TAJOMARUのレビュー・感想・評価
全6件を表示
涙の共感は出来なかったけど楽しめました
一流俳優の松方弘樹さん萩原健一さんの演技も見所だったけど、柴本幸さんの演技に『ぐぬぬ、この女許せぬ』とおもうぐらいに見事にみせられてしまいました。
裏切り裏切りで見ていて胸が痛くなるぐらいだったけれど、見えてたものが真実ではないのだなと分かると、結局は愛が一番なのだなと自己完結出来ました。
ただ、『あの男を殺して』と阿古が多襄丸に言った時、直光と一緒に思考停止してしまい終盤までショックをひきずってました(笑)
多襄丸、ただただいい人だったのに勘違いで殺さなくても(泣)
そして、田中圭の好感度が下がるだけの映画でもありました(笑
うーん。あこ姫には納得いかず・・・点数下がる。
単純に小栗×やべ×田中圭×綾野剛 ってキャストはすっごく好みで見てしまいました。刀をもったクローズ?ってほどに・・・ファイティングシーンは結構好きです。
ストーリーは少々納得いかず・・・特にあこ姫はなんでしょうか~。
結局、金貨は地獄谷にあって・・・ずっと知らないフリをして
どの男つかず・・・みたいな展開・・
後半にやべさんが「実は・・・」と語りださなければ、
あこ姫ってなんなの?という印象のまま終わっていたかも。
結局、純愛が流れていて、救われました。
時代劇っぽくない衣装や映像・音楽
若い世代の方々にも見やすくなっていると思います。
ただ・・・脚本はもう少し練ってほしかったな~。
小栗&やべ。
小栗旬とやべきょうすけに並ばれると、
どうしてもクローズZEROコンビに見えてしまうが^^;
勢い的にはそれと同様、いかにも現代版?化した
オリジナルの異色時代劇という感じで面白かった。
確かに芥川龍之介の短編「藪の中」に登場する盗賊・
多襄丸が主人公ではあるが、まったく別の話であり、
所々被るシーンもあれど、意外な展開を見せている。
まぁ…小栗くんファンは必見?であろう作品^^;
だが他にも、松方弘樹・萩原健一などのベテラン勢、
新人・柴本幸が見事な演技を魅せるのにけっこう驚く。
兄弟同然同士のケンカ(いや、復讐劇か)になるのが
やはりクローズZERO時代劇版?という感じで、
良くも悪くもスタイリッシュで見せ場の多い映像美、
その分ややぼやけたテーマと冗長な台詞回しも多い。
真剣に観ようとすると、穴を掴まされる作品かも…。
あぁ…でも、時代が時代とはいえ殺生な時世である。
自分が誰の立場でも辛い…悪党は悪党のまま?か。
お坊っちゃま育ちが災いして?兄弟はあんな目に、
そして将軍に気に入られた養子は…ああなるのか?
姫の立場も…時代が時代だと、ああなるわけか…。
いちばんおバカに見えたやべきょうすけが、その
真実を語り出すシーンは(分かってはいても)ツライ。
それを聞いた多襄丸が目薬を使い(嘘です)泣くのだ。
あのシーンは良かったなぁ…。
まぁしかし…。
後半は最終対決シーンとラブ時代劇が交差して^^;
ラストもあれあれ~?という簡潔さではある。
小栗旬をアイドルとして描くか、演技派として描くか、
どっちつかずで両方を盛り込もうとした結果である。
目の付けどころはいいので、ある意味勿体ない作品。
でも個人的には、面白かったのだ(^^)v
(松方弘樹と萩原健一はエロ大将役が天下一品です)
回数を重ねるごとに感動する作品
私は小栗君のファンなんですが、正直は予告の段階では印象は良くありませんでした。でもファンとしては1度は見なくては見に行きました。映像も綺麗、音楽も良い、殺陣も迫力があったし、物語の展開も最後のどんでん返しが良かった。そして、キャスト人はそれぞれ個性があってよかったし、ファンとしては小栗君の涙だけではない、入り込んだ演技が素晴らしかったです。見終った後でもう一度見たいと思った作品でした。小栗君のファン以外の方にも楽しんでいただける作品だと思います。
TAJOMARU 出来がイイ!
時代劇、久方ぶりに、切れ味鋭く、テンポある力強い殺陣をみることができました。感謝。
最近はスローモーションとか、細かいカットを繋いだりしリズム感なく、ただ見せるだけの立ち回りシーンに慣れていましたが、今作はカメラアングルを吟味しスピード感を殺さず、身のこなしでテンポをとり、見ていて爽快な気分にさせてくれます。(悪い奴だと特に斬られたあと気分爽快。)
加えて、配役に魅力あり。
松方弘樹の大物感と人情味あふれる盗賊
長いものには巻かれてしまうけど正義感は十分ある愛すべき本田博太郎
権力者で怪しい趣味をもち達観した正論も言う萩原健一
心に強く思いを留める美しい柴本幸
困難になっても飄々と前向きな小栗旬
ストーリーを語るキーマン男気あふれる やべきょうすけ
他の俳優もみなキャラクターがしっかりして映像を盛り立てます。
なかでも、いたぶられる柴本幸の演技がたまらない。
谷に落ち気がふれたような演技には、ここまでやるか、元の綺麗なお顔がゾンビのような形相に、このまま最後に綺麗なお顔が見られずに終わるのかと案じましたが、時代劇の良いところは勧善懲悪なストーリー。
途中、柴本幸が、松方弘樹に襲われたにもかかわらず、小栗旬を『殺してくれ』と依頼するし、とんでもないストーリー展開になるかと心配(期待?)したところもありましたが(ここが肝心なところだった訳ですが)、最後には伏線をすべて拾い集めて(大納言家の金塊も出てきたし)、柴本幸も奇麗な姿で大団円。
『TAJOMARU』 小栗旬がその名を継いでからが中野裕之監督の真骨頂で、時代劇だけど洋楽を使い、衣装も優美ではないが獣毛+カラーリングの妙で美しい、映像も濃い色めで独自のカッコ良さ、ローマ字表記のタイトル通りの垢抜けたイメージの時代劇に仕上げてくれました。
全6件を表示