「「映画は完成させなければならない」…辛くてでも美しいラブストーリー」抱擁のかけら もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「映画は完成させなければならない」…辛くてでも美しいラブストーリー
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①盲しいた監督が完成させなければならないのは、14年前に愛しあいそして先に死んでいった恋人を主演に撮った映画。今は眼が見えなくても全てのカットが頭に入っているのだろう。何とも悲しくて美しいラスト。②しかしアルモドバルば本当に脚本が上手い。先が読めない展開ながら最後はあるべきところに収まるこの感じだ。③ペネロペ・クルスの美しさを初めてわかったように思う。特に秘書の時のタイトなスーツ姿はたまりません。彼女が扮するヒロインは本当に愛するもの(父、マテオ)を守ろうとした時にいつも代償を払わされる。その彼女を永遠に生かせる為に、そして彼女とマテオとになされた復讐を意味なきものにするために映画は完成されなければならないのだ。④アルモドバルの映画でいつも楽しみなのは今回はどの映画が出てくるだろうということ。マテオは「死刑台のエレベーター」のジャンヌ・モローの声を聞きたいと言う。一人の男を愛し抜いた女を演じたジャンヌ・モローの声を…
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