「グレース・ケリーの美貌にはかなわない」裏窓 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
グレース・ケリーの美貌にはかなわない
この映画には3つの面白さがある。
一つは、もちろんヒッチコック独特のサスペンスの醍醐味だ。最後の最後まで、彼が犯人なのか、実は殺人などなくて、主人公の勘違いだったのかわからない展開も面白い。
結局、あの男がつかまってアパートが日常に戻ったような様子を映していく。子犬を殺された女がまた犬を飼っている。もしかしたら同じ犬?カメラがアパートの住民達を映したあと、主人公とグレースケリーを映す。もしかしたら、これは彼の夢だったのか?そして、カメラが彼の足元を映す。ギブスは左足だけだったはずだが、両足になっている。それで、窓から落とされて右足も骨折したことがわかる。つまり夢ではなかったのである。
二つめは、裏窓から見る向かいのアパートに住む人間の生活模様。窓から垣間見る映像だけでその人たちの人生模様がわかってしまう演出はさすがだ。特に気に入っているのが、ベランダに布団をひいて寝る夫婦だ。エアコンのない暑いアパートの中よりこの方法で寝るのは良い考えだったかもしれない。雨が降ってきたら慌てて中に引っ込む姿は滑稽だったが。
このアパートは、実際にはセットらしいが、この時代のニューヨークにはこんな所もあったのだろう。ただ、あんなに窓をあけっぴろげにはしてなかったと思うが。
アパートの住民を遠撮する撮影方法、1980年代以降のミュージックビデオで結構使われる手法で、多分この映画を参考にしたんじゃないかなと思う。
最初のシーンのアパートの住民たちが、最後のシーンでは、人間関係や生活が変化しているところを見るのも面白い。
三つめは(実はこれがいちばん重要)、主演女優がグレース・ケリーだったこと。主人公とグレース・ケリーとの会話及びグレース・ケリーの美貌を見る面白さである。グレース・ケリーではなくて、他の女優だったらこの映画の面白さは半減していたと言っても過言ではない。少なくとも私にとっては。
ジョニーさん
こんにちは(^^)/
共感をくださり ありがとうございました。
しばらく入院し手術したりで
留守にしていました(^^ゞ
さて、グレース・ケリーの美しさは格別ですね。
この作品は特に ステキです。
監督のカメオ出演
望遠鏡で覗く部屋
時計のネジを巻いていて・・
ユニークな登場です。
一番笑ったのは
「救命艇」という作品の
カメオシーン(^^ゞ
当時のNYの生活模様。。
確かにそうですね。
撮影方法も素晴らしかったです。