顕著に描かれたサスペンスとなる。主人公は頼る人間もおらず、ほぼ1人で犯人と対峙する訳だが、周りの人間が無能すぎて週番はかなりイライラしてしまう。売店の女性の一言が無ければ、警察がもっと動けていたら、こんな結末にはならなかっただろう。やや極端に描きすぎな気がするが、良質なサスペンスを味わえる作品だ。映画好きには是非ともおすすめしたい。
最期まで集中して見れた。 ラストの窓からのビルの大群の夜景で、余韻...
抜群に面白い!
125分全力疾走
2020年の映画3本目はナ・ホンジン監督作品「チェイサー(2008年)」。キム・ユンソク主演ですね。知ってる風ふかせてますが、もちろん監督も役者も知りません。しばらくは、敢えて韓国映画を勉強せずに望もうと思うのです。
しかし、この優れた韓国映画のクオリティは何なのか?起承転結なんていうセオリーを盛大に無視した「起転転結承転結承!!」みたいな非常識。序盤から心臓をググッと生で掴まれて、そのままズリズリとマラソンで走る距離ほどを上下前後左右に揺り動かされながら完走させられた。
自然と拳を握り(手汗いっぱい)、奥歯をギリギリと噛み締め(顎疲れた)、足の親指を攣る寸前までピーン伸ばして(意味不明な緊張感)観切った。こんなに消耗する作品は記憶にない。
真っ暗闇を方向もわからず走り抜けた先にあるのは、救いようのない現実。世の中にヒーローなんていないのよ。例えそうありたいと願っていても、実際には映画みたいにはいかない。ド派手なコスチュームに身を包まずに、血と泥に塗れた情けなくも激しい男をアベンジャーズ(観たことないけど)に入れてくれないだろうか?
現実にあった事件をベースに組み立てられているという衝撃と共に、隣国のエンターテインメントの底力に感服。そして嫉妬。こいつら狂ってるよ(褒め言葉)。この事実を受け止めないと、日本映画は前に進めない!!
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