「自分なりの解釈を残させていただこうと思います。ネタバレを含みますの...」エスター そーなんすさんの映画レビュー(感想・評価)
自分なりの解釈を残させていただこうと思います。ネタバレを含みますの...
自分なりの解釈を残させていただこうと思います。ネタバレを含みますのでご注意ください。
この映画は非常に伏線が多いと感じました。それぞれのシーンで、「エスターはやけにませている女の子だなぁ」程度にしか思っていなかったのですが、最後のエスターの真の姿が分かった時にすべてがはっきりしました。
私が個人的に印象に残っているシーンは、エスターが銃の球を5発抜き、1発だけ残して、マックスとロシアンルーレットをしようとするシーンです。球を抜く手際が非常に良いことや、そもそもロシアンルーレットの遊びを知っていることが、あとからそういうことだったのかと納得できました。
エスターがホルモンバランスによる障害という設定も、あるあるなホラーと違って別の恐怖感を引き出してくれる点が素晴らしいと思う。
ですが、唯一はっきりわからない点がありました。それは、エスターが自分の気に入っている服装だけを学校に着ていこうとするシーンです。首飾りや、腕輪などからエスターは傷を隠そうとしていることがわかりますが、服装にこだわっていた点はどういう理由があるのでしょうか。単にこだわりが強い性格だというだけではないと思います。私の思考力不足かも入れませんが、はっきりわかりませんでした。
「この映画の主人公の夫が物分かりが悪くてイライラする。だからよくない。」と書いているひとが多く見受けられますが、自分の娘として家に来た子を信じるのは至極当然のことなのではないのでしょうか。また、これは、映画の設定上必ず必要だった人物だと思います。なので、こういう特に矛盾のないキャラクターの設定に文句をいうのはいかがなものかと思います。もちろん、エスターがバラを摘んできたシーンでは、さすがに察するだろうと思っていましたが、そういうキャラとして設定されているんだなと割り切るしかないと思います。
わたしは、こういうホラー映画が好きです。見てよかったです。