「静かに情熱的で官能的。でも純粋なラブストーリー。」抱擁のかけら macaronさんの映画レビュー(感想・評価)
静かに情熱的で官能的。でも純粋なラブストーリー。
ペドロ・アルモドバル監督、ペネロペ・クルス主演の濃厚なラブストーリー。
この監督の作品、いつも気になりながら
なぜか敬遠していて、
ちゃんと見たのはたぶんはじめて。
「それでも恋するバルセロナ」で
改めてペネロペちゃんのオーラや色気の底のなさを実感した身としては、
(あんなものではすまない、という意味です)
ぜひ見ておきたかった作品でした。
いやはや。
「人を愛する」ということが
いかに人を狂わせ、
そして人の身を救うのか。
濃厚だけど正直で、
大人だけど純粋なラブストーリー。
すばらしいです。
そしてペネロペ演じるレナの小悪魔っぷりといったら。
いや、もう「小悪魔」なんて言葉じゃ片付きませんね。
世の女性たちが、
小細工して男の人の気持ちを惹きつけるなんてかわいいもん。
彼女みたいに持って生れて男から執拗…と言えるまでに愛される女性もいるのでしょう。。。
魅力的な人はどうあっても魅力的なのだ。
もちろん、その陰にはいろいろあってこそ、
なんですけど。
色彩も鮮やかできれい、
ちょっとした美術品や演出もすごく上手に使われていて、
ぬかりなかったです。
(アルモドバルの特徴なのかな?)
主人公、マテオや
その友人であるジュディットが必要以上にドラマチックでないのがよかった。
淡々としていて、
「映画らしい」映画だと思いました。
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