「はじめオドレイ・トトゥ」エスター nollenさんの映画レビュー(感想・評価)
はじめオドレイ・トトゥ
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そして最後は中島みゆきだった。
(未見の方は絶対読まないでくださいね)
うーん、面白いです。おすすめします。粋を極めたカメラーワークと脚本そして演出。出演者の素晴らしいパフォーマンス。イザベルさんの超絶演技には舌を巻きました。末恐ろしい。
精神に疾患を持ったホルモン障害による成長不全の成人女性だったというオチなんですが、その容姿から大人の女性として異性に見られることが無く、それ故屈折した人格形成を成し、異常なまでのファザーコンプレックスとトラウマが彼女を狂気に駆り立てたということですな。殺人鬼とはいえ、なんかフリークスの悲しみのようなものを感じて、彼女に同情する自分がいました。ジョンを誘惑できず、またダメかと悲嘆し、マスカラが溶けていく姿は可愛そうでした。絵とピアノで別の人生を歩んでほしかった。厳しいでしょうが恋愛もしてほしかった。正体がわかってからあとも、ずっと中島みゆきを見ていたかった。彼女のことをもっと知りたかった。
輸入版Blu-rayの特典についていた「Chilling alternate ending(凍りつくもう1つの結末)」=生きのびていた=でもよかったなあ。
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