「バックに流れる『モナ・リザ』」裏窓 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
バックに流れる『モナ・リザ』
『私が偵察機をおずおず操縦していたら、君が写真で勲章を貰って、今日があり得たのか?全てを忘れて、戦争の良き日のボラ話でも聞こう』『あら、事件は終わりなの?』『初めから事件など無かったんだ』
さて、その背後に彼が撮った写真が飾ってある。その中に日本人なら直ぐに反応する写真が飾られている。
そして、バックに流れる『モナ・リザ』の曲。彼女の名は『リザ』
さて、ここに隠されし暗号は?
ドイル氏は話を作る人ですからね。
何故ドイル?ワトソンとかの方が。
若しくは、裏の窓なのだから『モルグ街の殺人』を連想して『エドガー・アラン・ポー』とか。
ガキの頃、『ウィリアム・アイリッシュ』のファンだった。『恐怖の黒いカーテン』だ!
アメリカは1958年迄に原爆実験を23回に渡って行っていた。一般的なリベラリストなら、それを反対する流れだったはずだ。勿論、僕は生まれていないので知らない。
カメオ分かった!
マサシさん、コメントありがとうございます。
女優を美しく見せることに関してヒッチコック監督はずば抜けた才覚の持ち主で、映像も特に色彩映画で顕著に表れていると思います。やはり「ダイヤルMを廻せ!」と「裏窓」のグレース・ケリーが最高ですね。ロッセリーニ監督に取られたイングリッド・バーグマンもお気に入りでしたが、ケリーも結局モナコ公国王に持っていかれました。ケリーの代わりが「鳥」「マーニー」のテイッピ・ヘドレンですね。しかし、関係は余り良くなかったようです。「めまい」一作で終わったキム・ノヴァクは、「愛情物語」「ピクニック」と並ぶ彼女の代表作にして、作品はヒッチコック監督の最高傑作の一本になりました。その他「レベッカ」「断崖」のジョーン・フォンテインなど、清楚な正統派美女が恐怖に慄く姿を映画的な色気(それは性的な意味も含めて)として表現しました。60年代後半以降に美男美女のスター俳優を使えなかったのは、ハリウッドがヒッチコック監督を正当に評価していなかったのもあると思います。時代もただ美しい女優より個性のある女優が求められるようになり、それはヒッチコック監督が求める女優ではなかった。無垢な美しさと恐怖の組み合わせが、ヒッチコック監督の本質、本領ではないかと思われます。