エスターのレビュー・感想・評価
全86件中、41~60件目を表示
散りばめられた伏線と洗練された脚本
まず申し上げておきますと、私はホラー映画が大の苦手です。
幽霊も嫌いだしグロイのも嫌いで、何よりも突然大きな音と映像演出で驚かせるジャンプスケアという手法が大嫌いです。
そんなホラー嫌いの私ではありましたが、色々な人から「面白いよ」とオススメされて今作「エスター」を鑑賞いたしました。
結論から言えば、めちゃくちゃ面白かった。もちろんホラー映画なので怖がらせたり驚かせたりする演出や出血を伴うような痛々しいグロシーンもあるのですが、それらもストーリー上の必要性を持ったシーンとして出てくるため嫌悪感なく見ることができました。随所に散りばめられた伏線や無駄のない脚本、最後に明かされる衝撃の真実など、本当に面白いホラー映画でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3人目の子どもを死産で亡くし、悲しみに暮れていた夫婦のケイトとジョン。悲しみから脱却するために孤児院から養子を迎えることを決め、孤児院で出会った不思議な雰囲気の少女エスターに強く惹かれて彼女を養子にすることにした。最初こそ家族と仲良くしていたエスターだったが、日に日に過激な言動をするようになったり彼女の周りで不可解な事故が発生するようになる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最初はちょっと不思議な雰囲気のある可愛い少女にしか見えないエスターが、日に日に本性を露わにしていく描写は本当に見事で、エスター役のイザベル・ファーマンの演技力やメイクの力が発揮されていたように感じます。
脚本も無駄がなく、エスターの首と手首のリボン・古い聖書に挟まった写真・エスターの年齢不相応な性知識やピアノ技術など、随所に伏線を張っているところも良いですし、登場した武器(ハンマー・拳銃・果物ナイフ)がしっかり活用されているのも良かった。「チェーホフの銃」という演劇における用語があるように、登場したアイテムや設定が無駄なく活かされていたように感じます。
各登場人物についても個性があり、エスターの本性に気付くタイミングが違っていたりそれに対する行動が違っていたり、そしてエスター自身にも悩みや葛藤があったり。エスターの行動により家族の間でどんどんと不和が生まれてくる描写は鳥肌が出るくらい素晴らしかった。
まだ観たことがない人は是非とも鑑賞してみてほしい。オススメです。
二度と見たくない
ただ、一人が全く信用されないという作品が嫌いで、この作品はそれの極地だと思います。胸糞悪すぎる。
でもエスターが実は33歳とか、豹変ぶりとか、目的のためなら機械で自ら骨折もするところとこ、面白いですね。すごい。
だけどもやもやが半端なかったのでこの評価です。合わなかったなぁ…と。
最後のシーン、別映画(これよりも後の作品)でもほぼ同じで、その作品のレビューに「エスターで……」みたいな文章があった気がするんですが、こういうことだったんですね。
エスターが全然可愛くないが楽しめた!!
エスター役(当時12歳)が老け顔過ぎて全然可愛くないです。ネタバレを知っていて単調な一発ネタ映画かとずっと思っていましたが、意外に退屈せずに観る事ができました。「フライト・ゲーム」でセラ監督のファンになったので、観て良かったです。ツリーハウス前で妹がお兄ちゃんを守る為、エスターを制止するシーンが良かったです。エストニア妖怪だからエスターなのかとすると、少しゾクッと来ました。お色気作戦が失敗したのは、エスターの境遇を考えると少し気の毒でした。
怖い
やっと鑑賞。
最初はサイコパスかと思ったけど、そういうこと。
本作の病気はフィクションみたいだけど、それでもエスターは可愛そうだな、とも思う。
貞子も不遇の人なんだよね。
もちろん怖いけど…。
でもマックスもエスターも美人だった!
そしてお家広くて羨ましい。オランジェリーもあるとか。
ジョンみたいに明らかに状況おかしいのに、頑なに信じないキャラ、いるよね。
うーんお父さん
奥さんより来たばかりの娘を信用しちゃう旦那ってどうなの?きっと人はいいんだろうけど、、
殺されても一切感情移入できないな〜自業自得だなと思ってしまった
しかしいつの世も女性は敏感だね
実の子を守りたい母の気持ちってのは強い
あんたなんか娘じゃない!とラストの蹴りはスカッとしました。
まあ、エスターなりに男性に愛されたかったって気持ちは強いのか、感情的なシーンは印象的でした
病気のせいもあり、あそこまで歪んだ人間になったことに同情。
エスター役の子、当時12歳だったのね
終盤、本当に33歳に見せるような演技がすごい
お母さん役のヴェラファーミガーは綺麗で、色気もありそれが1番の見どころかもしれない
.
自宅にて鑑賞。製作にL.ディカプリオ、S.ダウニーが名を連ね『蝋人形の館('05)』のJ.コレット=セラが監督。他愛無い悪戯から徐々にエスカレートして行く過程が良かった。独特の種明かしが用意されており、そこそこのカタルシスと整合性を得る。“エスター”のI.ファーマン(撮影時12歳)、企みの表情が素晴らしく後半の(その歳に思えた)特殊メイクも違和感が無い、今後が愉しみ(ポスターやパッケージでは不気味さや違和感を出す為、鏡像を使ったシンメトリの画像を使っている)。派手さは無いがお薦め出来る一本。65/100点。
・実際に聴覚障害を持つ“マックス”のA.エンジニア、“エスター”との対比が際立ちキュート。“ケイト・コールマン”のV.ファーミガは云うに及ばず、シスター“アビゲイル”のCCHパウンダーも印象深い。男性陣が全く役立たずでイラつかせるがソレは製作側の術に嵌った証拠。エンドロールはD.フィンチャーの『セブン('95)』を髣髴させるが、厭きさせずに観せる創り込みに努力賞。
・鑑賞日:2011年11月10日(木)
すごく面白い
2回目の鑑賞で、ネタバレ状態で見たのだがそれでもとても面白かった。細かいところまでよくできていて、エスターの歯が怖かった。実際、あのように人と人を対立させるタイプの人はいるので、人のことを悪く言っているような人には気を付けなければならない。
一見、里親の親試しがテーマのようなのだが、全然違って異常人物の話だった。それでも養父に恋をしてあまりに不器用すぎるのと殺人に躊躇がなさすぎる気の毒な女にも見えるように作られているところが、素晴らしいセンスを感じる。
マックスちゃんが健気げかわいらしかった。氷の池に裸足で立っていたのが辛そうだった。
タイトルなし
面白いです。話の引っ張り方、いつ恐ろしいことが起きてもおかしくないような、背後に常にエスターがいて狙っていそうなカメラアングル。
絵に描いたように幸せな家庭が養子を引き取ったというより、どの家庭も何か問題や悩みを抱えているもので、その辺りをつつき崩壊させていくというところも。
最初はエスターが芸術肌の繊細な子どもだと思えて、いじめっ子やお兄ちゃんが憎らしくみえました。
いじめっ子をやっつけた辺りは快感ですらありました。
お兄ちゃんは実妹マックスが難聴なのに手話も覚えず遊んであげることもなく、エスターにもひどいこと言い過ぎで感じ悪い。
生意気なくせに窮地に陥ると結局「ママー」と情けない感じはちょっと可愛い。
エスターはすぐに手話を覚え遊んであげてマックスは懐きますが、それもエスターの作戦で口唇術を利用した辺りは舌を巻きました。最後までマックスがエスターを信頼していたらさらに面白かったかと。途中から利用の仕方がストレートすぎるし恐怖による支配に代わり、行動も行き過ぎ。
それでも子どもならばなぜこうなったのか、可哀想に見えていました。
段々「エスターはもしかしたら?」と疑わしくなり、予測は当たりました。
それでも、絵の才能はホンモノだろうしピアノも弾けて元お嬢様?なぜこうなった?どんな育ち?具体的な説明はありません。
またエスターは実は顔はメイクと入れ歯でした!より子どもの顔のままでよかったです。
大人の顔で付け狙うより、可愛い子どもの顔で恐ろしい形相の方がさらに怖いのではないかと。しかもメイクを取った顔は33才ではなく、55才くらいに見える。監督の33才のイメージがショックすぎる。歯が汚い理由も分からないし(薬でもやってたとか?)
あの絵が「子どもに見られ大人の男性から相手にされないから欲求不満だった」なんて心理を示してるならちょっと失礼でイヤですね。恋愛したいなら子どものフリしなければいいので。(むしろ子どもだと認識した上で襲う人はいなくてよかった·····)
現実にいそうな人にしてしまうと、不謹慎になりかねないから、現実離れしまくった設定になったのかもしれないですね。
とにかくエスター役の子、マックス役の子が可愛くて上手かったです。
パパが殺されてしまったのはびっくりしました。いい人なんだけど10年前に浮気はするし、妻を信用しないし妻を姑が虐めてたことと無視、エスターがおかしいことにも気づかず家族を危険に晒したからでしょうか。
気持ちよく騙された
サイコパスの子どもというとマコーレー・カルキンの【危険な遊び】、オカルトでいうと【オーメン】が思い出されたが、まさかの予想だにしなかった真相で、久しぶりに気持ちよく騙された。
後でエスターの姿を見返すと、ずっと感じていた違和感がすっきりと氷解。能面のような色白さも、妙なぽっちゃり体系も、風呂に入るときに鍵をかけたがることも、子どもらしからぬ知識量も。最後、化粧を落としたエスターの素顔がモンスターのように思えたのも不思議。
全体を通して古典的なサイコホラーの展開なのだが、殺される者、生き残る者のバランスがよくて変なストレスを受けなくてよい。自分の非を認めたくないのか、いつまでもエスターがいい子だと頑なに信じ込んでいた夫にイライラしていたので、彼の退場にはすっきり(笑)。
男性って、本当に頼られると弱いのね。
ただ、孤児院からエスターを送り出したシスターが、急に疑惑の目を向けたのが唐突ではあった。エスターの支配下に置かれているようで置かれなかった妹マックスの存在が救い。
余談だが、エスターはエストニアの精神病院から脱走した設定で、里親役の女優がウクライナ系。彼女がエスターに出会ったときに親しみを感じることに対して、説得力を持たせるようにキャスティングしていたとしたら凄い。
ダークキャッスル
三人目の子を死産で亡くしたケイト・コールマン(ファーミガ)だったが、耐えられない苦痛のために地元の孤児院で養子をもらうことを決意した。夫のジョン(サースガード)も聡明で大人びた一人の少女エスター(ファーマン)に惹きつけられ、彼女を養子として引き取ることになった。長男ダニエル(ジミー・ベネット)と聾学校に通う幼き長女マックス(アリアーナ・エンジニア)。ダニエルとは同じ小学校に通うが、風変わりな彼女はいきなりイジメに遭うが、大声で叫んだりして難を逃れる。兄妹の前で小鳥を殺すし、イジメっ子に対しては滑り台の上から突き落としてしまう・・・それでもジョンの前では従順だったり、ケイトの前でも愛情たっぷりな様子を魅せたりする。ピアノ教師だったケイトはエスターにピアノを教えるが、弾けない振りをしていた・・・突然のチャイコフスキーの演奏には驚かされる。
しばらく平和に暮らす家族だったが、孤児院の教師が書類を調べてわかった新事実を両親に伝えにくる。過去にも万引きとか傷害事件の現場にエスターがいたことを・・・。事実発覚を恐れたエスターは孤児院教師を罠にかける。そしてハンマーで殺害。従順だった妹マックスを銃で脅し、仲間に引き寄せてしまうという徹底ぶり。
そしてついにはケイトへの心理攻撃が始まる。なつかないことを理由に死産した子の形見であるバラを切り取ってプレゼントしたりという嫌がらせ。怒ったケイトがついエスターを押し倒すが、エスターは自分で自分の腕を万力にかけて骨折させる。そして元アル中だったケイトにワインを飲ませるように仕向けて、マックスが一人乗っていた車のサイドブレーキを外して・・・
そしてエスターの悪行に気づいたダニエルは殺人の証拠を探ろうとするが、逆に殺されそうになる。一方で過去にいたロシアの孤児院に電話してみるケイトだったが、そこが精神病院だったと知って驚愕。ダニエルは重傷を負ってICUに入れられたが奇跡的に助かった。そこをまたエスターが襲う・・・怒り狂ったケイトが鎮静剤で眠らされるなど、見た目は9歳の子供であるエスターには罪が無いと皆が思うところが憎いプロットだ。彼女は実はロシアでは連続殺人犯人で、異常ホルモンによって33歳までずっと子供の姿をした大人だったのだ。
やがてジョンを誘惑するエスター。しかし、失敗に終わり、ジョンをめった刺しにして殺してしまうのだ。ロシアから連絡を受けたケイトは病院を飛出し自宅へ戻り、クライマックスへ・・・
最初から死産の悪夢のシーンとか、交通事故を起こしそうになるシーンとか、わざとらしい恐怖の効果はバツグン!しかし、二度目となると、おいおいワザとらしいぞ!(笑)となってしまうはずだ。そして、ずっと首輪やバンドをしているエスターの秘密とか、二回目ならではの楽しみもあるのだが・・・やっぱり、本性を現わしたエスターの老けメイクが恐ろしかった。
胸グソ悪いけど面白い
たった9歳にしてサイコパスだし女の悪いとこ全部でてるし、辛いことがあっても一生懸命乗り越えて幸せに暮らしてる家族をメチャメチャに追い込んでいくエスター、本当に胸グソ悪い!
ずっとエスターを9歳だと思って観てたのに、実はサイコパス胸グソおばさんだったとは…妙に納得したような。
とにかくこの映画はあまり多くは語らずに観た方が良い!
それにしても、エスターが外した歯がヤニだらけだった。
絶対隠れてタバコ吸ってたよね?周りの人は臭いに気がつかなかったのかな?
という、どうでも良いようなことが気になって仕方がない。
怖かった
勝手にホラー寄りのものかと思ってたら、めっちゃサイコサスペンス。マックスが可愛すぎて「この子だけは助かって…」ってずっとハラハラして観てました。そしてまさかの後半の種明かし…いやいや、それにしてもエグ過ぎ~(笑)旦那とカウンセラーを味方につけて追い詰めて、無邪気な振りして心の傷口にグリグリとハバネロ突き刺すあの感じとか(๑ १д१)<ヒドイ!
そしてラストの本気モード、トラウマ映像((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル
面白い
サスペンスホラーと言ったジャンルでしょうか。
個人的にサスペンス物が好きなので拝見しました。
パッケージでは、お化けに取り憑かれた女の子の話だと勝手に想像していたため、見てびっくり。
発達障害というか、見た目は成長しないが中身は33年も生きている立派な大人のエスターでした。
子供の見た目を巧みに使い、引き取り手の家族たちを困惑させ、死に追いやるやり手の女でした。
旦那さんを誘惑するあたりなど、子供なのになんなんだろって思っていたら、33歳だったんですね。笑
割といい年のおばさんでした。
末っ子の女の子がなんてかわいのでしょうか。
顔がパーフェクトのかわいさで見ていて何度も可愛いなと思いました。
エスターも最初は笑顔を振りまく可愛い女の子かと思ってましたが後半に行くにつれて表情がすごくホラーでした。
演技派な子役ですね。
首と手首のリボンを頑なに外さない理由は、施設で悪事を働かせないために縛られていた鎖の跡を隠すためだったのですね。
旦那様が死んでしまったのがとても残念でした。
最初から奥さんを信じていればこんなことにはならなかったのに。
ハラハラドキドキさせられる音や演出も良かったです。
見て良かったと思う作品でした。
サイコーーー
ホラーコーナーで借りたので呪いとかホラー系かな〜って思って見たらサイコサスペンスでした笑
エスター(イザベル)の怪演技が凄いあの異常性を表せるのとこが凄い!
妹のマックス役の子役がすごい本当かわいかったです♡表情だけで演技できるのがいい
こえーよ
テレ東でやっていたので観てみたが、実に胸糞悪い系の怖さだった。
旦那さんや息子を殺されてしまう点が実に不満。
ホラーってそういうものだとは分かってるけど、あんなにも騙され続ける男親のアホさ加減にもイライラしまくってしまった笑
タイトル無し
エスターが大人の女性であるというネタばらしは非常に想定外で驚いた。それを知ってもう一度この映画を見ると、また違った怖さが現れてくる。
人間関係はほんの些細なきっかけで綻び、崩れて行くのだなと感じさせられた映画でした。
全86件中、41~60件目を表示