「【おばあちゃんの人生訓】」サマーウォーズ ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【おばあちゃんの人生訓】
皆んなで知恵を出し合って、そして、お腹をすかせちゃダメ。
「竜とそばかすの姫」を観た後、これを地上波で見たけれど、今でも、「サマーウォーズ」の方が好きかななんて思ったりする。
僕は、幼い頃まで遡れば、祖母に諭されたことによる影響が大きかったなと思うことが沢山ある。
田舎のお寺の娘だった祖母は、高等女学校の先生だったこともある教育者で、差別を嫌う人だった。
末娘の僕の母親を、お寺の血筋のくせに、ミッション系の幼稚園にわざわざ通わせたり、宗教への変なこだわりもなく、もし僕がキリスト教徒になったら、どう思うと試しに中学生になって聞いたら、べつに構わないと、僕が僕であることには変わりがないものと言っていた。
僕の母親が入院した時に、お隣の国の人と妙に仲良くなったりするのは、祖母の教育のせいだと思う。
この作品は、仮想空間のバトルや、こいこい、数学の設問も含めて、ハラハラ感は格別だ。
その後ろには、いつもおばあちゃんが、どこかにデーンと構えているのだ。
死してなお、影響力を残そうとした武田信玄のようでもある。
物語はオーバーだけどシンプル、夏希のこいこいに多くのアバターが自身を預ける場面は、胸が熱くなる。それに、健二の鼻血は、”サマーウォーズといえばこれ”というほど忘れられないシーンだ。
日本の夏の風物詩だ。
「知恵を出し合って、お腹をすかしちゃダメ」
バカさ加減がどんどん明らかになるどこぞの政府の連中に言ってやったら良い。
人の意見は聞かない。
知恵も出ない。
その上、協力金は届かずに食べるにも困ってる人がいるのだ。
そういえば、僕の通っていた高校の教師に、日本史の最初の方に出てくる、日本で最も古い名前の一つの一族の末裔がいた。
噂では、外の門から、母屋まで、車で何分かかかるらしいと聞いたことがある。
本当だったのだろうか。