エスターのレビュー・感想・評価
全265件中、241~260件目を表示
女の戦い
養子として引き取った孤児エスター。彼女にはある秘密があった…。
既に実子が2人いるのになぜ更に養子をとるのか微妙に思いましたが、日本と違い裕福な夫婦が積極的に養子をとるのはよくあることみたいです。それに妻が3人目の子どもを亡くしたこともあり、養子をとることに更に積極的だったようです。
知能が高く絵が上手で可愛らしいエスター。夫婦が惹かれるのもよくわかります。義妹の面倒もよくみるし、夫婦は引き取って正解ねと思う…
が、徐々に明らかになるエスターの残酷さ、したたかさ。そして夫に色目を使い、妻の前でだけその本性を垣間見せる。妻は家族を守るため孤独なたたかいをエスターに挑む。
このエスターと妻のたたかいが見どころ。夫はエスターの見た目に騙されギリギリまでエスターの本性に気づかない。でも男ってそんなものかもしれません。同じ女だから気付く、分かる。
エスターの心が歪んでしまった本当の理由はただのホラー映画に収まらない女の哀しみのようなものが垣間見れ、映画としてドラマとしてとても面白かった!
#1
もっとエクソシズムな話だと思ってた!良い意味で裏切られた感がある!
エスターのクレイジーな演技(特にトイレのシーン)のおかげで映画が始まってから終わるまで一瞬たりとも画面から目が離せなかったです。
小憎たらしい…
この作品については、先にレビューを観るべきではないですね。
DVDレンタルの参考に借りる前に観たのですが、いかんかった。
でも、知っちゃっててもかなり楽しめました。怖い。
マックスが可愛すぎて、エスターがとても小憎たらしい娘に見えました。
そこが狙いなんだろうな。まんまとやられました。
それとパパ、いつまで経っても勘づかないダメ夫でしたが、
彼の気持ちは彼の気持ちでわかります。
ママがマックスとダニエル?を守ろうとしたように、
パパもまたエスターを守ろうとしていたんですもんね。
なので終盤のパパは普通に悲しかった。
家族のいざこざを凄く良い感じに複雑に出来ているなと思いました。
って言うか、エスター頭良すぎ。殺す時はやたら豪快だけど、
そういう人間関係を狂わせるための方法を知り尽くしてる感じがしますw
なんか見た事有る系
幽霊ではない怖い話で、よくある事がいっぱい有った。
展開に突っ込み所が多い。
『いやいやそれは無いでしょ〜』
『もうちょい良い策があるだろ』
などムカムカしてしまった。
夫婦間でどうして私の事は信じてくれないの!
なども日本のドラマや何かでよくあるフレーズ。展開的に旦那死ぬな、って途中で想像した人多数だろう。
だがこのイザベラちゃんホント怖いです。本当にそういう発育障害を持った30歳ぐらいの人なのかと思ってしまったぐらいに演技は圧巻でした。
胸くそ悪くなる
本作は仰々しく演出しているが、なんてことはない、単なる変態野郎が変態野郎を喜ばせるための映画。あまりに変態すぎてもイカンので、とってつけたようなドラマやエピソードを添えているが、すべて浮いて見える。そりゃそうだ。子供が大人を誘惑するシーンが取りたいからこの映画が作られたようなモン。そこが基点なんで、伏線なんてとってつけたようなもん。多くの人は良質スリラーと評すが、作り手の根っこは有害図書と一緒。子役印象なし。妹役上手い??なぜこの意見が多いか全く理解不能。好みをいうと、母親がエスターに対し、嫉妬的な感情からエスターを疑うほうがもっとスリルな映画になったのではないかと思うが、ねえよな、作り手の頭んなかには。流れからは蛇足だが、非健常者を化けモン扱いするのは、胸くそ悪い。
面白かった
怖い映画好きじゃないけど
この手の映画としてはベタだけど良くで来ていると思う。
怖かったし、目が離せなかった。
ベタだから、予測出来るけど
何パターンかある先を自分の予測と照らし合わせてみると
この手の映画は面白くなる。
最後はどういうオチをつけるのかなって見ているとね。
男の俺としては、鈍感な旦那さんが奮起してくれると思ったんだけどな~(笑)
ショック!!
初めは怨霊や悪霊的な物語やと思ってたけど、バリバリの殺人鬼やったんですね。エスターさん。
実は大人やったってゆうオチはおもしろかったんやけど、もうひとひねり欲しかったですね。
しかし、年齢がバレてからのエスターの顔は別人でしたね。特殊メイク的なあれなんですかね??
でもまぁ、普通に怖かったし、おもしろかったです。
えーー
凄いのはあの子役。子供ですよね?それであの演技力はスゲー。怖さが引き立ちます。内容がな~何か最後ゾンビ映画になってるし、それでどうなったの?って疑問。後味悪いわ~関係ないけどあの蛍光色を使った絵は個人的に好きです。
怖い
最近のホラーはつまんないしこれもつまんないのかな?と思いましたが、いやいやいやめっちゃ面白いではないか!
ただエスター怖いです。
観た後頭から離れません。。。
最後のどんでん返しは想像つかなかったので余計に恐怖度が増しました。
映画館で観たかった。。。
養子じゃなくて、ペットにしとけばさ~…
昨今、怖い映画なんか
すっかり無くなってしまったな。
と、思っていたら、
こりゃ。
かなり怖かったでした。
観終わった後、
しんどかったでした。
良かった。良かった。
映画館で観たかった。
掻い摘んだ内容としては
行儀良さ気な娘を養子にしたら、
実は子供とは思えない
老獪な悪人だった。
でもどう見ても
そんな風には見えない。
誰も信じてくれない。
面倒くさい。追い出したい。
と、言う嫌な雰囲気の
二時間の話ですが。
冬の田舎の一軒家、
死産した元アル中の妻。難聴の娘。
抜けた兄貴。なんか頼りない旦那。
ヤブなカウンセラー、
様々な登場人物や、小物などが
全てエスターを怖くする為に
必要な役割を果たしております。
また、最近の映画の傾向なのか、
はたまた昔からそうだったっけか。
今作でも女は戦い、男は阿呆です。
観終わってみて。
結局のところ最も
リアルに怖いのは
田舎の殺人一家や、
殺人装置を操る人や
古の神々や幽霊や
ゾンビなどではなくて、
異姓に依存した人なのかもしれないね。
と思いました。
意外性
やはりエンディングにどんでん返しのような展開でしたね。
想像していたより“怖かった”かもしれません。。
エスターの妹役・マックスを演じた子は、
本当に聴覚障害があるそうで手話での演技はとてもナチュラル。
そしてとても可愛い。
誰か彼女を守ってーーー!と一人興奮しました。
最後まで観てみたら、実は彼女が一番強かったのかも☆
これまた余談ですが、
殺されちゃったシスター・アビゲイルを演じていたCCH・パウンダーという女優さんは『AVATAR』のモアット(ネティリのママ)も演じてました。
はじめオドレイ・トトゥ
そして最後は中島みゆきだった。
(未見の方は絶対読まないでくださいね)
うーん、面白いです。おすすめします。粋を極めたカメラーワークと脚本そして演出。出演者の素晴らしいパフォーマンス。イザベルさんの超絶演技には舌を巻きました。末恐ろしい。
精神に疾患を持ったホルモン障害による成長不全の成人女性だったというオチなんですが、その容姿から大人の女性として異性に見られることが無く、それ故屈折した人格形成を成し、異常なまでのファザーコンプレックスとトラウマが彼女を狂気に駆り立てたということですな。殺人鬼とはいえ、なんかフリークスの悲しみのようなものを感じて、彼女に同情する自分がいました。ジョンを誘惑できず、またダメかと悲嘆し、マスカラが溶けていく姿は可愛そうでした。絵とピアノで別の人生を歩んでほしかった。厳しいでしょうが恋愛もしてほしかった。正体がわかってからあとも、ずっと中島みゆきを見ていたかった。彼女のことをもっと知りたかった。
輸入版Blu-rayの特典についていた「Chilling alternate ending(凍りつくもう1つの結末)」=生きのびていた=でもよかったなあ。
この監督の今後に期待!
この監督の前作“蝋人形の館”が思いのほか良く、今作の情報を知った翌日に観に行きました。
表現がチープですが、とてもていねいに作られた佳作です。
キャストも良く、作品の雰囲気に呑まれました。ドキドキしたいひとにオススメです。
昭和のホラー漫画を彷佛!
原題は『orphan』孤児ですが、
邦題はorphanの少女の名前『エスター』
『オーファン』じゃ『オーメン』の二番煎じみたいだし、いいんじゃないですかね。
日本の宣伝文句『愛らしい孤児エスターの驚愕の正体が暴かれる時、 全世界の悪が、ひれ伏す』
ま〜大げさ!と言いたい所ですが、私その日の夢に見る程でした…
本当に怖かった!
オーメンみたいな悪魔の子とか超常現象とかアメリカ映画にありがちな宗教がらみの映画なのかと思ったんだけど、全然違いました。
霊的なものより、現実はリアルで怖い。
悪魔のような子供の映画と言えば、なつかしのカルキン少年『危険な遊び』とか『悪い種子』などもあるけど、エスターは2・3枚くらい上手。
上手の理由はその正体にあるんだけど、映画を先読みする自分でも衝撃の正体でした。反則ぎりぎりのグロテスクな正体は衝撃でした。
とにかく頭が良い(ずる賢い)エスターちゃんは養母を精神的に追いつめる、追いつめる。
死産のショックでアル中の過去がある養母は、エスターの企みのおかげで周りに信じてもらえない。
プロのカウンセラーまで騙してしまうエスター。
周りに信じてもらえないのは一番の恐怖、『ここまでやるか!!』と思う程、執拗な追いつめ方に見ている間中ハラハラして手が冷たくなってしまったよ。
エスターが養母を追いつめるのには理由があって…
その理由が正体に関わってくるだけどぉ。。グロい。怖い。哀しい。
登場人物も無駄がなくて素晴らしかった。
養父、基本良い夫でありよい父親でもある。精神的に追いつめられた妻を理解しようとしない所にイライラしたけど、彼の気持ちも解らんでも無かった。
一番可哀想な人でした。
養母の実子である兄妹。兄は初めからエスターがダサイ(ひらひらブラウスにチョーカー、ベレー帽の格好)と嫌悪感。
父母の関心を集めるエスターに嫉妬して学校でも冷たいが、所詮エスターにとっては赤子同然。あっと言う間に形勢は逆転する。
妹がまた良い。聴覚障害がある少女なんだけど、初めは優しい姉エスターを崇拝している。読唇術に長けていてエスターの命令で親の話し合いを盗み見してスパイになったり…
伏線も盛りだくさん
なぜ首にチョーカーをしてるの?
なぜ入浴中、鍵を閉めるの?
なぜ絵とピアノがプロ級なの?
なぜ歯医者に行きたがらないの?
彼女が持っているボロボロの聖書の中身は?
気づいた伏線は全て回収されました。
ただラストに近いシーンでのエスターの姿に会場から失笑が漏れました。
ちょっと滑稽で私も笑っちゃった。
こちらはずっと追いつめられた状態だったからちょっとホッとしたよ。
アメリカでもあそこは笑えるシーンなのかな?
狙ってだったら、この監督はすごい。
2時間、全然飽きずに見られた。
エスターが出てくまでの養母夫婦のシーンが長い気もしたけど。
丁寧に描いてるから、養母により感情移入できるし。
ただ、最初の死産のシーンがなんともグロくて。
のっけからこうだから結構きつかったです。
裏読みしすぎだけど、アメリカ人がすぐにカウンセラーに頼る事とか
最近のセレブの養子の流行についてもチクリと言っている気もしました。
逆に、孤児院協会とかあったらこの映画訴えられそうな気もするけど
とにかく『エスター』すごく面白かったです。
なんとディカプリオが製作者に名を連ねてます。
彼曰く『なんどでも見たくなる映画』だそうです。
製作者の手前味噌な意見かもしれないけど、
私もやっぱり見逃した伏線をもう一度確認してみたいと思える映画でした。
それにしてもエスター役のイザベルちゃん、すごい。
エクソシストのリーガン役のリンダ・ブレアと同じく、
ずっとエスターと言われ続けそうで可哀想だけど。
賢くて天使のような表情と悪の表情のギャップがすごすぎました。
とにかく自分のツボにハマり過ぎの映画でした。
昔愛読していた昭和のホラー漫画テイストを彷佛させてくれて大満足。
つじつまのあわない所も多々あるんだろうけど、力技でグイグイ持って行くパワーに圧倒の2時間でした。
エンドロールにコネタがあるので、是非席を立たずに見て下さい。
制作者の遊び心にこちらもニヤリでした。
サイコ・スリラー映画
オチはコドモの格好をした人格障害の大人が男を求めて、次々と殺人を犯す話。
ヒッチコック映画に通じる怖さがあります。
殺し方がえぐい。そこまでナイフで刺しまくるかというほど刺す。暴力シーンはやりすぎ感強いです。
長男・妹役を演じた子役たちが可愛いです。
肩が凝るほど怖い…… キャラ配置にも伏線にもひと工夫アリ。
いやー、怖かった!
もし子どもの頃に観てたらトラウマ必至な怖さだ。
子どもが大人を恐怖のドンゾコに突き落とす映画といえば古くは『オーメン』やカルキン少年主演の『危険な遊び』、『ハイド・アンド・シーク』みたいな変化球まで数多い。ネタは出尽くしたかもと思っていたが、まだその手があったか!と唸らせるどんでん返しが用意されている。
……まあ前の観客がペラペラとオチを喋ってたので全く驚けませんでしたけどね。ネタバレは劇場を出てからにしてくださいよ、ホント。
怖がらせ方がアメリカンホラー伝統のコケオドシ戦法に頼りすぎな点や、恐怖の根源=エスターの性格の掘り下げが浅い点などは不満。
だが主人公の難聴の実娘をストーリー進行とサスペンスの両方に活かすアイデア、その他の登場人物の配置の巧みさ、ブラックライト・白バラ・ピアノ等の伏線を自然な形で物語に織り込む手腕はかなりのもの。
そして最大の立役者はエスターを演じたイザベル・ファーマン。この邪悪な娘を見事な説得力で演じ切ってみせた。
ラスト近くの彼女が『ルームメイト』の頃の名優J・J・リーそっくりに見えたのは僕だけだろうか?
普通にしてりゃ可愛いのにねぇ。末恐ろしい子役だ。
一発芸とはいわないが
一発芸とはいわないがオチがかなりの部分を占める映画。こけおどしといわれてもホラーは音が大事。
子役のイザベル・ファーマンちゃんは怖い、怖い。アホな長男とハンデを持った次女という組み合わせもいい。ラストはもちろん母は強し。フォトギャラリーも怖いですな、なんか違うのも混じってるし。
ピーター・サースガードはこういう中途半端な男がよく似合う。
秘密のエスターちゃん
自ブログより抜粋で。
--
この映画は簡単に言うと、オカルト映画の傑作『オーメン』(1976年、監督:リチャード・ドナー)のダミアンのごとき邪悪な娘・エスターの巻き起こす、それはそれは恐ろしい“度を超したイタズラ”に翻弄される家族のドラマ。家庭を舞台にしたサイコ・スリラーであって、いわゆるオカルト映画とは違う。
外見はかわいらしいのに、いったんスイッチが入ると想像を絶する凶行に走るエスターではあるが、彼女はダミアンのような悪魔の子ではなく、やっていることは一応物理的に人間に可能な行為。
ただ、彼女には観客を仰天させる、ある秘密がある。
なんだけども、実は筆者は、鑑賞前にこの秘密に察しがついてしまっていた。ネタバレしたレビューは避けていたにもかかわらず、目にしたすでに観た人の感想から想像ついちゃって。
そんな経緯もあって、ここではネタバレしないよう、細心の注意を払って言葉を選んでいますが、とにかくその驚愕の事実っていうのが、この映画の印象を決定づけてしまうほどにインパクトのある秘密で、それに触れずにエスターを語ることはなかなか難しい。ネタバレしないよう気を遣っている評論サイトや感想ブログであっても、ついついほのめかす言葉で彼女を形容したくなるのもわからなくもない。
そんなわけで幸か不幸か薄々エスターの秘密に感づいた上でこの映画を観ると、最初の方から思わせぶりなセリフがけっこうちりばめられている。
それどころか彼女の不可解な振る舞いも、おおかた合点がいく。知らずに観るとありえないような彼女の言動も、巧妙な脚本で計算された筋の通ったものだとわかるのよ。
それらは本当なら、秘密が明かされた時点で氷解する伏線のはずだったんだけれども、正直なところあんまり怖く感じなかったのもそういった裏打ちを確認しながら観たせいかもしれない。
それほど怖くなく、作品の肝とも言えるエスターの秘密までも気付いていたからつまらなかったかというと、そんなことはない。
ホラー映画らしからぬドラマ重視の脚本のお陰で、それでも面白く観られた。
幼い末娘・マックスには聴覚障害があって手話と読唇術に長けているとか、ケイトにはアルコール依存症だった過去があり、マックスを池で溺れさせかけたことがあるといった、脚本的な仕掛けや工夫が随所に見られ、一家を巧みに操るエスターの悪知恵も、対する家族の心の機微も説得力のあるものだ。
なにより、すべてを根底から覆すようなエスターの隠す驚愕の秘密は、それと感づいていても唸らされる。彼女を演じたイザベル・ファーマンの子役とは思えぬ怪演もあって、今後語りぐさになるであろう。
エスターを演じたイザベルの巧さは評判通り。天使のような笑顔と悪魔のような裏の顔を見事に演じ分ける、末恐ろしい逸材だ。
また彼女に負けず劣らず驚かされたのが、末娘・マックスを演じたアリアーナ・エンジニアちゃんの自然な演技。劇場用パンフによると、実はアリアーナちゃん自身、聴覚に障害をもっているそうで、手話の自然さはだからこそなんだろう。さらにパンフによると、芝居はけっこう場当たり的な演技だったらしく、前日に何をやったかも覚えていなかったというのが子供らしいところだが、そんな彼女の迫真の演技は一見の価値ありだ。
血の気の低さからホラー映画が苦手という人にも薦めたい見所の多い本作ではあるが、惜しむらくは、エスターの秘密が明かされてからの怒濤のクライマックスがずっと薄暗く、彼女の“正体”をはっきりと確認できなかったことが残念。
闇の中に浮かび上がるおぼろげな彼女の姿は、まさしく“それ”で、それを年端もいかぬ子役が演じているという現実も含め、いろんな意味でおぞましい。その姿、もうちょっとしっかり見たかった。
かくも怖いもの見たさで見たくなるのが、女性の素顔でありますから。
全265件中、241~260件目を表示