チェイサー(2008)のレビュー・感想・評価
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ストーリーテリングの上手さ
コクソンでも思ったけど、本当に意地悪な監督だと思う。
誰もがどこかで思ってる「そこまでは行かんだろ」っていうラインを軽々と超えてくる。
割と正統派な序盤・中盤から、その既存の枠みたいなものをぶち壊してくる終盤。
希望を見せてから突き落とされる、より深い絶望。
ほんと胸糞なんだけど、悔しいんだけど、ストーリーテリングの上手さは間違いない。
公開当時に観てたけど再鑑賞。多少ツッコミどころはあるけども、流れる...
公開当時に観てたけど再鑑賞。多少ツッコミどころはあるけども、流れるような展開に巻き込まれて最後まで引っ張られる。これが監督デビュー作ってことに驚愕、えげつないセンスだわ。
迷路のような路地だらけのあの町へ行ってみたい
何度見ても…
連続殺人犯とデリヘル店員の行方を追う元刑事の話。
韓国映画で殺人の追憶から一時流行した、サイコサスペンスものの一作品。
この頃の韓国映画は残虐描写が売りになっていて、グロい作品が多かったが、この作品も含まれる。
この作品に限らずだが、警察が間抜け過ぎてイライラしかしない、それにこの作品は最後まで不条理だから虚無感を感じるが、作り手の狙いはそこだからそう言う意味では成功している映画だと思う。
絶望9割、希望1割の映画。
【物凄い残虐描写と、鑑賞後の後味の悪さと切なさが異様な程心に残ってしまう、クライム・サスペンス。脚本は巧いし、スピード感はあるし、哀しいし、イ・ホンジン監督の手腕炸裂作品でもある。】
■元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)が経営するデリヘルの女たちが相次いで失踪した。
怒り心頭のジュンホが捜索を開始すると、ある共通の電話番号に行き当たる。
そして、たった今出掛けて行った女もその電話番号の先だった。
怪しい男に遭遇したジュンホはその男を追う。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・恐るべし、イ・ホンジン監督である。デビュー作にしてこのハイレベルな作品。
・ハ・ジョンウは「テロ・ライブ」を劇場で観た時以降、好きな韓国俳優の一人だが、今作の異常な連続殺人犯を、端正な顔で演じる姿が怖すぎる。(褒めてます。)
・無能な警察と、それに対し警察を首になったジュンホが命懸けで犯人を追い詰める姿はある意味シニカルである。
ー 証拠不十分でもないのに、面子を気にして犯人を釈放する無能な警察の上級職の連中には、頭が来る。-
■殺されかけたミジンが、懸命に犯人に捕らわれていた建物から脱出し、雑貨店に逃げ込んだ時はヤレヤレと思ったが、そこからの展開が怖すぎるし、哀しすぎる。-
<狂気のサイコパスの性的不能者の犯罪動機も納得がいくし、脚本は巧いし、スピード感はあるし、哀しいし、イ・ホンジン監督の手腕炸裂作品である。
けれど、2度は観たくないなあ。ミジンの七歳の残された女の子が可哀想すぎるよ。>
降りしきる雨と共に血が流れる!! 殺害された女性の無念さが語る作品
韓国であった連続殺人事件をベースにしたストーリーでした。
風俗店で働いてる女性を殺害する動機に
青年ヨンミの行為に及ぶことができない
コンプレックスのようなものを感じました。
元刑事のジュンホに警察時代の勘付く感覚がありました。
殺害の方法、鋭く尖った凶器を使う場面は、
死体を軽く運ぶためだけではない、
前職に何をしていたかが伺うことができました。
失踪した女性の娘、ミジンが
なんでママの髪を取るの?
と言う台詞、母親の怖くてこのままでいられないと言う残された音声が韓国の社会の闇を
反映していました。
たばこ屋の女性、買いに来るお客の青年
何も知らない女性に迫りくる恐怖がありました。
降りしきる雨の中、いくつもの死体が発見された!
どうしようも無い気持ちになり、最後まで
追跡、犯人を追い詰めていく緊迫感を感じるストーリーでした。
残念な映画
せっかくよく描いてあるが無情である。救いがなく結局最後には子供の犠牲が際立つ。無常だけが際立ち何も残らない。映画として優れているが描かれた対象としての内容がどうにもならない・・・残念である。
胸糞悪い
韓国の風俗業界も中々闇が深そうな気がするが、本作はそんな社会の闇をテーマにしたサイコサスペンス。「お前が消えても誰も探しやしない」と言い放ち、ノミで頭に穴を開けて殺そうとするシーン。人を人と思っていない、最悪の1シーンである。
こんなシーンの連続かと身構えたが、拷問等の不快感が高まるシーンは多くなく、風俗の元締めで元警官の主人公と、それを取り巻く人のドラマである。犯人は直ぐに殺害を自供するのだが、どれが真実でどれが嘘なのかが分からない狂気に満ちた青年だ。警官の尋問にのらりくらりと答える一方、自分のハンディキャップに触れられると大激怒をする豹変っぷりだ。
犯人は基本警察署で留置されており、犯行を繰り返して警察を翻弄する様なことは無かったが、その落ち着いた態度と言動で警察を手こずらせる。主人公はカッとなると直ぐに手を上げる暴力的な一面がある一方、犯人の餌食になり拘束されている所属孃の娘を一旦保護したところから、金などの関係を忘れて彼女の居所を突き止めるべく奮闘する。主人公と保護した少女の凸凹コンビの胸が熱くなる展開はさほど描かれていなかったが、警察の無能さと犯人の賢さが顕著に描かれたサスペンスとなる。主人公は頼る人間もおらず、ほぼ1人で犯人と対峙する訳だが、周りの人間が無能すぎて週番はかなりイライラしてしまう。売店の女性の一言が無ければ、警察がもっと動けていたら、こんな結末にはならなかっただろう。やや極端に描きすぎな気がするが、良質なサスペンスを味わえる作品だ。映画好きには是非ともおすすめしたい。
最期まで集中して見れた。 ラストの窓からのビルの大群の夜景で、余韻...
最期まで集中して見れた。
ラストの窓からのビルの大群の夜景で、余韻に浸る30秒のシーンが印象的でよかった。
主人公と一緒にハラハラドキドキで鑑賞後はめちゃくちゃ肩が凝ったけど。
犯人役がフルーツポンチの村上に似ていて、ちょっと怖い。
抜群に面白い!
2004年に韓国で実際に起きた殺人事件をベースに脚本も手掛けたナ・ホンジンの監督長編デビュー作。
なるほど!
こりゃ熱狂するのもわかる。
殺人犯のクソっぷりもさることながら警察及び体制側のボンクラぶりもハンパない。
主人公がなぜ刑事を辞めたのか直接の理由は分からないが、これは確かに馬鹿馬鹿しくて辞めたくもなる。
哭声/コクソンの時もそうだが、シリアスなストーリーのはずなのに警察官は極端にコメディタッチで描かれるところがすごく特徴的だと思う。
子役の演出も素晴らしい!
もうとにかく劇場で鑑賞出来なかったことが非常に悔やまれる作品だ!
125分全力疾走
2020年の映画3本目はナ・ホンジン監督作品「チェイサー(2008年)」。キム・ユンソク主演ですね。知ってる風ふかせてますが、もちろん監督も役者も知りません。しばらくは、敢えて韓国映画を勉強せずに望もうと思うのです。
しかし、この優れた韓国映画のクオリティは何なのか?起承転結なんていうセオリーを盛大に無視した「起転転結承転結承!!」みたいな非常識。序盤から心臓をググッと生で掴まれて、そのままズリズリとマラソンで走る距離ほどを上下前後左右に揺り動かされながら完走させられた。
自然と拳を握り(手汗いっぱい)、奥歯をギリギリと噛み締め(顎疲れた)、足の親指を攣る寸前までピーン伸ばして(意味不明な緊張感)観切った。こんなに消耗する作品は記憶にない。
真っ暗闇を方向もわからず走り抜けた先にあるのは、救いようのない現実。世の中にヒーローなんていないのよ。例えそうありたいと願っていても、実際には映画みたいにはいかない。ド派手なコスチュームに身を包まずに、血と泥に塗れた情けなくも激しい男をアベンジャーズ(観たことないけど)に入れてくれないだろうか?
現実にあった事件をベースに組み立てられているという衝撃と共に、隣国のエンターテインメントの底力に感服。そして嫉妬。こいつら狂ってるよ(褒め言葉)。この事実を受け止めないと、日本映画は前に進めない!!
韓国推薦映画
最新映画のハズレが多い事もあり過去の作品へ
Amazon prime会員無料観覧、作品の中、古い映画なのに有料の作品があった。「チェイサー」である。
有名な作品なので有料でも需要があると判断したのでしょうか?「悪魔を見た」でも無料です。
Amazonの戦略に乗って見ましたが、また見ても面白かった。悪役が凄い。邦画の役者さん達も本気で取り組んでいるのだろうが韓国の役者は本当、鬼気迫る演技で本物っぽい、かたや邦画は、いかにも演技っぽい10年以上の前の映画ですが邦画の50年先、行ってます。
何なんでしょうか?
ガンバレ日本。
#キム・ユジョンは綺麗になったかな?
2021年4月3日
映画 #チェイサー (2008年)鑑賞
全く知らない映画だったけど面白かった
韓国映画のパワーを改めて感じさせられた映画でした
暴力シーンが、北野武監督の暴力シーンとは違う感じの凄まじさというか恐ろしさを感じる
#殺人の追憶 とか #オールド・ボーイ とかと共通点を感じる!
ディカプリオがハリウッドでのリメイク権をおさえたのも納得
新人監督が撮ったとは思えない一本。
衝撃的ではあるけど、いまどきのクライム・サスペンスを見慣れた身としてはそれほど新鮮なネタではない。
それなのに、目を離せなくなるのは、構成のうまさと画面構成のうまさかなぁ。
青味がかった画面が印象的な映画でした。
しかし……世の中狂ってる。
怖さとイライラ
映像にとてもリアリティがあって
怖い。
アメリカのサイコもので、犯人がやたらと馬鹿っぽい人いるけど(セブン、ハンニバルのレクターじゃない方の犯人)
この犯人は殺したw と軽く発言するところもあれば
冷淡に殺し、しかも少し見た目カッコいい
ミジンが音信不通になってから犯人が拘束され、
証拠不十分で釈放されるまで12時間
その後の展開含め24時間たたないあいだの怒涛のストーリーです。
警察が馬鹿すぎてイライラしてばかり。
あの凶悪犯と女性刑事が2人きりになるところも多くて日本ではありえない。
尾行がちゃんとしてたら2人は命救えたのに。
あまりの馬鹿な警察にリアリティが少し萎えたけど
それ以外は満点
『哭声』のナ・ホンジン
『哭声』でもそうだったが、オッサン=ダメダメな役、子役=スゴイ、警察=かなり残念、話=最終的な着地点を中々見せない、サスペンス=強烈、なのに内容は全く違うという。このエゲツなさ好き。
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