「シャーリーのシャネル。」ココ・シャネル(2008) ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
シャーリーのシャネル。
これに先立って「~・アヴァン・~」の方も観たのだが、
同じシーンへのアプローチが、まったく違う作品だった。
なのでこれは、観比べてみると面白いかもしれない。
映画的にどっちが好きかは各自の好み?の問題だが
こちらはいわば、ハリウッド的でかなり観やすい作品。
アヴァン~で描かれるシャネル本人?のがめつさや^^;
あざとさや^^;図々しさなど^^;負の部分は影を潜める。
とはいえ、老年期の
S・マクレーンとM・マクダウェルの掛け合いは見事で、
彼女の再成功物語。という意味で観れば、これでいい。
でも、私には少し物足りなかった。
どう考えてもシャネルがかなりのいい子ちゃんである。
つまらんのぅ。。(-_-)
あの跳ねっ返り生意気娘が女らしいフリルドレスを嫌い、
鳥の巣のような帽子を嫌い、馬には股を開いてまたがる。
どうしようもない強烈な個性が彼女を開花させなければ、
安い生地で一流デザインと闘う彼女の意志が見えない。
思うに、彼女は天才。というのではなく、
運と財欲に味方された強靭な努力家。だった気がする。
負けても折れない屈強な羽を自ら生やしてしまった様な。
なのでその部分を若い彼女に求めても今作では出ない。
恋愛部分ではどちらも同じくカぺルに惹かれてメロメロ、
どちらかというとそのあたりがかな~り被っていて^^;
せっかく二作あるのなら、もう少し違う時代も観たかった。
男を毛嫌いしても(父親と同じで)彼女はずっと求め続ける。
栄光と男の二兎を手に入れるのは、やはり叶わないか。。
まぁでも。
S・マクレーンのシャネルは(ぜんぜん似てないのに!)
すごい貫録でかな~り楽しめる。。
ラストの勢いはあぁ~これだけでいいや!この映画(^^)v
と思えるほど観応えがある。すごいオバサンだ。
その昔、エレベーターガールやった頃は可愛かったが^^;
(いい歳のとり方をしてると過去も自信になるんですのね)